しなやかな

いつだってとれかけのウェービーヘアー

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最近の記事

ロールモデルは合法的な薬

高校の一時、「BUMP OF CHICKEN以外聴けない」というくらいバンプにハマった。 他の音楽を、曲の最後まで聴けないのだ。(というかサビに行くまでも無理だった)(失礼) 最後まで聴けるのはバンプだけ。 それくらい熱狂していた。 あれは何でだったんだろう…と思う。 リスナーの痛みに寄り添う歌詞、音楽構成の巧みさ、理由は色々あったと思うけど今思い返せば大きな理由が1つあった。 剣道部だったからだ。 もう少し詳細に言うと、男子の先輩ばかりの剣道部にいたからだ。 進学校

    • やりたい事とできる事とすべき事と

      おかざき麻里さんの作品「サプリ」での1コマに、こんなシーンがある。 広告代理店で、新入社員の質問に対して先輩社員である主人公が答えるシーンだ。 就活をしていく中で大事な視点だと考える。 雇われるということはビジネスだと思う。 慈善じゃない。 具体的にどういう人がその企業に「ほしい」と思われるのか。 何があれば企業の利益に貢献できると期待されるのか。 giveできることを考える必要がある。 企業にとって、その人の「実現したいこと」は自社の利益のために必要なだけではないか。(

      • 人が留まる理由を作れなかった

        居場所というものがたとえ個人の思い込みだったとしても、私にとっては居場所が大事だ。 私しか居場所だと思っていなかったとしても(ちょっと寂しいけど)大事なんだ。 だから、居場所から人が抜けることは私にとっては辛い。 喪失感が強い。 ショックが大きい。 けれど、そのショックの正体は喪失感だけじゃない。 その人が留まりたいと思える組織にできなかったことが、 その人が留まる理由になれなかったことが悔しいのだ。 卒業おめでとうなんて言葉、私には言えない。 (その人にとってやりたい

        • 健全に家族から離れたい

          健全に家族から離れたい。 家庭にはそれぞれの物語があって、家族はお互い良くも悪くも影響を受けるのだと考えているのだけれど、 健全に家族から離れたい。 まず、依存し合うのは良くない。 様々な確執を超え(切れてないところもあるが)、私が社会人になった後、ある時期に家族の1人から言われた「好きなことをしていいんだよ」という言葉は私をかなり変えた。 自由になった。 自分でもぎょっとするくらい、色々なことに飛び込んでみたり外交的になったりした。 家族とのつながりが友好になった私は

          嫌なことへの挑戦癖ってやーね

          嫌なこと、苦手なことがあると「避けてはいけない」という義務感に駆られること、ないですか? 私はあります。 例えば、私にとっては、あまり知らない人たちが多い・かつ知らない人たち同士は仲良しのオフライン会への参加とか。 ちょっと苦手な人がいる任意参加のミーティングとか。 そんな場面に出くわすと、なんか「挑戦しなきゃいけない」って気になっちゃうんです。 「逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ…!」って思っちゃうんです。 それで、挑戦して気疲れしちゃうんです。分かってま

          嫌なことへの挑戦癖ってやーね

          シェアマンションに住み始めた(びっくり)

          よく遊ぶ仲間内の1人が会社から辞めて寂しかった私(前記事「カツ丼を届けられる人になりたい」)は、その後同じ仲間内の先輩に別件で仕事の相談をしていた。 会話の途中、 「XX(辞める人の名前)、辞めるよね〜寂しいね〜」 と切り出された。 そうですよ、寂しすぎますよ。 そんな話をしながら、いつもの集まりだっていつまで続けられるか分からないんだよな〜〜と改めて悲しくなった。 帰宅した私は案の定眠れず、X(旧Twitter)のタイムラインをうろうろしていた。 そこで見つけた、シェア

          シェアマンションに住み始めた(びっくり)

          カツ丼を届けられるような人になりたい

          4月になった。 SNSは新社会人や学生に向けたメッセージで溢れかえった。 説教めいた言葉に眉を顰めつつ、自分はその話しかけられる対象ではないのだということに寂しさを感じつつ、心にぽっかり穴が空いた気持ちで画面をスクロールしていた。 数日前、会社で仲の良い集まりの中の1人の方が会社を辞めることを聞いた。 転職先はその方の希望に合っているようで、本当なら喜んでお祝いの言葉をかけるべきだったのに、なんだかいなくなってほしくなくて嫌だな嫌だなと冗談を交えながら言い続けてしまった。

          カツ丼を届けられるような人になりたい

          あいまいで避けてきた言葉

          自分の中で意味がまとまっていなかったり、簡単に発したくなかったりして、使うのを極力避けている言葉がある。 「頑張る」「考える」「向き合う」「本質」…とか。 「寄り添う」もその一つ。 その言葉が示すものは何だか不確かで、相手によって行動が違うもので、軽々しくこの言葉を当てはめたくない。 だから使うのに慎重になってしまって避けていた。 でも最近、友達がこの「寄り添う」って言葉をすごく素敵に使っていたからはっとした。 彼女は手話を学ぼうと思っていると言っていた。 理由を聞くと、

          あいまいで避けてきた言葉

          「こうなりたい」って思う人

          強そうな女の人が好きだった。 いつも椎名林檎を聴き続け、失恋した時はYUKIとJUDY AND MARYだったし、気合を入れたい時はSuperfly。 長らくエナジードリンクは東京事変だったのだけれど、最近私の中で新たなスターが出現した。 弘中ちゃんだ。 書店でフォトエッセイが彼女のサインと共に飾られているのを見て、心惹かれて購入した。「弘中綾香の純度100%」。 どこか可愛いだけでなく芯の強さを感じさせる人だと思っていたので、エッセイはとても興味をそそられるものだった

          「こうなりたい」って思う人

          過去を咀嚼して消化したい(2)

          「自分はうまくいかなかった経験からその事柄ができない人の気持ちがわかる」という話を聞いたのだけれど、それは危ういんじゃないかと感じた。 過去の自分と重ねて自分が求められてきたことを強要してしまいかねないと思うから。 受験の時、自分にとって必死で勉強していたつもりだった私は結果を出せなかったことから、教師に「頑張らなかったからだよ」と言われた。 そう言われた時、放課後、休日、休み時間、図書館や自習室で勉強していた風景が全部崩れていくような感覚がした。 それと同時にそれまで自

          過去を咀嚼して消化したい(2)

          あの時のあの子

          あの時3日に一度の頻度で会っていた仲良かった子は今はなかなか都合が合わず会えなくて、もうすっかり会ってないんだけれど楽しくいてくれたらいいなと思う。 そう思ってくれるような人が私にもいたら嬉しいけど。

          あの時のあの子

          都合いい所を消費する

          かなり昔に解いた国語の過去問で「人は音楽を自分に都合良く部分的に当てはめて消費する」みたいな評論があった。 確かに、音楽を聴くと強く共感できるエモい部分だけ切り取って、自分の体験が合わない部分は無意識に捨てている。 芸能人に対しても一緒で、自分の理想を押し付けて理想から外れている所を見ると見なかったことにする。良いように解釈して自分の理想の中に丸め込む。 でも収まり切らなくなると離れていく。 対してゲームやアニメの主人公は理想から外れる可能性が低い気がする。 「こういう

          都合いい所を消費する

          誰かと深夜にラーメンが食べたい

          こんな事態になって今切望しているのは誰かと食べるラーメンだ。 私の中でラーメンは人と仲良くなれる1つのジンクスみたいになっている。 まずラーメンにはハズレがない。 「うまいものは糖と脂肪でできている」というような言葉があったけれど、ラーメンはこの要素を欠かさないので間違いがない。「実は〇〇料理は苦手で…」ということが起こりにくい。(勿論ラーメンの美味しさの要素はそれだけではない。) 「何系の気分?豚骨?醤油?」などと、自分の手札から相手の気分に合わせてご提案させていただくの

          誰かと深夜にラーメンが食べたい

          夜歩く

          学生時代、学習塾でバイトをしていた時、同じバイト先の友人と深夜歩いて帰ることが好きだった。 その友人は塾の最寄り駅から3駅ほど先に住んでいて、時折バイトが終わってから歩いて帰っていた。それによくついていったのだ。 彼女と話しながら歩くことは楽しかったし、そういう誰かとの思い出ってすごく大事だった。決して虚しくはなかった。 「夜歩く」のは社会人になってからもハマった。 ある会社を転職した後のことだった。 夜中に2駅先まで行ってみたり、1時間半ぐらい歩き続けたりしたこともあっ

          もうちょっと欲しいって思わせたい

          小学生の頃、バレンタインデーとホワイトデーにお互いお菓子を渡しあう男の子がいた。 毎年、私は作ったこともない難しそうなお菓子の作り方が載っているレシピを家のどこからか見つけてきて、「これ作りたいからキッチン使わせて」と母にせがんだ。 毎回「今までお菓子作りを習慣にしていない人には無理だよ」と言われ、諦めていた。 母のお許しが出たお菓子(LOFTとかで売っている作製キット)を作って、いざ袋詰めという時、その出来上がりが少なくて私は更にがっかりした。 確か当時の私の手のひらに満

          もうちょっと欲しいって思わせたい

          過去を咀嚼して消化したい

          苦労して悔しい思いを消化できなかった時って、文句を言いがちな気がする。これだけ頑張ったんだから、これだけ耐えてきたんだから、報われて、もう我慢しなくて当然じゃないかって。 因果関係通ってなくてもそう当てはめてしまうのではないかって思う。 河合隼雄さんの「こころの処方箋」という本で、「昔押し込めた自分が知らない内に復讐しにくる」という話があった。 己を殺して気持ちを押し込めると後から再生して復讐しにやって来て、無意識の内に自分勝手な行動をし出す…という。 初めて読んだ中学生の

          過去を咀嚼して消化したい