もうちょっと欲しいって思わせたい
小学生の頃、バレンタインデーとホワイトデーにお互いお菓子を渡しあう男の子がいた。
毎年、私は作ったこともない難しそうなお菓子の作り方が載っているレシピを家のどこからか見つけてきて、「これ作りたいからキッチン使わせて」と母にせがんだ。
毎回「今までお菓子作りを習慣にしていない人には無理だよ」と言われ、諦めていた。
母のお許しが出たお菓子(LOFTとかで売っている作製キット)を作って、いざ袋詰めという時、その出来上がりが少なくて私は更にがっかりした。
確か当時の私の手のひらに満たないサイズで5枚もなかった気がする。
でも母は言った。
「もうちょっと欲しいぐらいがちょうどいいんだよ」って。
大人になって確かにそうかもと思う。
仕事においても何においても、相手の心に残るためには無駄に沢山話さなくていいのかも。
話しすぎちゃうけど。