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やりたい事とできる事とすべき事と

「配属されてから『これは自分のやりたかったことじゃない』って思ったことないですか?」
「そもそも自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されているわけないと思いますが?」

おかざき麻里さんの作品「サプリ」での1コマに、こんなシーンがある。
広告代理店で、新入社員の質問に対して先輩社員である主人公が答えるシーンだ。
就活をしていく中で大事な視点だと考える。

雇われるということはビジネスだと思う。
慈善じゃない。
具体的にどういう人がその企業に「ほしい」と思われるのか。
何があれば企業の利益に貢献できると期待されるのか。
giveできることを考える必要がある。

企業にとって、その人の「実現したいこと」は自社の利益のために必要なだけではないか。(「信念のもと強く熱量かけてもらうため」「長く続けてもらうため」……)
極論、その人に実現してもらうことを第一にはしていないはずだ。(そうしたいと思っていても)
ボランティアで雇っているわけじゃないからだ。

よく言われる「will」「can」「must」の内、「can」と「must」を抜かしてしまうのは何故だろう。
学生時の部活で、インターンで、スクールで、前職で、「苦労したから」そんな免罪符が自分の目を隠してなんか上手くいくって思っちゃうのかな。

学生時代の私はそうだった。
紆余曲折あっても、一応最終的に自分の叶えたいことを「頑張って」叶えたと思っていた人が、いきなり営利の世界に放り込まれたってそんなこと知らない。知っても気づかない内に目を背けている。「やりたいことってなんだろう」ばっかりになってくる。

会社のどの部分をどうやって意味付けすれば自分のやりたいことは実現できるか、それを実現させてもらうために自分は何をgiveできるのか。
そういうことを考える授業が学校にあってもいいと思う。

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数年前の日記。
この前、合説のパンフレットが入っているであろう大手人材会社のロゴがついた袋を持った学生さんたちが電車に乗ってくるのを見て、懐かしい…と思った。

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