過去を咀嚼して消化したい
苦労して悔しい思いを消化できなかった時って、文句を言いがちな気がする。これだけ頑張ったんだから、これだけ耐えてきたんだから、報われて、もう我慢しなくて当然じゃないかって。
因果関係通ってなくてもそう当てはめてしまうのではないかって思う。
河合隼雄さんの「こころの処方箋」という本で、「昔押し込めた自分が知らない内に復讐しにくる」という話があった。
己を殺して気持ちを押し込めると後から再生して復讐しにやって来て、無意識の内に自分勝手な行動をし出す…という。
初めて読んだ中学生の時、何となく文字としての意味は理解したけれど、大人になった今、自分が理不尽だと強く思う瞬間や、文句を言っている人と話す瞬間に「こういうことなのかも」ってより腑に落ちている。
そういう消化できなかった過去って呪いみたいだ。自覚して意識しようとしてもなかなか外れない。
けれど自覚する分だけ少し楽になっている気がする。