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スメルズライクグリーンスピリット 感想

「誰にでも忘れられない夏がある」という言葉と共に4人の男性が何かをまっすぐ見つめているポスター、このポスターの意味が最後の最後でわかるような、そんな作品だった。 忘れられない夏、筆者にとっても忘れられない作品になった。 昨今、深夜帯の30分ドラマで放送される作品の中で、BL作品が非常に増えているように思う。 この作品もざっくりと括ったらBLに入るのかもしれないが、個人的には、この作品はここ最近よく見かけるBLドラマとは違うのではないかと思う。 確かにこの作品の中には男

    • 仮面ライダーガヴ 2話 感想

      まずオープニング。今回は主題歌を歌っているのが今をときめくFANTASTICSということもあって、楽曲、映像ともにポップでスタイリッシュ。だが、それぞれ抱えているものがありそうで、この物語の本質の部分は、OP冒頭の力強く真っ直ぐ前を見つめる姿と、途中でもがき、叫ぶショウマの姿が表現しているものではないかと思った。 そして本編。いよいよストマック一族が本編に出現。ストマック社は、長男のランゴが社長を務めており、経営の主導権も彼が握っている。しかしこの家族、全員一癖も二癖もある

      • 仮面ライダーガヴ 1話 感想

        ものすごく「仮面ライダー」を感じる。それが1話を見たときの感想だった。 番組冒頭は異世界で追っ手から逃げ惑う本作の主人公、ショウマのカット。その後、扉が開き彼が落下した先は「母のいた世界」である地球。 番組の情報や関連したおもちゃ情報の解禁、そして先々月末に公開された仮面ライダーガッチャードの夏映画での先行登場を見て、「ショウマは人間じゃないのでは?」と予想している人が多かった。 その答え合わせをしていくかのごとく、とてつもない高さから落下したにもかかわらず、気を失って

        • 仮面ライダー鎧武 感想

          東映特撮YouTube officialにて配信されていた仮面ライダー鎧武が先日の配信でついに最終回を迎えた。 この配信が始まった頃にちょうどテレビシリーズ視聴後ずっと見ていなかった鎧武の春映画や夏映画、冬映画、FSやVシネの視聴、小説も読破し、鎧武に関連する諸々のコンテンツを完走したところだった。 こうして全ての物語を知った上で、もう一度テレビシリーズを見たいと思ったのは今作が初めてかもしれない。 鎧武の序盤は、舞台となる沢芽市の若者たちのインベスゲームがメインだ。

          舞台『刀剣乱舞』 心伝 つけたり奇譚の走馬灯 の感想について書く

          昨日大千秋楽を迎えた、「舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯」の感想を書く。 まず最初に言うが、筆者はこの作品の原作となっているゲーム「刀剣乱舞」も刀ステや刀ミュといったものも全く知らない、いわゆる「ミリしら」という状態で、大千秋楽のライブビューイングを拝見した。これは、そのような人間が書いている感想である。 そもそもなぜ観劇しようと思ったのか なぜ見に行こうと思ったのか、それは出演しているキャストさんを純粋に見たいと思ったからだ。 その人の名は、砂川脩弥さん。

          舞台『刀剣乱舞』 心伝 つけたり奇譚の走馬灯 の感想について書く

          ゼロワン Others 感想

          仮面ライダーゼロワン、そして劇場版であるREAL×TIMEに続くVシネマである「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」「ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー」の感想を書く。 この2つの作品は、ゼロワンの総括ともいえる劇場版「REAL×TIME」のさらなる続編で、ここまでの物語の主演を務めていた飛電或人ではなく、サブキャラクターたちがメインで話が進んでいく。まさに「ゼロワン Others」の物語なのだ。 まず最初に公開されたのが「仮面ライダー滅亡

          ゼロワン Others 感想

          爆上戦隊ブンブンジャーについて書く

          今年3月から放送が開始になったスーパー戦隊シリーズ48作品目の「爆上戦隊ブンブンジャー」。 ブンブンジャーは、キャラもストーリーもロボも全てが魅力的だ。 基本1話完結で、ここ数年間変化球的な作品が続いた中、久々の「王道」でアツい作品。 そして個人的に1番グッとくるポイントが、 ミラのセリフとして出てくる、 「自分のハンドルは自分で握る」「私は私自身を、私の思うところに届ける」という言葉だ。 自分の人生を操縦するのは自分しかいない。どんな道を歩むのか、それを決めるの

          爆上戦隊ブンブンジャーについて書く

          仮面ライダーレジェンドについて書く

          仮面ライダーレジェンドは、鳳桜・カグヤ・クォーツが変身する、黄金に光り輝くゴージャスな仮面ライダーだ。 先々週放送の32話「現る大王、人形たちのジレンマ」からカグヤ様登場の布石が打たれており、先週のラスト、満を持して登場した。 とは言っても、仮面ライダーガッチャードを本編しか見ていない視聴者にとっては、急によくわからん敵組織が登場し、よく知らん新しい仮面ライダーが急に出てきた、という感じだろう。 これに関しては、YouTubeで見てくれ、としか言いようがない。 スピン

          仮面ライダーレジェンドについて書く

          仮面ライダーキバ 感想

          仮面ライダーキバは、壮大な愛の物語だ。 キバは、大先生井上敏樹氏がメイン脚本を担当している。 キバを見る中で、改めて自分は井上敏樹氏の書く脚本が好きなんだと実感した。なんというか、男性像がかっこいいのだ。 様々な男性キャラクターが登場するが、その中でも次狼はダンディズムの権化のような人。「男の後をつける女はスリか片思い」って、最近のドラマではまず聞かないセリフだ。 そんな次狼と1人の女性をめぐり火花を散らすのは、過去パートの主人公である紅音也。ハンサムでキザで自惚れて

          仮面ライダーキバ 感想

          手裏剣戦隊ニンニンジャーについて書く

          ニンニンジャー、それは家族の物語。 祖父、父、そして子どもたち。三世代にわたる戦いの物語だった。 ニンニンジャーの珍しいところは、初期メンバーが兄妹とそのいとこたちであること。 冒頭、ラストニンジャの異名を持つ伊賀崎好天の孫たちは、一応伊賀崎流の手裏剣忍法を学んではいるものの実戦の訓練はあまり積んでいないよう。 伊賀崎天晴/アカニンジャーは祖父の跡を継ぎラストニンジャになることを夢見ているが、他の4人たちはそうではない。 それに牙鬼幻月が甦るという言い伝えも、天晴以

          手裏剣戦隊ニンニンジャーについて書く

          仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング 感想

          仮面ライダーギーツ、最後の物語。まさに集大成の映画だった。これぞ真の最終回。 テレビ本編では、デザイアグランプリの進行に合わせて、デザグラに出場するライダー、そして彼らのサポーターたちとの関係やデザグラ運営の実態などを深掘りすることで物語が進んでいた。それに対し今作は、人間とジャマトという異なる種族の共存はできるのか、そして、誰もが幸せになれる世界とは、というところが物語のポイントだったと思う。 あと、忘れてはならないのは吾妻道長/仮面ライダーバッファの強化フォームの登場

          仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング 感想

          仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド 感想

          昨年1月、仮面ライダー555は20周年を迎えた。令和5年5月5日、555の日に、20周年記念のVシネの公開が決定し、ファンが大いに湧いた。 筆者がファイズに出会ったのは数年前の話だが、その時から大好きな仮面ライダー作品の1つだったので、今回のVシネ公開決定の一報を聞いたときは本当に嬉しかった。 ファイズといえば、シリアスな展開と、どこか漂うほの暗さ、妙に現実感のある雰囲気だと思う。 映画冒頭のシーンから、テレビ本編第一話の不穏でおどろおどろしい雰囲気を思い出させる展開で

          仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド 感想

          呉島貴虎と戦極凌馬について書く

          ※このnoteは仮面ライダー鎧武のネタバレを含んでいるのでご注意を。 仮面ライダー鎧武。それは2013年10月から2014年9月まで日曜朝に放送されていた特撮テレビドラマである。 鎧武はめちゃくちゃ魅力的なキャラが多い。 主人公の葛葉紘汰、彼のライバルである駆紋戒斗。そして、紘汰がかつて所属していたダンスチーム鎧武のメンバーである呉島光実、同じくチーム鎧武のメンバーでありヒロインの高司舞など。 1人1人に対して書いていけばキリが無い。ということで、個人的に刺さりまくっ

          呉島貴虎と戦極凌馬について書く