仮面ライダーレジェンドについて書く
仮面ライダーレジェンドは、鳳桜・カグヤ・クォーツが変身する、黄金に光り輝くゴージャスな仮面ライダーだ。
先々週放送の32話「現る大王、人形たちのジレンマ」からカグヤ様登場の布石が打たれており、先週のラスト、満を持して登場した。
とは言っても、仮面ライダーガッチャードを本編しか見ていない視聴者にとっては、急によくわからん敵組織が登場し、よく知らん新しい仮面ライダーが急に出てきた、という感じだろう。
これに関しては、YouTubeで見てくれ、としか言いようがない。
スピンオフについて
この「仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド」を見れば、カグヤ様の人物像が分かる。それに、2つのエピソードを見ても27分でテレビシリーズの1話分くらいの長さなので、手軽に見やすい。
まだ見ていない方は是非。
先週と今週のガッチャードについて
先週と今週のガッチャード、「カグヤ様が良すぎる」の一言に尽きる。
いや、実際にはカグヤ様が最高なのはもちろんのこと、宝太郎、加治木、スパナといったいつものレギュラーキャラの魅力も満載だ。
カグヤ様のスピンオフの制作が決まったとき、「カードを使って変身する」「レジェンドライダーの力を使う」「令和ライダー?100年早いな!」という謳い文句にあのビジュアルを見た筆者は、「これってどう考えても…ディケイドでは………?」と思っていた。
SNSの様子を見ているとかなり多くの人がそう思っていたようだったが、なぜ彼の姿がディケイドに似ているのか、という部分がスピンオフでしっかりと描かれていた。
カグヤ様が幼い頃、絶体絶命のピンチに見舞われたとき、門矢士/仮面ライダーディケイドに助けられたという過去があった。
彼にとってのヒーロー、憧れの仮面ライダーであるディケイドへのリスペクトを込めた姿が、レジェンドの姿なのだ。
そして、カグヤ様がゴージャスを求め、ゴージャスにこだわり続けるのは、己が輝くことで敵の注意をひきつけ、市民に被害が及ばないようにするため。
第一印象ではとんでもなくクセの強いキャラだと思っていたけれど、カグヤ様は、彼自身の中にある「仮面ライダー」「ヒーロー」に対する思いに、本当に真っ直ぐで誠実な人だと思う。
筆者としては、カグヤ様というキャラクターがスピンオフだけで終わってしまうのは本当にもったいないし、もっと活躍してほしい!!と思っていた。
今年の1月に本編参戦が示唆されたときは本当に嬉しかった。だが、どうやってストーリーに絡んでくるのか想像がつかなかった、というのが本音。
一抹の不安を抱きながらガッチャードの視聴を続けていると、アトロポスが冥黒王ギギストを連れてきたと思ったら、何の前触れもなく突然カッシーンとハンドレッドが現れ、幹部たちが歴代のダークライダーに変身するという情報過多な展開。
そこに一筋の光かのように現れたのが、鳳桜・カグヤ・クォーツ。
「よっ!!待ってました!!!!」と思わずテレビに向かって言ってしまいそうになる登場の仕方。
カグヤ様は「広くあまねく世界を照らす、まさに生ける伝説」なのだ。
眩しかった。そしてため息が出るほど美しい。
驚くべき強さで次々と敵を倒していくカグヤ様。
まさか令和のこの時代にカグヤ様のケミーライドによって平成一期ライダー全員の戦う姿を地上波で見れるとは!という感動がこみ上げてきた。
そしてさらなるパワーアップ、レジェンドカメンライザーによってレジェンダリーレジェンドに。
先週の33話「伝説ライダー?100年早いな!」はOPなし、タイトルのみだったが、いつもの「仮面ライダーガッチャード」の文字と「仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド」の文字が。このタイトルの通り、この回から始まるレジェンド編は宝太郎が主役であるとともに、カグヤ様も主役だと思っている。
今週もカグヤ様はゴージャスに大暴れ。キッチンいちのせ連合のメンバーにゴージャスな服装をさせてみたり、テレビクルーの前で変身しようとしてみたり、宝太郎と加治木の前で授業しようとしたり。
カグヤ様に振り回されるスパナに、カグヤ様と加治木の邂逅。それぞれのキャラの良さが出まくっていた。個人的には、加治木をバトラーと見間違えて困惑するカグヤ様が特に良かった。
宝太郎もカグヤ様と出会った時のことを思い出し、持ち前の人懐っこさで距離を縮めていく。
なんだか宝太郎と会わないうちに宝太郎への思いが大きくなっているようなカグヤ様。
カグヤ様がホッパー1を使って戦った後、宝太郎が「僕の友だちに勝手に触らないでよ!」とちょっと怒ると、カグヤ様はすねてしまった。
「自分は友だちじゃないのか…」とか色々思ったのだろう。それに、カグヤ様は人付き合いに慣れていないのでは?とも思う。
カグヤ様はゴージャスに輝くことを求めて、彼がいた世界ではたった1人で戦い続けていたから、孤独だった。
カグヤ様にとって宝太郎との出会いは大きかったし、宝太郎は「おもしれー男」なのだと思う。
再会できたことは嬉しいけど、宝太郎が自分を覚えていなかったのは仕方ないこととはいえ、複雑だったのではないだろうか。
その思いに、バトラーやホッパー1のおかげで気づく宝太郎。
宝太郎のいいところは正直なところだ。すぐにありがとうもごめんなさいも言える。
そして、ガッチャードという作品自体が非常にさっぱりしているというか、いらぬところでストレスを溜め込まずに済む作品だ。
カグヤ様と宝太郎のすれ違いも解消され、2人の共闘へ。
アークワン VS ゼロツーというコロナの影響によりゼロワン本編では幻となってしまったシーンが今作で描かれたことに喜んでいる視聴者の方は多いようだ。
カグヤ様は彼自身がレジェンドライダーの姿になって戦うこともできるし、召喚もできる。しかも最強フォームの姿になることも可能。なんて強い仮面ライダーなのか。
今週のラストもヤバそうな24時間のカウントダウンが始まり、ハンドレッドとの戦いはまだ終わらない!という感じだった。
次週予告を見る限り、アークワンがマルガム化するというトンデモ事案が発生するし、グランドジオウ、ジオウⅡ、ジオウが並んでいたような…。
とにかく、来週も目が離せない。
カグヤ様の輝きをまだまだ見つめていたいし、カグヤ様が宝太郎たちのような友だち・仲間に出会ってどう変わっていくのかが知りたい。
鳳桜・カグヤ・クォーツを演じる永田聖一朗さんについて
カグヤ様を演じるのは、永田聖一朗さん。
お恥ずかしながら、カグヤ様を演じると発表があったときに初めて知った俳優さんだった。
永田さんには、「カグヤ様と出会ってくださり、カグヤ様を演じてくださってありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいだ。
まずあのお顔の美しさからして、カグヤ様にぴったりの俳優さんである。
カグヤ様の持つ雰囲気は、俺様な貴公子というイメージが強い。
ただキラキラしているというよりかは、ギラつきを兼ね備えたキラキラという感じだ。
台詞も高飛車なものが多く、一歩間違えれば嫌な感じが出てしまうのに、永田さんが演じるカグヤ様には、その嫌みな雰囲気が1ミリもない。
このカグヤ様なら、皆がひれ伏すというか、「ついていきたい!!」となるのがよく分かる。
永田さんはテニミュやミュージカル刀剣乱舞など、舞台経験が豊富な方だそう。
カグヤ様のお芝居を初めて見たとき、台詞回しがドラマというより舞台っぽいと思っていたのだが、カグヤ様という現実離れしたキャラクターを演じているからこそのお芝居だと感じた。
それに、そのお芝居が決して大袈裟なわけではなく、しっかりとなじんでいて違和感が全く無かったのも、永田さんのお芝居のすごさだ。
カグヤ様がこんなにも魅力的なキャラクターになったのは、永田さんが演じたからという部分も大きいと思っている。
改めて、永田聖一朗さん、鳳桜・カグヤ・クォーツを演じてくださり、ありがとうございました。
追伸
永田さんには、是非とも少女マンガの実写化を演じてほしい。
現実的な作品もいいけど、完全なるコスチューム作品も見たい。
「はいからさんが通る」の伊集院忍少尉とか。