#小説
時代小説『龍馬、その傷を見よ!』
「先生、伊東甲子太郎様の配下の御陵衛士と名乗るお武家様が、御用改めに来られております」
元相撲取りで用心棒の藤吉が二階に上がってきて告げた。
「俺に会いに来たのか」
「いや、中岡先生をお探しに来られたと察します」
坂本龍馬と中岡慎太郎、顔を見合わせる。
「何人だ」
「お二人です」
「分かった。俺が応対する。通せ」
火鉢を挟んで北側の床の間の前に龍馬が座り、南側に慎太郎が座っていた。
「先生、伊東甲子太郎様の配下の御陵衛士と名乗るお武家様が、御用改めに来られております」
元相撲取りで用心棒の藤吉が二階に上がってきて告げた。
「俺に会いに来たのか」
「いや、中岡先生をお探しに来られたと察します」
坂本龍馬と中岡慎太郎、顔を見合わせる。
「何人だ」
「お二人です」
「分かった。俺が応対する。通せ」
火鉢を挟んで北側の床の間の前に龍馬が座り、南側に慎太郎が座っていた。