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哲学日記・メモ

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2021年6月の記事一覧

雑考・日記・メモ 「問いと反抗」

雑考・日記・メモ 「問いと反抗」

「問い」と「反抗」

「問い」には理由がない。                     「問い」の目的は究極「世界」への果てなし「問いかけ」なのだから。    だからそれは「不条理」への「反抗」に似てもいるのだろうと思う(カミュの『反抗的人間』の「反抗」の方。映画『理由なき反抗』の「反抗」じゃなくって)。                              そして「反抗」のその先に、もしかし

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哲学・日記・メモ 「美しい人について」

哲学・日記・メモ 「美しい人について」

美しい人について

●美人とか美男子とか言うけれども、それは美視人・美視男子と言うべきではないだろうか。
●と言うのも先天的盲の方にしてみれば見た目の美しさは感得出来なのだから、美人や美男子は視覚に偏重した物言いであるに過ぎない。
●先天的盲の方にとっての美しさは、もしかしたら声であり、彼にとって美しい人とは、美声人とか美声男子と呼ぶべき者であるのかもしれない、と思ったりする。
●更に盲・聾の方を

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哲学・日記・メモ 「印象派・個人表現の誕生」

哲学・日記・メモ 「印象派・個人表現の誕生」

印象派・個人表現の誕生
●19世紀後半のフランスの印象派の画家たちは、戸外出て世界の光を直接画面に写生しようとした。彼らは手順と時間をかける古典的描法を用いず(ぼかしのスフマート技法や透明なメディウム層をレイヤー状に重ねるグリザイユ技法等)、筆のタッチそのものを一発で決めていく、プリーマ描法を使い始める。

●これは極めて短時間で作品を仕上げることが出来るであるが、この描法がもたらしたものは時短に

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哲学・日記・メモ 「『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の謎」

哲学・日記・メモ 「『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の謎」

『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の謎
この本は大体皆何となく知っている。高校の教科書にも載っているのだから。しかしその内容に何故疑問を抱かないのだろうか?
私はウェーバーの言っている事は理解できる。
しかしそれが何故そうなるのかは、理解できない。その整合性を理解できない。
ウェーバーはカルヴァンの「予定説」がプロティスタントを禁欲的労働に向かわせたのだと言う。そしてそれが資本の蓄積

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哲学・日記・メモ 「そもそもに還る事とそもそもの始まりを最もな関心とする事との相違について」

哲学・日記・メモ 「そもそもに還る事とそもそもの始まりを最もな関心とする事との相違について」

「そもそもに還る事」と「そもそもの始まりを最もな関心とする事」との相違について
●「そもそもに還る事」と「そもそもの始まりを最もな関心とする事」。その旅路の8割は同じであっても残り2割で岐路に立つ。しかしそれを説明しても理解してもらえない事は多い気がします。
●ではこの岐路はどのような岐路なのか?
●一方の路は「そもそもの始まりに回帰したり、回帰が無理なら調和を求める路」。
●もう一方の路は「そも

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