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今日も今日とて治療院

今日も今日とて治療院へ。

昨年初夏の2回目コロナ罹患後から始まった謎の腰痛。
私はとあるスポーツを長年やっていて10代の頃から腰痛持ちではあった。
毎回痛くなる場所は一緒で、だからどこの筋肉をどうすればその痛みが緩和されるかもよく分かっていた。
しかしコロナきっかけで始まったその腰痛は人生を共にしてきた腰痛とはまるで違っていた。
なんていうか、まず場所が全然違う。そしていつものストレッチやほぐし技が全然効かない。いつもの腰痛はトリガーになる動きがあるのだが、それをしようがしまいがずーーっと常に安定して痛かった。
それでそのうち腰が全然起きなくなっちゃって、しまいには腰が90度折れ曲がったまま家の中を右往左往する程までに悪化した。
せっかく折り曲がってるのだから、と座る時間を多くしたらもっと痛くなった。もう身の置き所がない。とにかくずっと痛い。もう何にもわからん。とにかく変なのである。

秋になる頃、ようやく整形外科へかかった。
目の前にいる医者にきっかけを聞かれ「コロナの後から…」というと一瞬ギュッと目が合った後、戸惑いの仕草をしたのでその後からそれは言わないようにした。わかる。私もわからんのよ。なにコロナの後って?だけどそれしかきっかけがなかった。
その日すぐにレントゲンを撮り、エコーもかけた。そしてその場で紹介状をもらいMRIまで撮った。人生初めてのMRIである。急に大ごとになった気がしてビビり散らかした。その時のポストがこちらです。

この時の結果を持って、再び整形外科へ。
結果、腰椎椎間板症とのことだった。なんか椎間板がちょろっと出かけてて「ちょろっと出かけてますね」って言われた。なんだそれ、可愛いな。ヘルニアではないらしい。良かった。
というわけで、診断がついたため早速治療が始まった。
薬は主にロキソニンが出されたのだが高熱が出ても飲まない私が飲むわけもなくただただロキソニンの束を見て過ごした。
同時にその整形外科でリハビリも始まった。電気治療の後にマッサージと筋トレ。これがワンセット。まずは毎日、最低でも3日に一回来てね、とのこと。

本当に痛くて困っていたので初めの何回かは律儀に通っていたのだが、この頃の私はパニック発作が酷くて常に下記のポストの有り様だった。

最初は頑張ってた。

しかしそのうちこうなった。


まぁ、そりゃそうだ。無理に決まってる。

整形外科から足が遠のいていたある日、私に転機が訪れる。なんと首を寝違えたのだ。
なんと、とか大袈裟に言ってるけど実は私は昔からしょっちゅう首を寝違える癖がある。特に冬は酷い。もうほぼずっと寝違えている。

この日、いつもより大きめに首を寝違えてしまった私。これは流石にダメだ…となりいつも緊急時に行っていた鍼灸院のHPを開く。しかしなんとこの日はお休みであった。おーまいがー。どうしよう。まじで動けん。
その時、ふと脳裏に浮かんだのは以前ご近所友達がさらっと教えてくれた「あそこの接骨院良いよ」という一言。そうだ、そこ行ってみようか。寝違えてたら保険効くし(!)
とりあえず応急処置してもらえればいいや。調べたら寝違えも得意だよ、とのこと。ありがたいぜ。家から徒歩2分。何もかもぴったり。
そんな感じで近所の接骨院を訪れることになった私。これが私のコロナ後遺症治療における最大の幸運になるとはこの時の私はまだ知る由もなかった…。


多分、これが初来院の日。


で、2回目。あんなにパニックのせいで外出を渋ってたはずなのにこの時はすぐ行ってる。

なんとパニックが出なかったらしい。まじか。
そして3回目で神扱い。もうすっかり信頼した様子。

で、4回目。

もうすっかり虜である。
このあとはもう行く度に大絶賛。『今日も今日とて治療院٩( ᐛ )و』の始まりである。
先生の施術を受け始めてから腰痛はもちろんのことあんなに恐怖だったパニック発作がみるみる軽減していくのを感じた。
常にガチガチの臨戦体制だった身体と心が治療院の後はふっにゃふにゃになった。
初めは持続しなかったふっにゃふにゃ状態が半日、1日中、3日間…とどんどん持続するようになってきた。

そして夏になる頃に、あんなに出ていたパニックが明らかに軽減しているのを感じた。電車に、乗れる。それだけじゃない。なんか色々大丈夫かも。

そんなこんなで、今日も今日とて治療院であった。
今日でもう通院回数は40回を超えた。40回を超えても腰を含めまだ症状はある。え、まだ治らないの?ではなくて、これは多分、治って、また得て、をすごいスピードで繰り返してるんだと思う。腰痛も、パニックの原因になる何かの不安や恐怖も、常にしっかり享受しながら私は今日も生きている。
私の中に常に並々と注がれていた何かが、先生のおかげでようやく溢れないまでに減ってきたのだと思う。すごい。先生ラブすぎ。

ちなみに先生にはいまだにコロナ後遺症のこともパニックのことも言ってない。隠してた訳じゃなくいう前に改善しちゃったし、多分この先生の治療は言っても言わなくても変わらない気がする(良い意味で)
なんか多くを言わなくても色々把握してくれてるんだと思う。知らんけど。
これは私の予想だけど腰と首への電気治療を継続したことで長年ガチガチだった首がほぐれ、神経も緩んでくれたんだろうな、と思ってる。有り難すぎ🙏

というわけで、今日。
ちょっと疲れてます、と言うとあの冬の寒い日に初めて治療院を訪れた時くらいの強力な電気を流してくれた。当然私の腕はビョンビョンと波打った。
あの日の私は「こんなに腕が羽ばたいちゃって大丈夫か??」と焦っていたが、今はもうわかる。大丈夫なのである。あの時、私を無理矢理にでも羽ばたかせてくれた先生には感謝しても仕切れない。私は今、羽ばたいてます。もうすぐ自分で飛べちゃうかも。本当にありがとね。



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