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西欧と向き合う

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西欧の衝撃に幕末以降、私たちは翻弄されてきました。西欧とどう向き合うのか、考えてみました。
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記事一覧

クリスマスとお正月から眺める世界史

あけましておめでとうございます。新年のごあいさつに代えてクリスマスとお正月の風景から世界…

黄色からみるキリスト教文化の基底

洋の東西での黄色の扱われ方から、世界史を考えるのも面白いのではないかと思いました。 東ア…

G7外相会議で「ウェストファリアの平和」(Pax Westphalica)を回顧

2022年11月はじめにドイツ・ミュンスター市でG7外相会議が開かれました。 ミュンスター市は…

エリザベス二世の葬送から見る英国と日本(王室と英国国教会)

エリザベス女王の葬儀が英国国教会の形式で行われたのが興味深い。前稿同様に「英国を手本」が…

エリザベス二世崩御の報から見る英国と日本(王室と軍)

英国エリザベス二世の崩御の報あり、天皇陛下もお気持ちを表わされ服喪されている。そのうえで…

西尾幹二『戦争史観の転換』を読む①

西欧を知り抜く知識人西尾幹二先生の老境での渾身の大作。 雑誌『正論』創刊40周年記念での超…

西尾幹二『戦争史観の転換』を読む②

具体的な内容特に、歴史についての評価、新たな視点については、ネタバレもあり、じっくり読んで頂き、考えていただきたいところですが、西尾幹二先生の持論で繰り返されている一節は、評者も従来から非常に共感する部分です。(カッコ内は連載の通番)

日本から眺める西欧の「政教分離」の風景②日本の事情

吾輩はネコである。名前はどうでもよい。まったく人間様は勝手なもので、ヨーロッパの法制度と…

日本から眺める西欧の「政教分離」の風景①

吾輩はネコである。名前などはどうでもよい。最近、わが国の人間さまたちがセイキョーブンリな…

ノートルダム大聖堂の焼失からみるフランスの「無宗教」の背景

安倍総理の国葬に関連して「無宗教形式」という言葉が出てきました。一方でこの「無宗教」とい…

西欧からみる「水」水から見る「西欧」

欧州ではアルプス山脈のあるスイスから北や東などは特に水に無関心だ。その要因としては汗をあ…

ゴーン逃亡から見るレバノン

カルロス・ゴーン氏が年末に大脱走して、はやくも2年経ちます。逃亡先のレバンノも安住の地で…

鉄道開業の陰にある金融の暗闘

10月14日は鉄道の日です。(明治5年)の新橋-横浜間の鉄道開業を記念している。2022年10月が鉄…

世界史の中の岐阜①(イタリア・ピストイアと岐阜県白川町)(2021年8月)

コロナ禍の真っただ中、このところアメリカで拳銃が売れまくってる。 しかし、そもそも拳銃で思い出したが、軍事史の分野で言うと拳銃は16世紀初めに欧州で始まった。中世の戦乱のさなかに1540年ごろに馬上でも射撃できるように工夫された。これが拳銃のはじまりとされる。 そのなかで、イタリアのトスカーナ州の「ピストイア」という町が、拳銃づくりのふるさとになった。(フィレンツェの北30キロほど))中世の面影を残す古い街で教会も古い だから「ピストル」日本で言うと近江の国友村(現在の