精神疾患療養環境の今昔(前編)
先日、現代日本を代表するような精神科の大先生の著書をご紹介いたしましたが、今回はそんな大先生よりもっと偉大かもしれない大先生、呉秀三先生の著書であるこちら👇をご紹介致します。
お恥ずかしながら私、初めてこちらの名著を手にいたしましたが、この本📖凄いですね💦全く古さを感じさせません!もちろんのことなのですが、こちらの原本は大正七年七月が初版のようです💦
内容としては、様々な精神科疾患患者の自宅療養(私宅監置)の実際を丁寧に詳しく調査したものです。今回は、こちらの書籍から、精神科疾患、療養環境の今昔の「昔」を考察したいと思います。
もちろんのことですが、内容は現代語訳なので読み易く、スムーズに理解が可能です✨何より詳しく調査された内容と、わかりやすさに脱帽🙇
いかがだったでしょうか?ご紹介したのは、ごく一部ですが、当時の酷い状況が伝わって来ると思います。
本書は、現場(私宅監置)のレポート📝✒️としても、緻密なできですが、それを集計して統計を取ったことで、一個事例としてでなく、「この不幸(私宅監置)が、この国に蔓延している現状」であることを明らかにした、「まさに時代を動かした一冊」だったと言えます。
呉秀三先生の余りにも有名な名言、「我が国十何万の精神病者は…」も、第七章「意見」にその全文が載っているので、この名言が生まれた背景をぜひ知っていただきたいと思います。
次回、後編では、今昔の「今」にあたる部分、「現在」の精神科疾患の療養環境の実際がわかる書籍をご紹介したいと思います。
次回もよろしくお願い致します。
終わり