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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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#編集者

あなたのコンテンツを一瞬でオリジナルにする方法

私たち編集者は、雑誌で企画を練るときや、書籍を企画するとき、コンテンツにオリジナリティを持たせ、読者にそれを印象づけるために「あること」を行っています。 その「あること」とは一体何でしょうか?      ・       ・      ・      ・      ・       ・   (考える時間)      ・      ・      ・      ・      ・       ・ ヒントがまったくないし、漠然とした質問なので、なかなか答えが思い浮かばないですよね!(確信

5W1Hの【WHY】がおもしろい文章を作る

文章を書く時、 慣れてないと 「何を」「どのように」 書くかに着目しがち。 でも、 本当に大切なのは「なぜ」。 「なぜ」それを書くのか? 「なぜ」そう思ったのか? 「なぜ」そうなったのか? 「なぜ」を意識するだけで、 あなたの文章は劇的に変わる。 読者の心をつかむ「WHY」の力例えば、 「今日、カフェで新作のかき氷を食べた」 これじゃ、ただの日記。 でも、こう書いたら? 「今日、カフェで新作かき氷を食べた。なぜって?ストレス解消のご褒美が必要だったから。仕事で

文章の読みやすさは「余白」に宿る

「読みやすい文章」ってどういうものだと思いますか? 私は、文章の読みやすさに関わる要素は、大きく3つあると考えています。 文章を書いている人であれば、 ①文章の構造 ②言葉の使い方 に関しては、気をつけている方も多いと思います。 ただ、 ③文章の見た目 に関しては、優先度を高く設定していない人もいらっしゃるかもしれません。 でも、実は私、③文章の見た目をかなり重視しています。 特に「余白のデザイン」は読みやすさに大きく影響するので、どんな媒体であっても最終仕

さらっと書けそうなのに奥が深い! 「はじめに」の役割とは?

多くの書籍の冒頭に「はじめに」があります。 ここは書籍の中でもかなり重要なパートで、次の3つの要素を過不足なく含んでいる必要があります。 「はじめに」は、この3つを簡潔に伝えつつ、読者の「それ知りたい!」「続きを読みたい!」といった欲望、本編への期待感をぐぐぐーーーっと上げるという、めちゃくちゃ重要な役割があります。 ジェットコースターは、最初上へ、上へと、ぐぐーーーっと上がっていきますよね。 位置エネルギーを高めれば高めるほど、勢いよくスピーディーに滑りおりることが

編集者の「はじまりの一冊」は、帯コピーが全ボツに終わりました

「そんな帯じゃだめだ。書き直せ!」 それが、はじめて編集した本の思い出です。 ※※※ 誰にも「はじめて」があります。 はじめて学校へ行ったこと。はじめて問題が解けたこと。はじめて注文をとったこと。はじめて苦手なものが食べられたこと…… 創作においても「はじめて」があり、作家さんにデビュー作が存在するように、編集者にも「はじめて編集担当した本」が存在します。 僕は昔から小説……特にエンタメが大好きだったので、入社時には創作読み物の編集者を目指していました。 残念ながら、

図鑑でもハウツー本でもない、野鳥愛にあふれた『野鳥ノート』ができるまで

野鳥が愛しくなる、『ココロさえずる 野鳥ノート』ができるまで こんにちは。2024年4月に発売された書籍『ココロさえずる 野鳥ノート』の編集を担当した今井悠と申します。 みなさん、野鳥は好きですか? 「そこまで詳しくはないけど、好き!」 「野鳥を見かけると、つい観察しちゃう」 そんな方がいたらぜひこの記事を読んでみてほしいです! なぜなら、私もそう思ってこの本を企画したから……。 図鑑でもなく、撮影や観察のハウツー本でもない。でも、そのいいとこ取りをした書籍がこれから

【祝5刷‼】2000年生まれのド新人編集者、結城真一郎さんの“2年ぶり超待望の新作”を任される【大きめの告知アリ】

みなさま、お久しぶりです。もしくは、はじめまして。集英社文芸書編集部で小説の編集をしています、髙橋と申します。2023年の4月に新卒で集英社に入社した、ひよっこもひよっこの編集者です。 3月にアップした記事『2000年生まれのド新人編集者、新人作家と本を出す』は、note公式より「3月にもっとも読まれた記事」の一つに選出され、想像を大きく超える反響をいただきました。記事をきっかけに単行本を購入した方もいらしたとのことで、本当に嬉しいです。ありがとうございます。 現在私は、

ニートから人気ライターへ コネゼロから始めるインタビュー術

インタビュー記事はライターの基本で、最も依頼が多い仕事でもあります。デジタル・ジャーナリスト育成機構(D-JEDI)が5月28日にオンラインで開いたライティング・編集講座では、初の著作を出したばかりの人気ライター嘉島唯さんをゲストにインタビュー術を学びました。 D-JEDI会員には動画アーカイブと資料を提供しています。入会のお申し込みはこちら。これまでに実施したセミナーのアーカイブの提供の他、今後のセミナーに無料または割引で参加できます。 講座を前に嘉島さんにインタビュー

「レコード芸術」への思い~元編集者の立場から

音楽之友社を辞めて24年間、フリーランスとして生きてきた。 クラシック音楽業界を足場としながらも、いろいろな出版社や新聞社、そして放送局とも仕事できるようになったのは幸いだった。美術や演劇や舞踊など、隣接するいろんな分野ともかかわりを持てるようになった。 音楽之友社に在職したのは13年間。私にとっては懐かしい、卒業した学校のような場所といえるかもしれない。 6年くらい前からは再びご縁があり、アドバイザー的な感じで毎月会議に参加させていただいている。外部からのさまざまな意見を率

「ネットニュースの印象良くなかった」 入社後にギャップ実感…新人編集者が語る野球メディアの“リアル”【#社員の1日】

 Full-Countでは、編集部のことをより知っていただき、野球ファンの皆様だけでなく、記者や編集者、メディア業界に関心を持っている方にも楽しんでいただけるようnoteを随時更新していきます。  Full-Countの記事は読んだことがあるけれど、仕事内容はよく分からない。「そもそも“中の人”ってどんな1日を送っているのだろう?」と思う人も多いのではないでしょうか? そんな疑問を少しでも解消できれば幸いです。 第2回は「新人編集者の1日」を紹介 第1回は大谷翔平選手を現

編集者はこれまで、編集「部」が育ててきた。

2012年の5月、未経験ながら出版社に転職し、「編集者」と書かれた名刺を持たせてもらいました。 はじめて出社した日、契約書にサインしたぼくの字を見て当時の社長が「今井くんは字が雑だね! 頭の速さに手がついてきてないんだよ。〇〇くん(すごく著名な編集者の先輩)もそうだった。きっといい編集者になるよ」と褒めとも慰めともとれるような、いずれにしてもうれしいひと言をかけてくれたのを覚えています。もちろん僕の場合、ただ字が下手なだけだったんだけど。 それから今日まで12年。出版社

進行管理できるようになったツール作成と考え方(ひよっこ編集者のお勉強ノート)

ひよっこ編集者のお勉強note第二弾。 今回はひとり編集者として2か月に1回、60Pほどの雑誌を編集してつくっていくために奮闘して見出した方法の紹介です。 進行管理ツールがダウンロードできるようになっていたり、活用イメージ図を載せています。 前回は雑誌づくりの面白さについて語っています。 ひよっこ編集者のお勉強note第二弾で 何を書こうかなと思ったときに進行管理について書こうと思い立ちました。 編集の仕事を始めて半年たったころでしょうか、先輩編集から業務をひきついで、

¥500

祝・本屋大賞『成瀬は天下を取りに行く』 本屋大賞って本当にすごい! 受賞作の良さを真剣にお伝えします【前編】

こんにちは。 サンマーク出版で編集者をしております、 池田るり子と申します。 小説を作るのが大大大好きで、 『コーヒーが冷めないうちに』 (川口俊和さん) 『おかげで、死ぬのが楽しみになった』 (遠未真幸さん) 『元カレごはん埋葬委員会』 (川代紗生さん) などを担当しております。 私は小さい頃から小説を読むのが大好きで、 図書館と書店に通いまくり、 好きになった作家さんがいれば 全作読むことを続けていました。 好きが高じて出版社に入社して、 営業部に入り、 ビジネ

編集者は「上手な文章」を求めているのか

そう思って、私のnoteを読んでくださっている方もいるかもしれません。 では、「上手な文章」とはいったいどういうものなのでしょうか? 「上手な文章」のイメージはありますか? 流れるように読むことができて、論理構成もバッチリで、人の心を動かす魅力にあふれた文章。 手を入れる箇所が見当たらないような一文字一文字にまで配慮が行き届いている文章。 そんなイメージでしょうか? 「上手な文章」より求められるもの編集者の立場から言うと、ライター、ブックライター、文筆家など、「書