まいこんのおと

とある雑誌の編集者5年生です。小説やエッセイを書きます。多くの人に読まれる力のある作品…

まいこんのおと

とある雑誌の編集者5年生です。小説やエッセイを書きます。多くの人に読まれる力のある作品を書きたいと思って試行錯誤中。想いと作品。

マガジン

  • 小さな作品たち(短編小説・詩・フィクション)

    連載小説以外の短編小説や詩やフィクションなど。 まいこんのおとの作品。

  • 物書き志望会社員の仕事観

    物書き志望が会社員として思うこと。仕事について、仕事とは、仕事ってなんだろう、仕事での気づき。仕事することについて思ったつらつらを書いています。

  • 身近な人々、物事、出来事について思うこと

    身近な人々、物事、出来事だからこそ、語るべきことがある、語りたいことがある。

  • 『あしたの転機予報は?』

    まいこんのおとの連載小説。 誰かの人生もいいけれど、自分の物語に向き合いたくなった。 小説家を目指すアラサー女の等身大の物語。

  • 物書き志望の物書き論、想い

    まいこんのおとが物を書くにあたって思っていること、スタンス、発見、気づき。

最近の記事

  • 固定された記事

ひよっこ雑誌編集者1年ちょっとの成長

未経験から雑誌編集者になってから1年ちょっとの成長を振り返りたい。 編集者になりたてほやほやの記事はこちら 私が編集者としている働いている雑誌はどんなものかをざっくりと・2か月に1回発行するフリーペーパー(業界誌) パン屋さんの味方になるような雑誌 ・だいたい60Pほどの雑誌 雑誌全体で60Pほどの中の20Pほどが 広告主が用意した純広告や、カタログページ、まんがなど、データをそろえるだけ。 残り40Pほどが編集が必要になってくるページ数で、ざっくりした内訳は 20

    • 30代夫婦の癒しと充電の日光旅行

      10月は我々夫婦それぞれの誕生月ということで、特別なシーズン。 10月上旬、一足先に夫に誕生日を祝ってもらった私はお返しに 誕生日のプレゼント何が良い?と夫に尋ねた。 「温泉に行きたいな」 夫がポロリと言った。 じゃあ、温泉旅行にしようか。 シーズンもシーズンなので、紅葉が見れるといいね~ そう言って、思いついたのは ”日光” 思い立ってからお宿を探す。 お互いの仕事の休みを調整して、 10月下旬に日光旅行することが決まった。 静かな宿で脳がとろけるほどリラックス押

      • この人を載せるべきだと編集者の心が動いたとき

        とある業界雑誌の編集者です。 業界の活性化を願い、業界関係者を応援するための情報発信をするというのがコンセプトの雑誌。 その雑誌で、業界関係者が読んで面白い、役に立つコンテンツを発信しています。 編集者として4年ちょっと様々な人を取り上げて、記事をつくってきました。 取材相手、 つまり雑誌の記事で取り上げる相手を、 どのように選ぶのか、気になりませんか? 業界関係者が読んで面白いと思う情報を載せている雑誌ということなんだから、業界の有名人とかでしょ? って思いますよね

        ¥300
        • 物書きの体を労わるデスク選び

          デスクの高さって重要なんだなって実感した話 今までが無頓着すぎたと反省。 デスクを変えることでこんなに気分がかわるものか そんなことをつづっています。 愛着のある10年使用の執筆デスク新社会人から10年以上使ってきた 安いけれど、思い入れのあるデスク。 それを執筆デスクと呼ぼうか 思い入れがあるのは その執筆デスクは社会人になってから小説家を目指してきたという 夢と思い出が刻まれているからというものもある。 執筆用デスクが登場する過去note ひとりぐらしの狭い部屋

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        ひよっこ雑誌編集者1年ちょっとの成長

        マガジン

        • 小さな作品たち(短編小説・詩・フィクション)
          20本
        • 物書き志望会社員の仕事観
          20本
        • 身近な人々、物事、出来事について思うこと
          21本
        • 『あしたの転機予報は?』
          27本
        • 物書き志望の物書き論、想い
          21本

        記事

          まいこんのおと作品集

          雑誌の編集の仕事をしていて、noteにエッセイや小説を書くのが好きな人です。 これまで書いてきたnoteの一部をまとめています。 刺さる作品があると嬉しいです。 よく読まれている代表作note 小説の作品<短編> <長編> 創作大賞2024に応募作品です お仕事系について書いているnote エッセイ

          まいこんのおと作品集

          過去noteのおすすめ紹介第二弾 「この時代のテキストコミュニケーション」 https://note.com/maiconnote/n/nb34df0a82969

          過去noteのおすすめ紹介第二弾 「この時代のテキストコミュニケーション」 https://note.com/maiconnote/n/nb34df0a82969

          夏休みだし過去の私noteのおすすめ紹介していく。 第一弾はこれ!お仕事について書いてるよ。 「ひよっこ雑誌編集者1年ちょっとの成長」 https://note.com/maiconnote/n/n0d0c2fb5db23

          夏休みだし過去の私noteのおすすめ紹介していく。 第一弾はこれ!お仕事について書いてるよ。 「ひよっこ雑誌編集者1年ちょっとの成長」 https://note.com/maiconnote/n/n0d0c2fb5db23

          創作大賞2024のファンタジー小説部門に応募した作品です。 自分の役割ってなんだろうと考えること人生でたくさんあるはず。描かれている葛藤、悩みながらも進んでいく様は共感できるはず。ぜひ読んで〜 「ピソ職人新聞社の道標」 https://note.com/maiconnote/n/n0ad765841236

          創作大賞2024のファンタジー小説部門に応募した作品です。 自分の役割ってなんだろうと考えること人生でたくさんあるはず。描かれている葛藤、悩みながらも進んでいく様は共感できるはず。ぜひ読んで〜 「ピソ職人新聞社の道標」 https://note.com/maiconnote/n/n0ad765841236

          「ピソ職人新聞社の道標」 第20話

          第20話 ーーーー  <ピソ職人フィリッポが語る一職人として現在思うこと>  全国のピソ職人のみなさま、いつもこの新聞を読んでくださりありがとうございます。ピソ職人のフィリッポです。このピソ職人新聞の最初の発刊は今から5年前になります。発刊当初から僕は、技術監修ということで、ピソ職人の取材記事に対して、技術的な間違いがないか確認しながら記事作成のアドバイスをするという役割でした。新聞の記事を日々書いているのは各地のピソ職人を訪ねて取材をしている記者です。僕は直接取材をして

          「ピソ職人新聞社の道標」 第20話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第19話

          第19話  ジョアンナの家族との再会と失われた記憶を取り戻す旅を終えたあと、エラディン、リアナ、フィリッポ、ジョアンナがマトラッセ王に呼び出された。  いつものごとく、書物庫にマトラッセ王はいた。各地の勇者から送られてくる報告書の束を読みながら、机のまわりをぐるぐるしている。  四人が書物庫に入ってくるのを確認すると、マトラッセ王は立ち止まった。 「ふたつの重要なことを皆に相談したい。ひとつ目はピソ職人新聞の届け先をジャーニマー国に限定するのではなく、周辺諸国にまでひろげ

          「ピソ職人新聞社の道標」 第19話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第18話

          第18話  タランティー国に入国し、キュイニーがいるという古城までダダビット車を走らせて止めた。ジョアンナ、リアナ、エラディンは古城の中に入り、最果ての地に通じる鏡のある部屋に入った。  そこには、黒いワンピースに黒のハットを被った赤髪ヘアの魔女、キュイニーが一同を待っていた。部屋の壁には大きな鏡が立てかけられている。これが最果ての地へつながるゲートらしい。  キュイニーの姿をみれば、何か記憶を思い出すかもしれないと思っていたが、目のまえにいる魔女を見ても何も思い出さない。

          「ピソ職人新聞社の道標」 第18話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第17話

          第17話  エラディンがピソの密売人の正体をあばく任務を終えて帰ってきた。 「ジョアンナ、きみに大事な報告がある。王に報告にしにいくから、戻るまで工房でしばらく待っていてほしい」  そう言い残して、エラディンはフィリッポの工房に荷物を置いて、本殿のマトラッセ王のもとに報告しに行った。  昼に本殿にいったはずなのに、報告をしたあとに話し込んでいるのだろうか、日が暮れてしばらくしてもエラディンは戻ってこない。フィリッポもその日の作業を終えて、家に帰っていった。またリアナも連

          「ピソ職人新聞社の道標」 第17話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第16話

          第四部:明らかになる真実第16話  ジョアンナはマトラッセ王と謁見している際に、自分のことを預言の娘だろうと言われたことがずっと引っかかっていた。ブレイドウッド氏の取材から帰るダダビット車のキャビンの中でリアナにも尋ねた。 「わたしが、師匠に保護されたのは、預言に従ったって話していたけど、預言って何?」 「……エラディンさんの伝記で最果ての地の寺院の章って読んでなかったかしら?」  ジョアンナは言葉を話すようになるために、リアナが伝記形式でまとめたエラディンの勇者時代

          「ピソ職人新聞社の道標」 第16話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第15話

          第15話  キュイニーいわく、この世界には魔力が宿った植物、種族が多くあるという。植物で魔力が宿っているものとして代表的なのがギムだ。ジャーニマー国は、そのギムに宿った魔力を利用してピソをつくり大きな力を得てきた。魔力が宿るのは植物だけでなく、魔力を持った種族も現れる。それが魔法族だという。  魔力が宿った植物や種族が発生するのは突然変異的なものだ。キュイニーは「どういうきっかけで、魔力が宿るのかその基準はわからない」と言った。突然、他の人間とは異なる圧倒的な能力と魔術を持

          「ピソ職人新聞社の道標」 第15話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第14話

          第14話  リアナとジョアンナと別れて、ピソ畑からダダビット車を走らせて2日目。いくつもの山を越え、現れたのは大きな川だ。対岸はタランディー国の領土だ。対岸へ渡るための橋を探すために川沿いを進む。見つかった橋には、大きなゲートが設けられており、自由に橋を渡れるようにはなっていない。ゲートのそばにはタランティー国の門番がいた。  門番に通行証は?と尋ねられ、あらかじめ取引人から伝えられていた通行許可認証番号と要件を伝えると、門番は荷車の中と、キャビンの中を覗いて確認し、ゲート

          「ピソ職人新聞社の道標」 第14話

          「ピソ職人新聞社の道標」 第13話

          第13話  エラディンは、リアナとジョアンナと別れて、旅を続ける。リアナとジョアンナは同じダダビット車に乗り、ケラスズ城下町に戻って新聞の記事作成をすることになっている。エラディンは自分が乗ったダダビット車と、ギム粉を積んだ貨物車を引き連れて、取引人との待ち合わせ場所に向かう。  ダダビット車の中でガタガタ揺れながら、ブレイドウッド氏のつくったピソを食べた。あのとき食べた美味しいピソの味だ。あの頃と変わらない。思い出すのは痛みと後悔、まぶしい金色の景色だった。  エラディン

          「ピソ職人新聞社の道標」 第13話