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#スタートアップ 記事まとめ

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スタートアップが手がけたnoteが集まるマガジンです。スタートアップが読むべき、知るべきnoteも選んでいきます。
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#ベンチャー

TimeTreeの新しいミッションで、社員の納得感よりも大切にしたこと

2024年9月、TimeTree創業10周年を機にミッション、ビジョン、バリューを新しくしました。 2019年に掲げたミッション、ビジョン、バリューから5年ぶりの大幅な刷新。 TimeTreeの新しいミッション 「誘おう」をつくる の策定を振り返って、考えていることを書いていきます! 正しさ、間違いのなさにこだわりすぎていたTimeTreeを起業する前、僕はヤフー(現 LINEヤフー)で働いていました。 2012年ごろ宮坂学さんが社長に就任した際、経営方針の大転換(い

無名のベンチャーで年間200名を採用した「スーパーひとり人事」の仕事術

僕らのようなベンチャーにとって、人事・採用はかなり難易度が高いものです。 なぜかというと、 ・会社の知名度が低いなかで、優秀な人に「この会社に入りたい!」と思ってもらわなければならない ・成長にともなう組織の急拡大にも対応しなければならない このような条件のもとで、採用と組織に向き合う必要があるからです。 難易度が高いぶん、採用と組織がうまくいっているかどうかで、成長スピードに大きな差がつきます。今回はそんなベンチャーの人事・採用について、僕らなりの知見をまとめてみま

Faciloの「全部のせ」ストックオプション、全貌を初公開!

おかげさまでFaciloは急成長を続けていて、東洋経済の「すごいベンチャー100」にも選出されました。そんな中、今年2024年10月には税制適格ストックオプションを発行しました。創業から少し遅めのタイミングにはなりましたが、そのぶん一般的に普及しているストックオプションのスタンダードをただ踏襲するのではなく、Faciloの価値観を体現できるよう想いを込めてゼロベースで設計してきました。 今回はFaciloの企業カルチャーを知ってもらうために、このストックオプションの制度を5つ

LINEヤフーの本部長ポジションを捨て、スタートアップへ入社した理由

こんにちは、あるいはこんばんは。 8月にカンリーに入社した矢澤と申します。 インターネットではどう挨拶するのが最適解なんでしょうね? 僕は基本的にインターネットの世界をなるべくプライベートな空間にしたいタイプなのであまりこうした記事は書かないのですが、「入社エントリのnote書いてください!」と代表や役員のみなさまから言われ、お願いはなかなか断れないタイプでもあるので重たいペンを執っています。 そんなモチベーションで大変恐縮なのですが、僕がカンリーに転職した理由をみなさんに

スタートアップで垣間見えた「企業が求める職種」の変化と生存戦略 #IVS2024

参加してきたIVS2024は7月4日から6日に渡って行われました。以前からスタートアップ界隈には関わっていたものの、今回が初参加です。 IVSに関する所感などは別にしますが、今回はYOUTRUSTブース展示について興味深いものがあったのでお話します。 ユートラチョイスに見る企業が求める職種ユートラチョイスと題され、来場者から「どういった人材を積極的に求めているか」という投票が行われていました。なお、下記の写真は2日目の午後に撮ったものですので、最終的な結果は異なる可能性が

Classiを卒業します(退任エントリ)

2024年6月27日のClassi株式会社の定時株主総会を持って、代表取締役社長の任期を満了し、退任させていただきました。 これは何?いわゆる退職エントリです。 僕は取締役を拝命していたので退任エントリとしています。 三点まとめClassiの創業と成長: Classiは2014年にソフトバンクとベネッセホールディングスのジョイントベンチャーとして設立され、中高生向けの教育ツールを提供し、多くの学校で導入されてきました。僕はソフトバンクの新規事業担当として教育分野に参入し、

HR/採用市場に間違いなく訪れるゲームチェンジについて

「もしかしたら、いやほぼ確実に、日本のHR市場はゲームチェンジが訪れる」 そんな感覚を覚えたのは、2024年が始まった頃のことでした。 あくまで僕の仮説ですが、日本のHR市場は直近数年間で大きな変化が訪れるはずです。その予兆が既に始まっています。本ブログはなるべく多くの方々にご覧いただきたいのですが、まずはポテンシャライトが記載している内容をトライして行こうかと思っております。 ※一つ補足で「間違いなく」という文言を本ブログのタイトルに入れました。一般的には、「間違いなく

成長し続けている会社の経営陣10の特徴と僕が意識していること

皆様、こんにちは! テックタッチ株式会社のCFO/CPOの中出 昌哉(なかで・まさや)です。(@masaya_nakade)直近取締役にも就任させてもらって、経営について考える機会が増加しています。 そんな中、経営陣note企画で僕の番が来ました。従前は、CFO業務やCPO業務のより業務に近い領域のnoteを書いてきたのですが、今回は趣向を変えて、少し俯瞰した目線でnoteを書いてみたいと思います。ライトな内容・分量なのでパッと読めると思います。 今回の内容は、タイトルの

ツクルバ上場後からFY23まで振り返りと、FY24黒字化、その先に目指す「住まい・暮らしの未来」

はじめにツクルバは前期FY23を終え、2023年8月から今期FY24が始まりました。 このFY24は、全社生産性向上を通じて通期黒字化しFY25以降の増益を続けながらトップライン(売上・売上総利益)の高成長を実現していく方針を掲げた大きな転換点になります。 また、祖業である不動産企画デザイン事業を譲渡し、ツクルバは国内住宅産業において流通プラットフォーム事業を成長させ、インフラのような巨大で多くの人の生活を支える事業をつくっていくベンチャーである、この重厚長大な巨大産業にお

NOT A HOTELが世界で使えるようになります

実は今年、初めて「年40泊分のNOT A HOTEL」を買いました。 自分で買ってみて、思ったことが2つあります。 ひとつは、 「1年のうち毎年1ヶ月以上旅をしながら生活できるというのは、思ってた以上にワクワクするな」ということ。 もうひとつが、 「やっぱり海外にも行きたいな……」ということでした。 「世界中にあなたの家を」には、まだ遠いそもそもNOT A HOTELのコンセプトは「世界中にあなたの家を」です。 僕がNOT A HOTELを始めたのは「世界中に自

広がる信託SOの波紋、渦中のスタートアップ経営者は何を思うか

こんにちは、株式会社ログラスの布川です。 ついに国会答弁から波紋が広がっていた「信託型ストックオプション(以下、信託SO)」に関する日本経済新聞からの記事が発出されました。 今回は、信託SOについてあまり実態を詳しく理解できていない方にも理解して頂ける平易な説明とともに、スタートアップ側の視点から見た信託SOが何故重要だったのか?今後どう対応しなくてはならないのか?について記述します。 ※本記事では政府、官公庁、信託SOベンダー各社、スタートアップいずれかの立場を批判す

「素人がホテルを作るなんて、絶対無理」と言われていた

順風満帆……ではなかった最近ありがたいことに、こう言われることがあります。 「順風満帆ですね」 たしかにどんどんNOT A HOTELはオープンしていますし、NFTも多くの方に買っていただいています。新しいプロジェクトも雑誌に掲載されたりと、外から見ると「うまくいっている感」が出ているのかもしれません。 でも、この3年間、ほとんどが失敗だらけ。ずっと逆風。試練の連続でした。途中、社員が辞めていってしまったこともありました。 今回は、会社を立ち上げてからもうすぐ3年とい

カカクコムで新規事業を考えまくって起業したのに、作ったサイトが鳴かず飛ばずで死にそうになった話

「やりたいことなんて特にないや……」 ずっとそう思っていました。 別に夢中になれるものもないし、何をやりたいかなんてわからない。 だから僕は、将来の夢の欄にいつも「お金持ち」と書いていました(笑)。別に「めちゃくちゃお金持ち目指してがんばるぞ!」と思っていたわけではありません。特にやりたいこともないんだし、とりあえずお金持ちになっておけば困ることはないだろう、くらいのノリ。 とりあえず「将来の夢=お金持ち」というバカみたいな設定をした僕は、お金持ちになる道を探ることに

才能が集まる会社、逃げる会社

\マネジメントスクール&コミュニティ「Emo」受講生募集中/ ベンチャーは、いつだって1人の才能が切り拓くプロローグとして、ある出来事について書かせてください。 以前、弁護士ドットコム株式会社代表取締役の内田さん(現取締役会長)、同社専門家プラットフォーム事業担当取締役の田上さん、クラウドサイン事業担当取締役の橘さんに、それぞれマネジメントトレーニングをさせていただく機会に恵まれました。 田上さん、橘さんはお2人とも弁護士資格をもつドメインエキスパートであり、大きな事業を