515.まるで夢物語、まだ信じられない...。そして、すぐさま「出版契約書」なるものが出された。しかし...。【出版論⑮】
出版寸前に本のデータがすべて消えてしまった...。前代未聞の大馬鹿者だ...。
まるで夢物語、まだ信じられない...。
そして、すぐさま「出版契約書」なるものが出された。
これも生まれて初めて。
契約書の説明から入り、最後に「印税」の話となった。
えっ?お金がもらえるの?
正直、そんなつもりもない。
本が書店に並ぶだけで本望。
「えっ?データが消えたって…それはまずいよ。契約したんでしょ。発行日が決まっている?それでは、まるで打つ手がない...。まずは、謝罪だ...。本当のことを言う以外ないよ...」とNさんは驚きながら私に叫んだ...。
本の神さまはいないのだろうか?
👆前回より
私は、有頂天になっていた...。
なんとあれから1年後。
大手出版社の初めての売り込みで怒られたトラウマを残したまま、全力でその原稿をもとに3冊にした。
そして、コツコツと地道に売り込みのお手紙を出し続けた。
そして、ようやくたどり着いた老舗の出版社。
原稿内容はほとんど修正する必要がないと褒められた。
そして、生まれて初めて「出版契約書」なるものを手にした...。
「甲」「乙」2通。そこにはきちんと収入印紙が貼られており、お互いが直筆のサインを記入して実印を押印した。
そして、契約内容は初版5,000部、3,000部最低保証として印税が発行後に支払われる。そして、肝心な発行日は12月15日となった。
そう、まさに今の時期。
どうして年末発行かというと、年末から正月にかけて時間のできた人たちが書店に出向く人たちが多いという当時の理由だった。
契約日は11月5日、印刷仕上がり予定は12月10日。
そこから一斉に日本全国の書店に並ぶ。
しかし、日本全国と言えば当時の書店の数は約50,000軒。
当然、十分の一のわずか5,000部レベルでは全国に配本するのは不可能。
そこで、東京近郊を中心とした大型店、チェーン店を対象とした。
そして、売れれば第2版(追加となる)
契約後、私は嬉しくて、先生とN氏に連絡を入れた。
そして、私がサンプルで作成した、装丁デザイン、帯デザイン、表紙デザインもそのままでいくことになり、本の表紙、デザイン、本文等のすべてと、「まえがき」と「あとがき」を加筆してデータを届けることとなった….。
そのときに、突然、本文データが見つからない...。
えっ?消えた?
間違えて消した?
もし、消してしまったとしたらゴミ箱にあるはず...。
膨大なゴミ箱探しが始まったが見つからない….。
私は、青ざめてしまった...。
もう、契約済み...。
あとはデータ原稿を渡して、初校(最終校正)を行い、ゲラ刷り(刷り見本)、装丁デザイン等の最終確認となっていた...。
ああ~時間がない...。
実は、数日間毎日探しまくったが元データが見つからない….。
「契約違反」?「損害賠償」?等が出版契約書には記載されており、「甲(出版社)」「乙(著者)」の同意のサインがある。
私は、全身が硬直し、身体中の血液が止まった気がした...。
もう、真っ青...。もう、この業界では生きていけない...。
契約違反、
損害賠償...。
そこで、諦め切った私はN氏に電話して説明した...。
すると、さすがの彼も驚いた...。
「えっ?消えた?えっ?バックアップを取っていない?それは相談されてもどうすることもできない...」お互い、無言のまま数分過ぎた気がする。
「○○さん、それはどうすることもできない。まずは、すぐさま謝罪に行くことだよ...」
「謝罪、何を言えばいいんでしょう?」
「….謝罪?」
「何をではなくて、正直にほんとのことを誠意を持って伝えることだよ。だって、本当のことなんだから...」
そう、打つ手はない….。
しかし、奇跡も残されていた....。
「○○さん、バックアップがなくても、元原稿のプリントは手元にあるよね?」
「落書きしてあり、汚れているけど、手元に1部あります...」
すると、N本さんがさらに助言してくれた。
「そうか、プリントがあれば助かる。そのプリントを私のところに支給持参して欲しい」とのことで、持参しに行った。そこで、驚いたアイデアをもらう。
「○○さん、こういう会社がいくつかあるから紹介する。その会社は『文字打ちだけの専門会社』だ、ひとりの人間が一日、20頁担当して、5人で100頁を打つだけ。一つの会社で時間的に無理ならば、5社に頼むんだ。FAXで各20枚ずつプリントを送ればいい...』(1日でできるという)
なんて、凄いアイデアなんだろう。私はすぐさま5社と連絡を取って、
すべて一日で仕上げてほしい。
この原稿をデータ化してもらうこととなった。
1頁300円。100頁でなんと、30,000円の超特急便の文字打ちのみの会社があった。(もう、お金の問題ではない)
「さあ、すぐさま出版社に謝罪に行って、本当のことを伝えて、数日の時間をもらうんだ...」すべての文字発注が終わり、出版社にCDを持参して、謝罪に出向いた...。
最初は随分と驚いていたようだが、社長、編集長とも快く受け入れてくれて、年内の12月15日に私は出版デビューを果たした...。(寿命が縮んだ、今日までまったく眠れない…)
帰り際、電車の中で爆睡した...。
そして、次の本が東京中心の書店に配本された....。
ついにデビュー。
だが、まだまだ終わらない...。
あと2冊の本も驚いたトラブルに巻き込まれることとなる。
私は、本の神さまから見放されているのではないだろうか?
次回、デビュー作の紹介と、ともに残りの2冊の子どもたちの信じられない、過酷なデビューが待っていた...。
続く~
なんと、私が学び続けている、尊敬してやまない上達の探求さんが凄いnoteを出し続けている。
いつも思います。もっと、たくさんの人が読むべきnoteだと。
どちらかという武芸百般、様々な社会問題から、人の心の問題まで幅広いジャンルで活動しているnoteの世界の守り神のような存在の人です。
私は、SNS等の世界、noteのマナー、noteの継続の仕方、note愛のほとんどを学ばせていただいている敬愛すべき人です。
毎日投稿し続けていて、作品のクオリティはまるで下がらない。
何よりも終始一貫してまったくブレない。
こんな方はnoteの世界ではほんの一握り方しか見当たらない。
私は、この上達の達人さんの作品がたくさんの人たちに読まれることを望んでいます。
ほとんどのnoteを退会してしまう原因のひとつに、心ない人たちのnoteやコメントにあります。
これは、XやフェイスブックなどのSNS等の世界だけではありません。
このnoteのコメント欄で自分だけの主張や批判、悪口、誹謗中傷、上から目線の人たちがかなりいることは事実です。
現在、私のバックナンバー「こどもSОSいじめ篇」を毎回5作品ずつ紹介していますが、丁度、ベストタイミング。まさに大切なことがここに書かれている。この大人の世界、noteの世界での第一人者である上達の探求さんのブレない直球には、共感と感動しかありません。
ある意味のnoteのバイブルを発信し続けている気がします。
探求さんのnote作品をみなさんマガジンやそのたのSNS等で拡散してたくさんの人たちに読んでもらいませんか?探求さんの過去作品はnoteの世界の、まるで宝物のように光を放つています。
探求さんのnote愛を読んでみてください。
大尊敬してやまない、上達の探求さん、どうしても勝手ながらご紹介したくて、お許しください。
上達の探求
私へのフォローをしていない方のコメントを固くお断りします。若い頃は読書好き。今は思考と創作に時間をかけています。記事を書くことで頭の中を整理できることは素晴らしいです。note長文記事1200日連続投稿達成!英会話学習13年目。Amazonアソシエイト・プログラム参加者。
上達の探求さん、素晴らしい作品をいつもありがとうございます。
※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。
※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
特定非営利活動法人著作権協会
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