
510.まだ見ぬ、出版編集者さまへ。「出版ご検討のお願い」初めての出版売り込み【出版論⑪】

出版社さんとの付き合い方⑨
そこで、自分の思い、自分の気持ち、自分をアピール、自分の作品のピーアールを兼ねて、すべての企画書(出版の検討のお願い)を手書きにした。
世の中パソコン文字だらけ。
誰も興味のないものは読もうとしてくれないし、読む気が起こらない。
でも、手紙文なら読んでもらえそうな気がした。
売り込み文なのですが「私信」にして見たのです。
おそらく、今の時代も年賀状ですらすべては印刷物、又は、メールとのやり取りばかり。
自分の心を伝えるには手書きが一番。
たった現在も原始的な、この手書きのお手紙は続いている。
そして、10社送るたびに必ず返答をいただけるようになった…。
👆前号より
さて、はじめて会う、出版社の編集長さんたち。
一体、どんな人たちなんだろう?
生まれて初めての大手出版社でのご助言?
トラウマを残したまま、売り込みを開始した...。
もちろん、相手の顔がわからないから不安でもあるし、わからないからこそできることもある気がした。
ただ、トラウマとなっている本の中身は3冊分となり。
すべての助言は取り入れた。
そう、「読者になる」自分の作品は、
どなたかが作ったものとして何度も何度も読み返し続けた。
そして、前号の「出版社リスト」をもとに3社の出版社に絞った。
本の先輩のN氏に教わった通り、1週間から1か月間に「出版のご検討のお願い」として、本文全部にページ数を入れてプリントし、製本もした。
早速、3社送ることにした。
郵便局ポストに投函(ゆうメール)する。
そして、その週に送った3社から連絡がなければ、また次の準備に入る。
では、どんな「出版検討のお願い」なのか、お見せします。
売り込み書「出版ご検討のお願い」
まず、売り込み書を「出版検討のお願い」とし、オール手描き文字にした。
パソコン文字ではどうしても自分の気持ちを伝えることができない。
最初に封をあけて見てくれるもの、それは手紙。
以前もお話しましたが、年賀状などもすべて印刷の時代。
挨拶分も住所も、名前までもすべてが活字。
最近のお手紙もパソコン文字の封書ばかり。
新聞折込のチラシですらたくさんの写真と活字だらけ。
そう、相手の顔が見えない。
自分がどんな人間かも伝えることができない。
封筒の中の本文はもちろん、パソコン文字だらけ。
もし、自分が逆の立場だったら、プリント原稿を開くのも苦痛かもしれない。
もちろん、相手から依頼された原稿でもない。
編集者は開かなくても、読まない権利もある。
突然の手紙が来て、「原稿を読んでください」「本にしてください」などと、本来は失礼千万なことですもの。
また、このような売り込みは大手出版社や小さな出版社にも毎月、膨大な売り込み原稿が届いているという。
ですから、自分の思い、気持ち、心を伝えたい...。
それが、この「出版検討のお願い」という、似顔絵入りのオール手描きとしたのです。

すると、お返事が来るようになった。なんという奇跡なんでしょう?
そして、自分が送ったように郵便で原稿が返送された...。
もちろん、原稿がそのまま返されるのはボツだと思うのですが、売り込んだ先の出版社さんの編集担当または、編集長からの返却だ。
それも送料負担。なんと申し訳ない...。
もちろん、私事気がそう簡単にオッケーが出るわけがないが、その返送された分厚い封書をあけると、お手紙が入っていた。
その内容は….。
作品そのものはボツだったが、私は目頭が熱くなった...。
あ、読んでもらったんだ...。
そして、その手紙文は、同じく手書き文字だった...。
そして、私はさらに驚いた….。
次回に続く~

※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。
285.こんないじめをしなければ、優越感や満足感を得られないのでしょうか。|著作権協会

ラインスタンプ新作登場~
「noteと言う世界」第3章書くnote「出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいて、翌週には必ずご返事させていただいていますのでどうかお許しください。
では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。

※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
特定非営利活動法人著作権協会
「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)
著作権noteバックナンバー👇見てくださいね~
Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru