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525.一度、自分のnote作品を公表した画面上から紙にプリントしてみてください。ちょっと驚いて、感動してしまうかもしれません。

【出版論第2章】新シリーズ「著作者になる!」

 【出版論第2章】新シリーズ「著作者になる!」noteのみんなは「著作者」なんだよ。さて、【出版論第2章】新シリーズ「著作者になる!」となりました。またまた、少しばかりおつきあいをよろしくお願い致します。
 

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1.自分の本が本屋さんに並ぶとき


 
自分の本が書店に並ぶ。
著作者としてはこんな喜びはない。
 
もう発売日が待ちきれない。
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクと緊張の連続。
出版社から贈呈用(最初の1冊のすり身本)の本が届いた。
その包装を開けるのが恐い。
果たして本当に自分の本なのだろうか! 
こんな自分が書いたものが本になるなんて、まだ夢のようだ。
包装を開けるまで信じられないというのが本音。
 
実は、わたしの最初の本は一年以上かけて出版された記念すべき第1号、デビュー作だった。(前号「第1章出版論」参照)
 
封を切る、中身を見る。
美しい装丁。
真っ赤な本。
おそらく編集の方々がかなりの苦労をしたのでしょう。
でも、まちがいなく自分の本だった。
 
何度も何度も本を開き、読み返す。
自分の人生の中で一番幸せなときかもしれない。
もちろん気恥ずかしい部分や、もう少し工夫した方がよかった、などの反省点は膨大にある。しかし、喜びしかない。
 
やっと世の中に自分の本が誕生した。
わたしの人生はまったく変わってしまうこととなった。
今まで、わたしは文章に関して特別な教育を受け、学んだこともなかった。
本を書くなんて信じられない。
ましてや、ド素人だ。
それに50歳近い遅いデビューだ。
文章などそれまで書いたことはない。
 
その晩はまったく眠れなかった。
ただ、ただ、「ありがとうございます」と心の中でつぶやいた。
 
それから書店回りを始めた。
どこの本屋に行っても自分の本を確認しチェックした。
都心の大手の本屋には自分の本が平積みで置かれていた。
その本を横目で見ながら、お客さんがわたしの本を手にした瞬間ドキッとする。心臓が止まりそうになる。自分はなんて気の小さい男なのだろう。しかし、手に取ってもらうだけでも嬉しい。
レジでわたしの本を買う女性の姿が目に入る。
わたしは心の中で手を合わせ、その女性に「ありがとう」とつぶやく。
 
そして、どんな場所でも本屋があるとついついのぞく癖が出てしまうほどやみつきになってしまう。もしかするとほとんど病気に近いかも。
 
わたしはとんでもないシロウト作家かもしれない。
でも、わたしは今でもこのときの気持ちは忘れられない人生の分岐点だと思っている。
 
どんな本でも本は本。
電子書籍やnoteとはまるで違う。

なぜなら、手で触れることができて、自分でページを開くという紙の感触とインクの匂い。これだけのネット社会なのにこんなアナログだけど、感動がまるで違う。
 
音楽だって、映画の配信も同じ。
スマホやタブレット、テレビ画面やパソコン画面でも見たり聴いたりできるけれど、CDやDVDを買ってしまう。
ただのケースだけなのに自分の所有物という実感がある。
触れる、触れるって素晴らしい。
そう、持っていたい。
 
それが、この所有した時の大きな違いかもしれない。
 
1冊の本は、商業出版だろうと、自費出版であろうと、手で触れる者の感動というものはまるで違う。それぐらいデジタルの世界とアナログの世界は「別物」に思えてしまう。
 
例えば、人に本を差し上げるのに電子書籍をプレゼントする場合と、ペーパーブックをプレゼントする場合は感動がまるで違うことがわかる。
このようにまるで媒体は別物なんですよね。
 

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2・本を出すと人生が変わる!運命が変わる!


 
わたしが本を書いた。
わたしの本が本屋に並んでいる。
そんなことは自分からいい出さないかぎり、誰にもわからない。
それが商業出版であろうが、自費出版であろうが、オンデマンド印刷であろうが、買う人にはそんな区別はない。面白そう、読みたいと思う本をただ買うだけのこと。
 
しかし、この誰にもわからないというところが嬉しい。
もちろん知られれば、なお嬉しいことだが。
 
本が出る前と出た後では、なんと自分の考え方や感じ方や、思い方が変わることだろう。ちょうど昨日と今日が違うように、まったくモノの見方まで変わってしまう。
 
何がどう変わったのか?
それはね。

本を読むようになったこと。
どんどん読めるようになったこと。
書くことが楽しくなってきたこと。
書くことによって物事がわかりやすくなってきたこと。
書くことによって見方が上手になってきたこと。
書くことによって考えるようになってきたこと。

 
今まで、手紙一枚がめんどうでいたにもかかわらず、手紙を書くようになったこと。
そして、わたしの運命が変わってしまったこと。
パソコンやネット、電子書籍などを読む場合と、たとえ、コピーのプリントであったとしても、プリントすると嬉しい気がする。
だって、コピーだって印刷の一種の紙だから。

 
まるで自分が書いたはずなのに、人さまが書いたのではないか?と錯覚をしてしまう場合がある。
 
だから、noteの作品も原稿データを保存するのは良いけれど、紙にプリントするのもおすすめ。まるで質感が違うし、画面上の場合との違いがよくわかる。
 
だから、出版社の編集の方たちも画面上の作業として校正や修整をするけれど、最終的には紙にプリントアウトして読んでいることがわかる。
 
それぐらい質感が違うからです。
一度、みなさんも自分のnote作品を公表した画面上から紙にプリントしてみてください。ちょっと驚いて、感動してしまうかもしれません。


続く。
 

次回【自分の本ができると、こんなにもうれしい!】その他



文字数4,000文字


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※さて、毎回、過去作品ですが。「noteと著作権・noteの著作権」として、お役に立ちますよう5作品ずつご紹介いたします。もうすぐ600作品超えてしまうとバックナンバーから消えてしまいますので、(自分の「記事」には残ります)消える前に5作品ずつ掲載することにしました。その後は過去記事のバックナンバーマガジンを作成して保存します。それまでお時間がありましたら「著作権の基本編」をお読みください。みなさまのお役に立てば幸いです。


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ラインスタンプ新作登場~


「noteと言う世界」第3章書くnote「第2章出版論」シリーズを始めました。どうか引き続きお読みください。
また、日々、拘束されている仕事のため、また出張も多く、せっかくいただいているコメントのご返事。お問い合わせメール、お手紙等のお返事がかなり遅れています。しかし、必ず読ませていただいていますのでどうかお許しください。

では、また(月)(水)(金)にお会いいたしましょう。
いつも読んでいただいて心から感謝申し上げます。


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※本内容は、シリーズ「noteの世界」というテーマで著作権等を交えて解説、感想及びnoteの素晴らしさをお伝えしていく予定です。
私たちの著作権協会は市民を中心としたボランティア団体です。主な活動は出版と講演会活動を中心として全国の都道府県、市町村の「著作権・肖像権・SNS等を中心」にお伝えし続けています。皆様から頂いた問題点や質問事項そのものが全国で困っている問題でもあり、現場の声、現場の問題点をテーマに取り上げて活動しています。
それらのテーマの一部がこのnoteにしているものです。ぜひ、楽しみながらお読みください。
noteの世界は優れたアーティストの世界です。創作した人たちにはわからないかも知れませんが、それを読む人、見る人、聴く人たちがリアルに反応してくれる場所です。もし、本格的なプロの方々が参入してもこの凄さには勝てないかもしれません。プロもマネのできないnoteの世界。これからも楽しみにして皆様のnoteを読み続けています。

私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な思いをお伝えします。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会


「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)

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