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舞台マガジン 記事まとめ

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「演劇」「ミュージカル・オペラ」「ダンス・バレエ」「落語・講談」「歌舞伎」「伝統芸能」の記事をまとめています。舞台メディアはこちら▼ https://note.com/topic…
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記事一覧

The first time in NYC. day 5(2/2)

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれないが、私は釣りが好きだ。 水質、水温、流れ、気温、風、日光等。 様々な要因で魚の位置が変わる。 そして食性、威嚇、好奇心といった「魚に口を使わせる条件」を見つける為に恐ろしく頭を使う。 一度ボートに乗ってしまうと10時間以上ほぼ飲まず食わず。 或いはトイレに行かないなんてザラだ。 あ、好きなルアーにザラというのがあって・・・ 脱線大王の称号がチラつくのでやめよう。 私が所持する道具の量は・・・うん。ちょっと文字では表現し切れない。 この夏

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【日本の伝統芸能を後世に残したい】茂山千五郎家所蔵資料デジタルアーカイブ事業③~資料修復~

 茂山千五郎家所蔵資料デジタルアーカイブ事業ご紹介の3回目です。今回は狂言台本資料の修復作業をご紹介します。 1.資料の状態  修復の対象は、   ・「大蔵流六義 真一本」(脇狂言、大名狂言、小名狂言、聟女狂言、     鬼山伏狂言、出家座頭狂言、集狂言、小習狂言、大習狂言)   ・「大蔵流六義 虎寛本写 正乕蔵」(脇狂言之部(イ)、聟女之部(ロ)、     大名之部(ハ)、小名狂言(ニ)、出家座頭部(ホ)、集狂言(ト)) の15冊です。資料はいずれも虫損や大きな破損など

村上有香氏(楽亭ゆかしー)~ダウン症のあるアマチュア落語家~(後編)

Q:個性や才能を伸ばすきっかけとなったことはありますか? (母):保育園年少の2月に「字、字、ねんね。みんなおやすみ。」と色鉛筆に語りかけながら蓋を閉めるのを見た時にユニークだな…と思いました。年長の8月にセーラー襟を引っ張りながら「これは首の葉っぱ?」と呟くのを聞いた時には思わず笑いました。  その後数年間、有香がたまに発するユニークな言葉に『独特の感性があるな!』と思いつつも、その引き出し方は分かりませんでした。 4年生の5月、偶然見たテレビ番組で、小学校の先生が「子

仮名手本忠臣蔵

大阪市にある国立文楽劇場で開場四十周年記念 文楽公演「仮名手本忠臣蔵」を見てきました。と言いますのも、私は放送大学で人生二度目の大学生として勉学に励んでいまして、今学期に面接授業の「文楽を鑑賞する」という科目を受講(2日間、全部で8時限の対面の授業です)、昨日は座学として教室で文楽について学び、2日目の今日いよいよ劇場へ行き開演前に1時間ほど先生から仮名手本忠臣蔵についての解説をしていただき、11時からの「第1部」を鑑賞するという日程だったのです。 せっかく国立文楽劇場のあ

日誌:2024年11月4日〜11月10日

※無料公開部分以外は口外禁止でお願いします! 11月4日(月・祝) 三人旅「くじ悲喜」

【観劇レビュー #3】憧れの宝塚大劇場で観る"宝塚『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-"

2024年7月6日~8月11日宝塚大劇場、8月31日~10月13日東京宝塚劇場で上演された"『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-"にご縁をいただき、2公演(宝塚大劇場・東京宝塚劇場それぞれ1公演ずつ)観劇することができた。 今回は宝塚大劇場で行われた8月3日(土)15:30公演についてレビューしていく。 以下ネタバレを含む箇所もある。本作品をまだ未体験の方は自己責任で読んでほしい。 作品情報原作は1972年〜1973年に週刊マーガレットで連載された池田理代子先生による不

初めての寄席 in 新宿 末廣亭 2024年11月 上席

友人の推しである桂歌春師匠が出ると聞き、興味本位で観に行った寄席。見ること全て何もかもが新鮮だった。舞台やミュージカルの観劇に慣れた人が、初めて寄席に行ったら驚くことばかりだったという話をしたいと思う。 寄席はコスパ最強!!! 寄席のチケットは舞台と違ってs席とかが無い。 大体が当日券で早く入ったもん勝ち。そのため舞台が見やすそうな前から5列目辺りの席で観劇した。 金額は以下の通り。 最近の舞台の値上がりやチケットサイトの手数料の値上がりを思うと、ナマで楽しめる娯楽がこ

韓国でキンキーブーツをみた話👠❤️

私が好きなミュージカル5選に選ぶくらい大好きなミュージカルであるキンキーブーツ。 これまで初演・再演含めて日本で3回(小池・三浦ペア2回&小池・城田ペア1回)と、松竹ブロードウェイシネマで1回鑑賞し、何回みても涙と笑いでいっぱいになるミュージカルだ。 そんな私の小さな夢は、 韓国でのキンキーブーツ(킹키부츠)の公演が再びあるときは必ず生で見ること。 最近、韓国ミュージカルの魅力に取り憑かれている私は大好きなミュージカルを韓国で見ることを夢見ていた。 大好きな킹키부츠を韓

【追記あり】三遊亭鬼丸、タロ人会(最終回)

会場(内幸町ホール)の大規模改修工事開始のため、11月9日が最終回。 2000年6月、二ツ目に昇進時に始めて以来24年/91回  続いた会です。 いつもは予約なして入れたのに、今回は要予約。 私は鬼丸師匠に連絡し予約して行きました。 満員近い盛況ぶり、鬼丸師匠の気迫が感じられる素晴らしい会になりました。 サプライズ・ゲストは柳家花緑師匠。 鬼丸さんが前座(三遊亭歌ご)になった時、テレビで見た顔を見つけ「ねぇ師匠」と話しかけたのが花緑師匠だったそうで(新入社員が社長に「ねぇ社

2024冬公演「夢から醒めた夢」 ボロボロ衣装の裏側

こんにちは! 京都大学ミュージカルサークルカーテンコールの2期生、音(のん)です! 今回はまず、水曜例会&練習日のことをお伝えします!先日のホール練習をふまえてのフィードバックをしながら修正をしていきます。 発声練習後、歌の時間には改善ポイントを確認してからみんなで歌います。かつぜつよく歌うのって難しいです。これを踊りながらやるとなるとグッと難易度が上がります。体力の衰えを感じる今日このごろ… ダンスの時間には基礎練ということでラジオ体操!! 小中高であきるほどやったこ

2024冬公演「夢から醒めた夢」 大・小道具づくり編

 はじめまして。京都大学ミュージカルサークル カーテンコール2期生の、コーヒー染め職人第1号です。  最近、寒くなってきましたね。通学で毎朝、鴨川沿いを自転車で走るのですが、すでに紅葉も始まってきています。赤、黄、緑と三色の並木が、本当に美しいです。  さて、衣装づくりもなかなか頭を使い大変だったのですが、これまた一苦労なのが舞台上で使う道具制作です。    お分かりでしょうが、私たち学生はお金には不自由しないという立場ではありません。ましてや設立からまだ1年のサークル

ユゴーが『レ・ミゼラブル』完成のために訪れたワーテルローの古戦場の大きな意味とは

パリからオランダに向けて出発した私はその途中、ベルギーのワーテルローという地に立ち寄りました。 私がそこへ向かったのは何を隠そう、『レ・ミゼラブル』の存在があるからです。 今回の記事ではそんな『レ・ミゼラブル』成立に大きな影響を与えたワーテルローの古戦場を訪れた体験をお話ししていきます。では、早速本編へと入っていきましょう。 パリを出発した私が向かったのはベルギー国内にある古戦場ワーテルローの地。 ベルギーの首都ブリュッセルからはバスでおよそ1時間ほど。 ブリュッセ

木津川の古寺巡礼:4 浄瑠璃寺・下

(承前)  浄瑠璃寺の諸像のなかで、最も高い人気を誇るのが《吉祥天女立像》(鎌倉時代  重文)。まずは上のリンク先から、画像でしかとその美を堪能いただきたい。  堀辰雄「浄瑠璃寺の春」のみならず、吉祥天さまを慕って浄瑠璃寺を訪ねる人もまた多い。公開は春と秋、年始に限られており、この期間を狙って、こぞって人がやってくる。  わたしもじつは、そのひとり。「浄瑠璃寺へ行くなら、吉祥天は外せまい」というわけである。  吉祥天は中尊の左前に、厨子に入った状態で公開されていた。長らく

「いっ休・枝平の開口一番」公開録音落語会

先日のお休みに公開録音落語会に行ってきました。 春風亭いっ休くんは、落語家になる前からの知り合いです。 彼を入口に寄席に行ったけど。。落語はいっ休くんだけがライフワークになっているのが事実。 入口を間違えたか?とも思うけど、「一之輔師匠の弟子になりたい」という夢を話していた頃を知っている者としては何だか身内のような感覚になっています。本人の想いは全くわかりませんが笑 月に一回行う勉強会「いっ休入魂」に同じ思いの仲間たちが時々行っています。そこで仲間たちに会えるのも嬉し