ノンマリ連載短編小説 「龍のコインが来て、そして」 #7 あ、うんの呼吸
7.
『あ、うんの呼吸』
オフィスからの帰り道、めずらしく神社にお詣りした。狛犬さんが、あ、うん、と両脇に鎮座している小さな神社。龍のコインが来てからというもの、小さな不思議はあるのだけれど、決定的にいいことがあるわけでもないこともあって、つい、神様を試してみたくなった。で、「神様、おられるんだったら、その存在を私にも示してください」とお願いをしてしまったのだ。
神社の近くのカフェに入った。珈琲をたのんで、ああ、シュークリームもつけたいけど、つけたら効果てきめんだと思って