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つれづれ読書感想文

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2024年7月の記事一覧

つれづれ読書感想文(その22)

思いあっている人に嫌われたくないのは世の常なのかもしれません。 ただ、思いあっているからこそ距離は測り難く。 慢心からか相手の思いを勝手にわかってつもりでいたくもなる。 あなたのいないこれからの人生は感じる痛みもなく、見える景色も灰色のごとし。されど人生は続いていく、終わりはわかっているけれど、どこかでまたいつかあなたと会えるのではないか。 再び色づくことはよいことなのか、それとも・・・ とまあ、今回は読んだ本は 千早 茜さんの「魚神(いおがみ)」です。 これは、なんと

つれづれ読書感想文(その21)

今回読んだ本はこちら 「満月珈琲店の星詠み」 正直本屋さんに週2、3回通う勢からすると数年前から文庫本コーナーで見かけはじめ、 「お、続編出たんだ」 となり、気づくと 「あれ?この本こんなに出てたっけ。」 となる本ですね。 こういう本は近年多々ありますね、私からすると多崎礼さん。 もう、「レーエンデ国物語」で注目されたかと思うとあれ?あれ? 出すぎじゃね、え?また別の話?しかも4部作?となる感じ。 ほかに文庫本でいれば「天久シリーズ」 文庫本コーナーで平積みされ

つれづれ読書感想文(その20)

実は伊坂さんの本を読むのは初めてです。 伊坂さんといえば私の中では、「アヒルと鴨のコインロッカー」 「ゴールデンスランバー」でしょうか。 仙台を舞台に描かれたということで、地元民としては読んだことや見たことがなくても聞いたことくらいあるのではないかと思います。 (ゴールデンスランバーは映画で見ましたね、堺雅人さんがとてもよかったです。) とまあ、そもそもそんなに好みではないため、手に取ってこなかったわけですが、今年のナツイチ(集英社文庫のフェア)で紹介されていて購入しまし

つれづれ読書感想文(その19)

最近の読書の流行りはエッセイな気がする。 もともとそんなにエッセイは好きではなかった。 どういう気持ちで読んでいけばいいかわからなかった気がするのだ。 ただ、大人になり特にtwitter やSNSを始めたあたりから読めるようになる。 つまり私からするとエッセイはSNSを読むようなものである。 ブログのほうがわかりやすいだろうか、エッセイというのは開くいえば日記のようなものだと思う。ただし、少しだけ自己満足が入ると思う。 今日あったこんな気になることについてどれだけの表現

つれづれ読書感想文(その15)

キツネとタヌキという本がある。 もともとはLINEスタンプかなんかで見たキャラクターだ。 タヌキはデフォルメされると雪ダルマみたいな丸々としたフォルムが多いと思う。(どうぶつの森のタヌキもそう) ただ、森の中で見かけるタヌキはそんなことない。 むしろ犬?みたいなハクビシン?みたいな見た目をしている。 なんとなく間の抜けた顔をしているのは同じだが。 そんな感じで気になり始めなんとなく購入した今回の本、その名も 「たぬきの本」 そのまんまである。 内容としてはタヌキ

つれづれ読書感想文(その14)

Youtube の本紹介チャンネル。 それを見ているとたびたび紹介される作家さんが「千早 茜」さんだ。 今まで読んだことがない作家さん。 とりあえず気になったので読んだのが 「透明な夜の香り」 花の香り、町の香り、森の香り。 いろんな香りがある中で人も香りを放っている。 それが体臭にも表れる。ダイエットしていて炭水化物を食べていない香り。 肝機能が悪くなっている香、死臭。 そして嘘をついている香り。 どんな香りもその人の記憶に意識しない深いところで結びついている。 つま

つれづれ読書感想文(その13)

たまには小説ではないものも。 「アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本。」 普段あまりよまない本ですね。 というより出会わない本? 私の町には小さな本屋しかないので読み物系、かつ工業系の本は取り扱っておりません。ただ、大きな町が遠いかといわれるとそこまでではない。 電車で1時間はかからない程度に所謂政令指定都市があり、なんでも置いている丸善書店さんがあるわけです。 丸善に行くのは月2くらい、その時に小説、新書、単行本、工業、雑誌ととりあえず全部のコーナ

つれづれ読書感想文(その17)

各出版社は夏に文庫フェアを開催する。 よく本屋の一番見えるスペースに各出版社の名前入りのフェアが 開かれているのがわかるだろう。 往年のシャーロックホームズシリーズや、夏目漱石のこころ、 ぼっちゃんのところもある。 後は、銀河鉄道の夜、現代小説であれば恩田陸さんの夜のピクニックや東野圭吾さんの真夏の方程式なんかが積まれているのではないか。 ちなみに、文豪ストレイドッグスというアニメガある。 作中に出てくる登場人物が過去の文豪である。(あるは言いすぎか、名を呈している) こ

つれづれ読書感想文(その18)

本日の読書は「アンチ整理術」 けして自分に対して敵対する勢力を消していくための本ではありません。 整理術、広義的に仕事術のようなものを書いてくださいと言われた森 博嗣さんが整理術なんてそんなものなーいというスタンスの上で書いた整理術本だ。 (なんだそりゃ) 森さんといえば「すべてがFになる」で有名になり、推理小説を書きつつエッセイもこれでもかというペースで書かれている印象である。 筆が相当早いという話をどこかの本か雑誌か、はたまたYoutubeで聞いた気がするため、編集者

つれづれ読書感想文(その16)

ヤマザキマリさんの本を始めて読んだのはパスタがなんちゃらみたいな本だったと思う。 そこから3冊くらいエッセイ本を読み今回も「お、まだこれは読んでないな」と思い読んでみる。 「歩きながら考える」 ヤマザキさんのエッセイは何冊か読んでいるがとても面白い。 文体がそうさせるのか、文章の持って行き方が好みなのか、とても読みやすいし共感しやすいしで面白いのである。 今回の本もエッセイなのだが、章によって印象が違う。 基本的にコロナウイルス全盛期、世界がパンデミックになった時からの

つれづれ読書感想文(その12)

うーーーーん。 何と言ったらいいんでしょう、途中から笑いそうになりました。(失礼ですが。) 「なぜモテるのか、さっぱりわからない男がやたらモテるわけ」 この内容に触れているのは数p?ほとんどない? まあコラムをまとめました、みたいな話なのでしょうがないんですが、 おんなじ内容が何回も何回も出てくる。 特に同じ章は顕著。 内容としては、生物学からしたら確かにと思うことというかへーという感じ。 うん、コラムに載ってたらこんな感じかなという印象。 途中からはあれ?この

つれづれ読書感想文(その10)

いつの間にかその10。。。。 いや、漫画とか読み切っていないのとか入っているから何とも言えないけれど。 続けばいいなあと先々週?くらいから始めたこの企画。 いかに私が暇なのがわかりますね!! はい。 では、今回の御題目 「天狗屋敷の殺人」 ミステリー小説ですね、しかも連続殺人物。あとはある意味館もの? 今でもあるんですね、遺言によって一族の妬み嫉み。 こんにち、こういう話が出てくるものって小説の中でしか聞かなくなっている気がしますね。 そんなに世代ではありません

つれづれ読書感想文(その9)

少し話題の本を。  「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」 よく本の内容紹介しているYouTubeチャンネルが取り上げているのを見たのと、著者がこの本についてインタビューを受けているのをたまたまみて読んでみた。 そもそもこの本の題の通りであれば、働いている人はこの本を読めなくなるのではないかと思うのだがそれでいいのか。。。 まあ、いろいろなことが書いてあります。 最終的に言いたいこともよく分かる。 うんうん、そりゃあそうだよなって感じ。 でもそれでは読む必要がないの

つれづれ読書感想文(その8)

今回は推理小説。 タイトルは「分子生物学者Qの考察、ご依頼はプライベートラボまで」 なんとも言えないですね。 すいませんが、スゴク面白ーーーーいって感じではありませんでした。 なんかこう科捜研の女シリーズのようなシリーズ物のひとつというような印象です。 いい時代になったんだと思います。 本屋に行けば推理小説なんて山のようにあります。 ともなればどこかで読んだことがあるような話もたくさんあるわけです。 そもそも分子生物学者じゃないといけない理由もよくわからないし、、