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つれづれ読書感想文

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記事一覧

つれづれ読書感想文(その43)

「ゆるい生活」 かもめ食堂の著者、群ようこさんのエッセイ本である。 なんか久しぶりの更新だな。 最近は資格試験の勉強もあり、時間があるときにちょびちょびと読書しているのでしょうがないのだが。 でもってこの本だが、漢方の本である。 漢方とは東洋医学で処方される薬であり、割と認知されるようになり、西洋のお医者さんでも処方されることが多くなってきたと思う。 だが、今まで西洋医学のカタカナが連なった名前の薬を飲んできた我々にとって感じだらけの漢方薬は本当に効くの?という疑問を感

つれづれ読書感想文(その40)

なんか久しぶりの投稿ですね。 資格試験にかじりついてたので、サクッと読めたやつを 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」 吉田篤弘さんの著書です。 最近はこの方の本を探して読んでいるしだいです。 所謂マイブームですね。 最近マイブームは、吉田さん、千早さんの作品で読んでいなくて面白そうな作品はないかなあと本屋をめぐること。 そして、多崎礼さんが 「また、新しいファンタジーシリーズ出してる。。。」 とびくびくすることです。 さて、今回のお話はスープのお話です。

つれづれ読書感想文(その41)

今回は漫画を。 だが、ただの漫画ではない。 そう「統計学」を扱う漫画である。 「この世で一番面白い統計学」 統計学は昔から漠然と興味がある知りものでして、大学の数学で標準偏差とかばらつきとかなんとはなくであるが学んできた。 そして、会社に入り品質管理教育を受けるうえで改めて学んだと思う。 なので、用語といったん何をしているのか、そしてどうやったらそれを確かめられるのかは知っている。(EXCELで検証が可能) そこまでしたらなんとなく話についていけるのではないかと思う

つれづれ読書感想文(その42)

久しぶりにジャケ買いした作品について。 常々、読みたい本というものはどこにあるものかわからないと考えております。そのため、本屋で本を買うときはいつも立ち寄るコーナーだけでなく、その本屋の棚すべてを見るようにしているのです。 平積みされている本を手に取りやすいのはもちろんのことで、タイトルだけでの背表紙よりは、表紙を見ることでそこに描かれている絵や帯に書かれているもので内容を想像しやくなるでしょう。 と、いうことで今回平積みされた本からジャケ買いしたわけです。 「彗星を追

つれづれ読書感想文(その39)

吉田篤弘さんの本は、この本が初めてですね。 「流星シネマ」 とても気持ちの良い文体です。 少し極まりすぎているときには詩なのかな?といった印象にもなります。 そんなわけで読んでいるときは、ふわふわと、窓からぼんやり町の風景を見ているような、あの人はどんな人なのかな?今日はどんな風に過ごしたのかな?と問いかけてみたくなるような作品です。 著者は映画にもなりました「つむじ風食堂の夜」も書いております。 あの映画もこの作品に負けないくらい、詩のような、しっとりと心にしみこ

つれづれ読書感想文(その38)

フィンランドは幸福な国として毎年選ばれている国である。 その国民は幸せなのだろうか、というか幸せとは何なんだろうか。 フィンランド好きの私からすれば、 「お、フィンランドの本だ」 という理由でこの本を購入してしまったわけだが、思いのほか深い本のようだ。 「世界一幸せなフィンランド人は幸福を追い求めない」 タイトルは今の人達が好きそうなもの(私も多分に漏れず。) 内容は意外と少しお堅いもの、まず幸せの歴史から入る。 昔の人というのは宗教によって、人生の意味を与えられ

つれづれ読書感想文(その37)

今回は簡単に。 「異国の味」 料理本コーナーの一角にある、料理エッセイ本?なのかな。 ということで興味がわき読んでみる。 異国の味、日本からみて。 フランス料理や四川料理、イタリア料理やロシア料理、そしてタイ料理にインド料理。 日本は他国の文化を吸収し自国内にはやる形に昇華させるのがうまいのかもしれない。 私の住んでいる宮城県は中華料理屋が多い。 昔からサメのふかひれが有名で、中華料理に適しているからなのか店が多い地域のようだ。 冷やし中華も発祥が仙台らしい。もともと

つれづれ読書感想文(その36)

「あわのまにまに」 この本はある家族のお話、そして、この家族の時代ごとにどんなことが怒ったのか、そんなことが書かれているお話。 たいていそんなことがあれば生まれた子供が大人になり、また子供が生まれてとつながっていきそうだがそうではない。 この本は時代を逆行していくのだ。 ときは2029年と今の私たちからすれば未来から始まる。 ある姉妹がいてちょっと変わったお姉ちゃんがいる。そしてそのお姉ちゃんのお母さんが亡くなったところから話がはじまる。 次はその10年前の2019

つれづれ読書感想文(その35)

なかなか難しい本というものはどこの世界にもありまして、 それが読めるかどうかというのはその人がどのような読書をしてきたかという経験によるものだと思ってました。 まあ、そういう一面ではあるのですが、どうやってレベルアップするのか。 それを説明した攻略本です。 「難解な本を読む技術」 読んで字のごとくです。この本では特に言語学、現代思想などの分野で難解とされる翻訳本についても読み方、そして理解の仕方を書いています。 読み方はかなり丁寧です。この分野を勉強したい方には最初に

つれづれ読書感想文(その34)

はい、エッセイです。 今日も今日とてエッセイ読んでいきます。 「島と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛毛布」 西の魔女が死んだで有名な梨木香歩さんの作品です。 梨木さん、こういうエッセイかかれるんだあと思いました。 そして、こういうこと思う人ってほかにいるんだと思いました。 土地の名というものは謂れがあるもので、なんでこんな名前になったんだろうと思うことが良くあります。 先日は八戸の「鮫」という場所に行きました。 その時に思ったのは鮫が多く取れるのであろう、 でもそう簡単

つれづれ読書感想文(その33)

続編が出ていたということで購入。 「しつこくわるい食べ物」 はい、1作目の「わるいたべもの」に続きエッセイ物の続きですね。 前回のエッセイに引き続き食べ物の紹介描写がとてもうまく、そして おなかがすきます。 食べ物を食べるということは毎日行われるわけで、ほかの事象を行うよりもエピソードを集めやすいような気がします。 ただ、毎日毎日同じものを食べ続けているとそうもいかないわけで、それだけ食生活に関して感じていることが多いんだと思います。 特にパフェの話は分かります。 パフ

つれづれ読書感想文(その32)

よ、読み終わった‥長かった。 だが後半は話が入ってきてるのかそれとも作品の中を漂っているのか、夢見心地での完走だ。 「高野聖」 泉鏡花の作品である。 まず思う。今回のこの本は 夏の!!文学フェア!!のようなところにあったもの?を買ったような気がしたのだが。 いや、違うか?たまたま横にあっただけ? ともかくだ、現代人がこの本をとって一体どのくらいの人が理解できるだろう。 ドグラ・マグラのように世界観云々の話ではなく、単純に文体と表現方法がとーーーーても独特。 昔の人な

つれづれ読書感想文(その31)

美術館に行くのはなんとなく好き。 特に知識は無いが、好きな絵があれば立ち止まって浸りたくなる。 そもそも家に絵を飾るタイプの人間である 家の目に入るところに絵を飾るとその絵が好きなだけ気分が良くなるものだと思う。 美術館で行ったことがあるのは地方のだけかしら。 あまり大きな展示企画のようなものには行っていない。 日本にはあまり有名な画家がいない気がする。 有名というよりポピュラーの方が正しいだろうか。 ようは、ゴッホやモネ、ピカソやダ・ヴィンチがいないのである。たまた

つれづれ読書感想文(その30)

語学の勉強は昔からすきですねえ、ほかの国の言語を話せるということは その人と同じ思考ができるということですから。 それが、今生きている人なのか、もう亡くなってしまった人なのか。 時代を超えて思考を共有できるという魅力が語学を学ぶことの醍醐味だと思います。 そんななか、いろんな語学勉強本を読んできましたが、今回はたまにYoutubeで見かける多言語話者が書かれた本。 「ゼロから12か国語マスターした私の最強の外国語習得法」 Youtuber のKazu さんが書かれた本