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つれづれ読書感想文

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つれづれ読書感想文(その55)

前回に引き続き原田マハさんのお話。 「本日は、お日柄もよく」 おもしれえええええええ なんだこれええええええ スピーチライターという言葉を巧みに民衆を掌握していくさまが面白いのもさることながら、スポコン漫画のように後半にかけてどんどん熱くなっていく展開。 何ならこの物語を通して、言葉の持っているエネルギーをこれでもかああああああああ とぶつけてきているかという世界感!!!! 原田さんに、これでもかあああああと本でぶん殴られた気持ちです。 そして、こんな感じで実

つれづれ読書感想文(その54)

原田さんの本はよく書店で見てましたが読んでみたのはこれが初めて。 「リボルバー」 原田さんといえば有名な絵画をテーマに物語を書いている印象。 この本のテーマはゴッホの向日葵。 ゴッホもそうですがゴーギャンも出てくる。 小説としては少し読み応えがある部類かと、 史実を織り込んだフィクションはその調和具合が必要で引き込むために、説明が多くなる。 「アマテラスの暗号」までは行かないが、この本も美術史に関わる説明が長い。 そのため、途中で苦しくなってくる。 物語としても

つれづれ読書感想文(その53)

「追懐のコヨーテ」 タイトルに意味があるのかないのかは分かりませんが、「つ」で始まることでおなじみの森博嗣さんのエッセイシリーズ なんだかんだで4~5冊くらいエッセイシリーズを読んでいる気がする。 考え方をつれづれ書いているのだろうが時事ネタもその中に含まれるのでなんだかこち亀を読んでいる感覚になるときもある。 ちなみに「追懐」の意味は昔を思い出して懐かしむことらしいです。 果たしてコヨーテは昔という概念があるのでしょうか いや、それ以上に懐かしむという概念のほうがな

つれづれ読書感想文(その52)

本が読みたいそんな日曜日。 その51に続けてその52。 積読も少しづつ解消しなければ(ベットの下が本まみれに) 「婚活食堂1」 シリーズ物ですね。 何年も前から本屋で見かけていたが購入まではいたらなかったシリーズ。 婚活食堂という名のごとく、婚活に関わるノウハウ?が書かれている本なのかという気持ちであまり手には取ってこなかったもの。 なんとなく、昨年の年末に購入して寝かしていた本ですね。 内容はというと、すっきり読めて面白い本かと思います。 婚活と書かれています

つれづれ読書感想文(その51)

今年初めの投稿のような気がする。 本は買っているのだが、最近は買って満足しているほうが多いのかもしれない。そうこうしているうちに、我が家の積読コーナーであるベットの下は、多種多様な書籍であふれてきている。 そんなことを毎日感じながら本年の読書初めに至る。 「ほどほど快適生活百貨」 私がよく手に取っている群ようこさんのエッセイである。 前回読んだときは、ほとんどが漢方の話でなるほど漢方の効果をどのように感じているのかわかりやすく説明していたように感じるが、今回もたびた

つれづれ読書感想文(その44)

ずいぶん前に購入してましたが今日は休みなので読んでみました。 「地雷グリコ」 かなり考えながら読まないといけない系の本です。 頭の良い方たちの推理戦です、終始推理戦が繰り広げられる短編集というか ミニゲーム集というかそんな話です。 個人的にはこういう話はライトノベルのレーベルでよく見かけます。 「ノーゲームノーライフ」みたいだなと思いながら読みました。 後は、「氷菓」なんかもそうでしょうか、学園物としても見るのであればそういった見方もできるでしょう。 要は頭のいい人

つれづれ読書感想文(その45)

今日は休みなので(2冊目) 「海がきこえる」 ジブリ映画にもなったこの本、私の世代では本が原作であることは知らないんだとうおもう。 そもそも、トトロやナウシカのようにそこまでメジャーではないと思う。 ただ、昔見たあのジブリ映画が海が聞こえるだったか思い出ぽろぽろだったか確かめるためにも本屋で見かけて家まで持ち帰った次第である。 そもそも舞台の時代背景は昭和である。携帯電話もなく、相手に連絡を取る場合、家電に電話をかけていたそんな話である。 今とはかなり世界が変わっ

つれづれ読書感想文(その46)

おひさしぶりですねえ、再就職も決まりましたので久しぶりに本も読んで 書いておりますね。 今日は、「一冊でわかるドイツ史」 おもしろーーーーい、これ。 ドイツ史って書いてありますが、ヨーロッパがどんな感じで変化していったのかがわかりますし、たまに聞いたことがあるワードが出てきて、下手な世界史の教科書よりも面白く読めると思いますね。 とくに、ライン川より北とかで話が変わってきたし、地域がらでどんなことがおこりましたよう、みたいなのもラフに読める。 何なら、こういうところ

つれづれ読書感想文(その48)

すごい冬です。 外は雪が降り、畳の上にコタツをだし、もう逃れられない休みの日を過ごしてます。 そんなこんなでお供の本はこちら。 「団地のふたり」 ドラマがやっていた……らしい。 役者が私の好きな映画とほぼ同じで気になっていた作品。 でも、サブスクでは見れなさそうなのでとりあえず本を購入。 いい作品ですよ。 かもめ食堂とか、めがねとか、南極料理人とか。 群像劇と言えば聴こえはいいですが。 日常に近い状態の人間が織り成す空気を楽しむ作品かと思います。 アクションなし

つれづれ読書感想文(その49)

今年最後かなあ。 年末のやることをやりおえ、あんまり面白い番組がない テレビを消し、粛々と読んでみる。 「ベトナム史」 正確には 「1冊でわかるベトナム史」 以前にドイツ史を読んでみました。 面白いんですよ、この手の本。 恐らく、内容としては薄いのかもしれないけれど かなーーーーーーり昔の話から 現代までの有名な出来事をサクサク紹介しているのでかなり読みやすい はあはあ、なるほど。 ここでこの人が出てきて、こんなことをやっていたのね。 といった感じ。 ベトナム

つれづれ読書感想文(その50)

今回はなんとなく読んでみようではなく、昔から読んでいるシリーズ 「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 16巻ですね、1巻?2巻?が出たころから読んでいるラノベシリーズ。 正直、短調なストーリーではありますが、変なバトルが出たりあまり強い スキルに目覚めたりとかしないのでいつも通り読める作品です。 数年前にアニメ化もされたので知っている方もいるかもしれませんね。 メシと入っている通り、美味しいご飯の記述がたくさん出てきます。 それこそ、アニメでは、有名メーカーが協賛しアニ

つれづれ読書感想文(その47)

うんうん、更新がだいーぶスローになってきましたが、 ときたま、粛々と読んでいるんですよ。 それこそ、日常的に本屋に吸い込まれていく人種ですし。 最近読んだ本はこちら 「遺伝子はなぜ不公平なのか」 よく言われる遺伝が環境に勝てるのか的な本ではないですね。 どちらかというと、環境弱者は淘汰されるのが生き物の進化だと思うんだけれど、じゃあ、人間の足が遅い人とかそういう遺伝子を持つ人はどうして生き残ってこれたのという話。 不公平なのか?というところにかかっているのかな。

つれづれ読書感想文(その43)

「ゆるい生活」 かもめ食堂の著者、群ようこさんのエッセイ本である。 なんか久しぶりの更新だな。 最近は資格試験の勉強もあり、時間があるときにちょびちょびと読書しているのでしょうがないのだが。 でもってこの本だが、漢方の本である。 漢方とは東洋医学で処方される薬であり、割と認知されるようになり、西洋のお医者さんでも処方されることが多くなってきたと思う。 だが、今まで西洋医学のカタカナが連なった名前の薬を飲んできた我々にとって感じだらけの漢方薬は本当に効くの?という疑問を感

つれづれ読書感想文(その40)

なんか久しぶりの投稿ですね。 資格試験にかじりついてたので、サクッと読めたやつを 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」 吉田篤弘さんの著書です。 最近はこの方の本を探して読んでいるしだいです。 所謂マイブームですね。 最近マイブームは、吉田さん、千早さんの作品で読んでいなくて面白そうな作品はないかなあと本屋をめぐること。 そして、多崎礼さんが 「また、新しいファンタジーシリーズ出してる。。。」 とびくびくすることです。 さて、今回のお話はスープのお話です。