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おまゆさんの本棚:文芸部員紹介マガジン②

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部員の皆さまのnoteの中から1作ずつ掲載。ぜひ読んでみてくださいね!
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#小説

文芸部員紹介マガジン作ったよ!

こんちは! 文芸部員のまるぶんだよ! ここ最近、部員のみんなのnoteにお邪魔して、たくさん…

note文芸部
5年前
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「酔ってないよ」と言うときの彼女はすでに酔っている。

多分今の私は 普段の私ではなくて いつもより少し飲みすぎていて いつもより少し無防備で いつ…

16

彼女がいなくなる日

 季節外れの雪はいかがですか(笑) 掌編小説書きました。掌編っぽい、掌編を目指しました。…

13

僕のご主人

「ジョン、行ってきます!」 ユミちゃんは毎朝こうやって僕に挨拶をして学校に出掛ける。 僕…

宮里めい
5年前
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うそのある生活  4日目

6月2日 晴れのち曇り 風のない日 娘がはさみをずいぶん上手に使うようになった。以前から、…

OMiya
5年前
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屋上で1/3

「なぁ、ぼくが生きている意味、あるのかな?」 薄い青の絵の具をさっと滑らせたような空を見…

moon
5年前
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魔法の解けない午前0時

「もう、帰らなきゃ」 本当はまだ、帰りたくなんてないのに、康介の困った顔なんてみたくないから、笑顔で康介の腕を抜け出す。 「……もうそんな時間か」 決して私を引き止めたりしない康介は、壁掛け時計を見ると、煙草に火をつけた。 深夜0時まで、あと30分足らず。 お互い、一人暮らしの私たちに、本当は帰らなきゃいけない理由なんて存在しない。 それなのに、恋人じゃない私たちが、二人で日付変更線を越えるのはルール違反な気がしていた。 「……送ろうか?」 ブラウスのボタ

【短編小説】漫才師の十箇条

あらすじ「コンビのルール決めよう、漫才日本一になるために」 漫才日本一を目指すコンビが挫…

幸野つみ
5年前
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【短編小説】跳ねた天使の後ろ髪

「結婚するまでに、今までで一番綺麗になるから」 彼女にプロポーズをしてから早一ヶ月がたっ…

七屋 糸
6年前
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小説「休日」1

 カーテンの隙間から差し込んだ九月の朝日に瞼を撫でられ、千鶴は目を覚ました。  腕を伸ば…

【1000字小説】おかあさん

すべての窓の外に夕陽が咲いているような、うつくしい夕方だった。 ぼくが学校から帰ると、母…

13

ねこふりの日  (短編)

 ねこが落ちてきた。  ぽとんと。  次は毛が頬に当たった。  ふわふわ。  ふわり。  …

天海 悠
5年前
13

「を、歩道橋で」分冊版(1)

著:カワセミオロロ 今を、平凡に暮らしている私がいる。昔の私は、誰にも見えないところへ消…

蝉緒
5年前
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きっかけは、デッドボール

彼は、私にとって、はじめての人だった。 彼との出会いはもう十年も前のことになる。 高校二年生の時、同じクラスになったことがきっかけだった。 「どうも! 石山です! よろしくおねがいします」 教室の一番後ろの席で元気よく挨拶された。運動部らしく腰から綺麗にお辞儀をして右手を差し出すその姿は彼のまっすぐな性格を表しているかのようだった。そこから上目遣いでこちらを見上げるその笑顔はちょっぴり、私のタイプだった。 男子はもちろん、同じ陸上部の友人でさえも私のことを『丹羽さん』と敬