どこだれ20 ホタルを知らずにいたかった
ある滞在先であてもなく歩いていると、田畑が混在する広々とした場所に出た。抜けるような青い空がどこまでも続くなか、視界の隅に違和感があった。見ると、ぽつんとコンテナが建っている。何だろうと思い近づくと、コンテナはどうやらお店のようだ。たまたま出てきた男性に聞くと、農業を営む一家でやっているレストランだと言う。話をしてくれたのはそこの父親で、数年前に農地の一角にあるコンテナを改装して、週末だけオープンするお店を始めたそうだ。自分の作った野菜が購入され、料理され、人の口に入るまです