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政治系

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増えすぎた大卒人材

増えすぎた大卒人材

昨日、今日は大学入学共通テスト。国立大学を志望する学生とそのご家族は緊張するイベントであるに違いない。自分も20年ほど前に体験したので、その緊張度合いはよくわかる。

苦労して大学に入学しても、2,3年後には就活が待っている。この30年で高卒就職は7割減り、大卒就職は4割増えた。世の中は大卒人材が余っている。ホワイトカラー事務職の椅子の数に対してそれを希望する大卒人材の方が多いので人手過多の状態だ

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SNS 地方の解像度低すぎ問題

SNS 地方の解像度低すぎ問題

地方の人口流出、特に女性の人口流出は今やSNSにおいてホットトピックとなっており、何らかのニュースが出るたびにトレンド入りやバズポストの出現が常態化している。

しかし、この話題についての意見を見ていると、実態から乖離した地方批判ありきの意見で片付けられてしまうことが少なくない。

例を挙げると、

…と、まるで「地方での暮らしは人権を否定される」と言わんばりの意見が人口流出の原因として出てはバズ

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いつどこの誰が言ったよ。”MMT信者「税は不要」”って

いつどこの誰が言ったよ。”MMT信者「税は不要」”って

<MMT信者は「税は財源ではない→徴税しなくても財政運営は無問題」と主張する> そうです。

共通認識という「土台」がグラッグラだと議論のしようがない

信用の定義がまず不明

銀行など貸す側にとって重要なのは、それぞれが持つ国債の償還・利払いがきちんと行われるか

それが信用?なら、その源は通貨発行権ではないのか。

キーボード叩いて無から創れる。日銀当預という名の情報を。

情報・記録である以

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フェミニストのレスバ常套手段「ガスライティング」とは何か?

Xで男性差別・女性差別の話題になる度に、ある種の女性が好んで使う論法がレスバ相手に対する「非モテ」「チー牛」「弱者男性」認定だ。使われ方としては例えば女子枠や奢り奢られ論については「そんな事を気にして文句言うのは金や学力のない弱者男性だけ。真に強い男性はそんな事を気にしないし、結局はそういう男性がモテるのだ」みたいなものだろう。

ここで「いやそんな事はない。女子枠や奢り奢られ論に反対するのは社会

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雑記:なぜツイフェミは嘘をつくのか

雑記:なぜツイフェミは嘘をつくのか

 以前の記事で、「キモい」などのワーディングを使いつつ女性差別を訴える言説には、「嘘」の感覚が付着し始めていることについて言及した。

 男女論の話題において、俗に「嘘松」と呼ばれる現象が多発している。あまりにも頻繁に繰り返される嘘混じりの「女性差別の訴え」によって、彼らの言説の信頼感は地の底まで落ちた感があるが、しかし、なぜ彼らは嘘をつき続けるのだろうか? この現象の背後には何があるのだろうか?

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外れ値の…加害してこない女性の探し方

 私のマシュマロやXのDM、それからnoteにはこんなメッセージがよく寄せられる。簡潔にまとめると大体「女性が如何に加害欲旺盛かは分かった。実際に男性が加害されまくってるのも分かった。しかし全員が全員そうではないだろう?加害欲が旺盛じゃない女性をどうやって探せばいいか教えて欲しい」みたいな感じになる。しかしソレは非常に難しい問題だ。何故なら現代社会において加害してこない女性は例外の存在であり、加害

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何故ネット民は義務教育で習う群選択説の誤りを忘れるのか?

 少し前にメンズコーチジョージ氏のこんな動画が話題になった。彼の主張を簡単にまとめると「男性は使い捨ての性。例えば無人島に男女10人送り込まれたとすれば、男性は1人残れば子孫作れるので9人は不要。しかし女性は1人減ればその分残せる子孫の数が減る。だから男女は先天的に命の価値が違うので男性は命懸けで狩りに行かなければいけないんだ!」という主張である。

 ここで義務教育をキチンと履修している私の読者

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独身中高年男性はn歳で狂う!…と言ってる方は狂うという話

 インターネットでは定期的に「独身男性はn歳で狂う」みたいな話が流れてくる。雑に言えば「n歳までに独身だった男性はその年齢周辺でおかしくなって発狂する」という説だ。nは大体35歳か45歳といった数字が入る。またはてな匿名ブログで35歳の独身男性が書いた「独身中年男性、狂ってきたので今のうちに書き残しておく」が大きな話題を呼んだ。

 そしてネットでは何故独身男性はn歳周辺でおかしくなってしまうのか

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1代で大出世したイギリス貴族解説

1代で大出世したイギリス貴族解説

イギリスにおける貴族の身分は以下の通りです。
平民→ナイト→男爵→子爵→伯爵→侯爵→公爵 
(ただし、ナイトは正式な貴族ではない。)

①初代レディング侯爵 ルーファス・アイザックス

ルーファス・アイザックスは1860年に商人の子供として生まれました。さまざまな仕事を渡り歩き弁護士となります。さらに、選挙に当選し庶民院議員になるとさらに頭角をあらわしてゆきます。
主な功績(1)庶民院議員(2)イ

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【第33回】性役割を本気でなくそうとしたキブツの顛末(1)

【第33回】性役割を本気でなくそうとしたキブツの顛末(1)

※2023年5月に別アカウントで公開した記事を移転

 前回まではやや抽象的な話が続いたが、今回は男性性や女性性(も含めた人間性)が、いかに消し去りがたいものであるかを示す具体例をとりあげたい。
 一般に「男女平等」とか「ジェンダー平等」というのは20世紀の後半から広まり始めた比較的新しい考え方だと思われている。しかし、実は20世紀の前半、これを真剣にやろうとした集団があった。イスラエルの農業共同

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フェミニズムは男性も助ける…わけはなく、比喩ではなく殺しにかかる

副題:「女性は何故困窮男性を殺するのか?」

 時々インターネットには「フェミニズムは男性も助ける」と主張する方が現われる。彼等は大体「男性が直面するすべての問題は家父長制と有害な男らしさの観念によるものでフェミズムはこれらと戦っている。従って困窮してる男性は女性叩きするのではなく、フェミニストと1緒に悪しき家父長制を構築する強者男性を叩くべきだ!」みたいな説教をし、男性にフェミニズムへの連帯を呼

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フィンランドが高学歴だらけの理由

国際比較においては、「名」が同じだからといって「実」も同じとは限らないことには注意が必要である。例えば、現代の西洋諸国と日本(や東アジア)では「婚姻」のあり方が異なっているため、婚外子の意味合いも異なっている(西洋諸国でも婚外子の大半は共同生活を営む男女のカップルから生まれている)。

この件👇も、日本とフィンランドでは人口規模と大学のあり方が大きく異なることが根本にある。

フィンランドの人口

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暗黒メモ「SNS上で盛り上がる『実子誘拐』に思うこと」

暗黒メモ「SNS上で盛り上がる『実子誘拐』に思うこと」

 9月のペケッターランドのトレンドにも表示され、にわかに大きな論点となりつつある、いわゆる「実子誘拐」について。