フィンランドが高学歴だらけの理由
国際比較においては、「名」が同じだからといって「実」も同じとは限らないことには注意が必要である。例えば、現代の西洋諸国と日本(や東アジア)では「婚姻」のあり方が異なっているため、婚外子の意味合いも異なっている(西洋諸国でも婚外子の大半は共同生活を営む男女のカップルから生まれている)。
この件👇も、日本とフィンランドでは人口規模と大学のあり方が大きく異なることが根本にある。
フィンランドの人口は約560万人(千葉県の約9割)で日本の約1/22に過ぎないため、高校を卒業した若者たちだけでは東京大学や京都大学レベルの総合大学を実現できない。そのため、以下のような特徴が生じる。
日本やアメリカのようにレベルによって階層化されない
学費が無料か安い→入学者が多い→学歴インフレが生じやすい
学生数を確保するために社会人入学(←リスキリング)が増える
つまり、老若男女が学べるように入るのが「緩く」なっているわけで、コースには専門職大学(Ammattikorkeakoulu, university of applied sciences)と大学(Yliopisto, university)の二つがある。
学生数が多い
ヘルシンキ大学の学生数は東京大学よりも多い
学生は女が、特に保健福祉に多い
フィンランドでは、日本ではOJTや大学以外の○○スクールで学ぶようなことまで大学や専門職大学で学ぶようになっているので、形式上は「高学歴」になるというだけの話であり、教育システム全体として成功しているかというと疑問である👇。
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