外れ値の…加害してこない女性の探し方

 私のマシュマロやXのDM、それからnoteにはこんなメッセージがよく寄せられる。簡潔にまとめると大体「女性が如何に加害欲旺盛かは分かった。実際に男性が加害されまくってるのも分かった。しかし全員が全員そうではないだろう?加害欲が旺盛じゃない女性をどうやって探せばいいか教えて欲しい」みたいな感じになる。しかしソレは非常に難しい問題だ。何故なら現代社会において加害してこない女性は例外の存在であり、加害してくる女性の方が基本だからだ。これは決して私の恐ろしい?女性観に基づく偏見ではない。客観的研究に基づく数字は全て「女性は大体加害欲が旺盛で実際に男性に加害している」という身も蓋もない事実を示している。以下にその根拠を少しあげる

・女性の4割は男性を虚偽告発する準備がある

 今男女のデートシーンにおいて男性を最も悩ませているのは女性の虚偽告発だろう。何しろ男性側は女性に告発された時点で怒り狂う女性や騎士の群れに襲われてしまい、それを否定出来る証拠があっても社会的ダメージを負ってしまう。

 例えばラーメン豚山はX上で女性アカウントに「女性だから嫌がらせされた!」と告発され、それだけでgoogleレビューを荒らされたり犯罪予告メールの名前に使われたりと深刻な嫌がらせの被害にあった。後に店側が監視カメラ等の映像や音声を確認し、女性アカウントのポスト内容を否定し、女性アカウント側も虚偽を認めたものの「彼女は店側の強硬な態度で虚偽を認めされたんだ!」とされ現在もSNS上で誹謗中傷に晒されている。

 このラーメン豚山騒動は現在社会において「男性は女性に告発された瞬間、事実関係はどうであれ実害を被る」ことを示している。更に言えば女性側は虚偽がバレてもほぼノーダメージだ。実際ラーメン豚山は口コミ荒らしや犯罪予告等の実害を被りながらも、件の女性はイライラするだけで済んでいる。これを男女抜きで語れば「SNSで嘘や誇張を加えて店舗の悪評を広めようとしたクレーマーに対して企業側は事実関係を淡々と説明した」という事件であるのに関わらずだ。

 しかしながらこう思った方も多いだろう。「確かに現在社会において女性はほぼノーリスクで男性に嘘松吐いて攻撃出来るし、豚山の前にはタクシーを蹴って凹ませた女性の"わざと遠回りされ文句言ったらドアを閉められ怪我を負わされた"と嘘松して電話回線をパンクさせた事件もあった。だがこれは1部の極端な女性の話であり、女性1般の傾向としては語れないのでは?嘘松を拡散させまくるのはともかくとして」と。

それに対する答えが小見出しにした「女性の4割は男性を虚偽告発する準備がある」だ。

 男性に対する女性の虚偽告発は女性自身に質問するのではなく、公式文書や事件内容のレビューに基づく事が殆どだ。その具体的な数字と研究の問題点は以前記事に書いた。

しかしこうなると気になるのは「女性はそんなに男性に強姦やその他性犯罪冤罪をかける事があるのだろうか?」という点である。しかしながら当然冤罪はその性質上、正確な数を把握するのが難しい。何故なら虚偽告発のデータはそれを推定する為に設計された研究からは得られず、刑事司法制度における捜査と裁判のレビューから例えば証拠や証言の矛盾や不足等から「これは冤罪じゃね?」と推測するしかないのだ。それに加えて冤罪の推定値はあくまで確度の高そうな推定値でしかなく、例えば冤罪率は10%と推定されても告発の90%は真実と推論する事は出来ない。証拠の不在は不在の証拠ではないのだ。そのような事情があるものの、凡そ欧米先進国において強姦その他性犯罪の冤罪率は4~20%だと推定されている。

https://note.com/beatangel/n/nb28b2c6345b3

 冤罪である証拠がないことは冤罪ではない証拠ではない…この問題に研究者は1般集団からランダムに選んだ女性自身へ虚偽告発について質問する事で対処しようとしたのだ。研究では255人の女性を対象とした調査が実施され、そのうちの18人が公式の捜査官や友人や家族に暴行されたと虚偽告発した事があると答えた。女性の7%は男性に対する虚偽告発経験者ということである。

 なんだ7%か…とホッとしてはいけない。研究者は参加者に将来虚偽の主張をする状況を想像できる程度についても評価させた。すると101人…40%が、程度の差はあれど虚偽告発の項目を肯定的に評価することが確認された。換言すれば女性の4割は「何か理由があるなら男性から暴行されたと嘘をついても許される」と思っているということだ。

 因みにこの研究で女性が女性の嘘松を実際どう思っているか?も示唆されている。参加者に身の回りに虚偽申告した女性がいるか?と尋ねたところ、78人…30%がいると答え、そのうち16人は2人知ってると答え、10人は3人以上知ってると答えたのだ。要は女性自身も「まぁ女性は嘘松やるよね」的な意識は多かれ少なかれあるっぽい

https://psycnet.apa.org/record/2021-85190-001

 また女性が「私は女性だから圧倒的優位な立場から男性に嘘をつける!男性相手なら被害者を加害者に仕立て上げられる!」と自覚していることは女性の強姦加害者研究で明らかになっている。

英国のランカスター大学はマンチェスターのサバイバーズと共同で男性強姦被害者の調査を行った。この調査では被害者の44%は16~25歳の間に強姦被害を経験したこと、挿入させられた部位は62%が膣であること(英国は日本同様肛門への挿入及び被挿入も強姦とされる)等が明らかになったが、なんと女性が男性を強姦する際の最も1般的な手段…全事例の22%は「嘘をついてやるぞ!」なのが明らかになった。

調査結果の追跡分析では女性は男性を従わせるために、男性に虐待またはレイプされたと嘘をつくと脅していたことが示唆されている。これは男性強姦加害者に見られない女性強姦加害者独自の行動パターンであり、その理由は説明する間でもないだろう。女性は男性と違い、常に異性被害者(男性)の方が虐待したと主張して逆に加害者に仕立て上げ、それを周囲に信じさせられるからだ。女性はこの点に関して自覚的であり武器として使用する事は決して珍しくない。

https://note.com/beatangel/n/ndaddd1b708f1

・全ての女性は薄っすらフェミニスト

 イソプスが2018年に行った調査によれば日本人の15%が自分をフェミニストだと自認していた。日本人の6~7人に1人は男女平等に関して思想と主張が強い方…と考えれば、まぁ体感的にもズレはあまりないだろう。

 今現在日本…というか世界においてフェミニストがネガティブなイメージがついている事は間違いない。何事にも女性差別と騒ぎ漫画やゲームの表現にケチをつけ、SNSで政治的正しさを武器に暴れ回る女性…それがフェミニストのパブリックイメージだろう。自認するのに抵抗があるのは当然だ。

 なので世界的傾向として女性は言い回しをちょっと変えるだけでフェミニストを自認する傾向が確認されている。例えば同調査で「貴方は女性の平等な機会を提唱し支援したいですか?(someone who advocates and supports equal opportunities for women)」と聞くと、日本人女性の42%が首を縦に振ることが確認された。所謂「フェミニストを自認してはいないがフェミニズムに共感し賛同し、その成果はしっかり受け取る薄っすらフェミ」というやつだ。

https://www.statista.com/statistics/312161/define-self-feminist-advocates-supports-equal-opportunities-women/

 この調査を見て「それでも4割か。少なくはないにしても過半数ではないんだな」と安心するのはまだ早い。何故なら「貴方は女性の平等な機会を提唱し支援したいですか?」自体、結構思想強めな質問だからだ。当然にこの質問は正否は別に「女性は平等な機会がなく差別されており、女性は機会の平等を得る為の支援を必要としてる」という世界観がなければ賛成・反対以前に首を傾げて終わりだし、実際に調査には「わからない(not sure)」という回答も用意されていた。にも関わらず4割の日本人女性が「貴方は女性の平等な機会を提唱し支援したいですか?」と言う質問に対して「賛同する」を選んだのだ。

 それを示唆するのがハンガリーの調査だ。ハンガリー女性はイソプスの「貴方は女性の平等な機会を提唱し支援したいですか?」調査で46%の女性がYESと答えており、同調査で42%がYESと答えた日本人女性とジェンダー意識が近いことが示唆されている。そのハンガリーにおいて研究者は女性のフェミニストのアイデンティティと他の不利な立場にあるグループへの支援や共感の関係を調査した。この研究で面白い事が示唆されたが、本題ではないのでここでは置いておく。(研究結果や他の関連する研究からの考察はコチラ参照)

 問題はこの研究において研究者が女性のフェミニスト信念を調べた方法だ。研究者は女性参加者達に「私たちの社会では少女と女性は少年と男性ほどには扱われていない」「女性と男性は同じ仕事に対して平等に報酬を受け取るべきである」「女性の無給労働は社会的にもっと評価されるべきである」と3つの信念についてYESかNOで答えさせ、最後に「あなたはフェミニストだと自認しますか?」と質問した。

 この調査の答えは我々の界隈で度々話題になる「全ての女性は薄っすらフェミニスト」の答え合わせにもなるだろう。

 結果としては79%の女性が3つの信念を支持し、18%が2つの信念を支持し、2%が1つの信念を支持し、1%が全ての信念を否定した。そして女性の43.5%は「自分はフェミニストである」と答え、56.5%が「自分はフェミニストではない」と回答した。このフェミニストを自認する女性割合43.5%という数値はイソプス調査の42%とほぼ同じ数字であり、信頼性は高いと言えるだろう。そしてこの調査結果から、次のような事実が浮かび上がる。即ち「女性の8割程度は極めて強い思想を有しており、それはフェミニズムやフェミニストに否定的態度をとる女性でも例外ではない」ということだ。というよりフェミニズム的信念を強く抱いているのに「自分はフェミニストではない」と否定する女性層こそが女性全体の最大マジョリティなのである。

・ネットと違い現実の男女は仲良くやってる…は大嘘

 多分このnoteを読んでる男性は「凄く甲斐甲斐しくて愛想がよい美人とかを求めてるわけじゃない。とりあえず極端にヒスらなかったり殴らなかったり嘘松しなければいい」と思ってる事だろう。しかし上記の通り現代社会においてそれは非常に厳しい相談であり、男性を加害してこない女性というのは巨乳の美人よりも遥かに希少な存在だ。良い悪いは別に全女性の9割程度は多かれ少なかれフェミニズム的信念を抱いており、全女性の8割ぐらいは強いフェミニズム思想を抱いており、全女性の4割ぐらいは何かあれば男性を虚偽告発する準備がある。

 更に「女性にコミットしてる男性の多くは女性からの加害に苦しんでいる」という現実もあることを言わなければならない。また逆説的に言えば、この事実は「男性が如何に女性を見る目がないか?」或いは「男性は加害的な女性であれコミットを強いられる」証でもある。

 女性に結婚と言う形でコミットしてる男性が女性に殴られまくってることは内閣府の「男女間における暴力に関する調査」によって判明している。令和5年度調査の配偶者からの被害経験の有無では女性27%、男性22%があると答えている。ざっくり男女ともに4~5人に1人程度は配偶者から殴られた経験があるということだ。

https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/r05/r05danjokan-4.pdf

 内閣府は更にこの被害経験者に「1年間以内の経験」について調査を行った。すると女性の42%と男性の50%が今現在進行形で配偶者から被害を受けてることが判明した。これに前述の被害経験率を元に計算するとざっくり女性の0.27×0.4=10%、男性の0.22×0.5=11%になる。雑に言えば既婚男女ともに10人に1人ぐらいが現在進行形で配偶者から殴られているが、その被害者は男性の方がやや多いということだ。また身体的暴力から性的強要まで全てのスコアにおいて男性の被害率は女性の被害率を上回っている。

https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/r05/r05danjokan-4.pdf

 余談だが興味深い事実として男性のDV被害経験率はどの年齢でも横這いなのに対し、女性のDV被害経験率は20~29歳に大きく下がっている(全体平均27%に対し12%)。これは若い男性は「配偶者を殴るのは良くない」と意識をアップデートしている1方で、女性はそのような意識のアップデートがされてないことを示唆している。

https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/r05/r05danjokan-4.pdf

 この結果を見て「確かに10人に1人の既婚男性が妻から殴られてるのは恐ろしい事態であるが、割合としては少ないのではないか?」と思う方もいるだろう。しかしながら男女の被害者意識の敏感さには性差があることは皆様がご存じの通りである。例えば女性が「男性はルッキズムをやめろ!」「男性のせいで私達は痩せることを強いられてる!」等と叫びながら、容姿端麗でない男性を「チー牛」等と呼んで揶揄しまくってるのは、被害者意識の敏感さだけではなく加害者意識の敏感さにも確固たる性差があることの証明だろう。

 要するに男性は女性から重く殴られても「被害」と意識しない1方、女性は男性から軽く殴られても「被害」と意識する非対称性があるということだ。この非対称性については多分次々回ぐらいのnoteのネタにする(次回は「マンスプレイニングという言葉の文脈とそれを裏付ける研究があるか?」について書く。お楽しみに!)

 とは言え全く書かないのも説得力がなくなるので1例をあげると、男性のDV被害経験率は調査手法によって大きな違いが出ることだ。

 例えば内閣府が2017年に行った「交際相手からの暴力の被害経験」…所謂デートDVの調査によると女性の被害経験率は21%、男性の被害経験率は11%という数字が出ている。この調査は単純に「貴方は恋人に身体的暴行/心理的攻撃/経済的圧迫/性的強要の何れかを受けたことがありますか?」と尋ねたものだ。当然この質問では相手から叩かれたり悪口を言われた経験があっても「まぁこれぐらいはDVとは言えないかな?」という意識を持つ方は「自分はDVを受けてない」と答えるだろう。そしてこの懸念を裏付ける研究がある。

https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h29_boryoku_cyousa.html

 2018年に四天王寺大学は「大学生におけるデート DV 被害の男女差」を調べるべく中国・近畿・北陸地方の大学および短期大学に所属する616名に調査を行った。この調査の面白い点はDV経験率を「貴方はどう思うか?」ではなく「こういう事を恋人にされたことはあるか?」で調べたことだ。具体的に研究では福山大学赤澤淳子の開発した質問票が使用された。

<自尊心低下>
・あなたを否定したり、意見を認めなかったりする
・自分が怒る原因はあなたにあると、相手から責められる
・相手の意に沿わないと無視される
・大声で怒鳴られる
・あなたの身体的な特徴について悪口を言ったり、見下した言い方をしたりする
・あなたを人前で侮辱したり、ののしたりする
・あなたに無断で携帯メールや着信履歴を見られたり、消されたりする

<身体・脅迫>
・物をあなたに向かって投げられる
・げんこつや怪我をさせるようなもので殴られる
・顔や身体を平手で殴られる
・殴るふりや、物を投げるふりをしてあなたを脅す
・別れるなら死んでやると言われる

<性的暴力>
・性交を強要される
・あなたが性交渉に応じないと不機嫌になる
・無理矢理キスされたり、身体に触れられたりする

<孤立>
・いつも一緒にいることを要求される
・友人との付き合いを制限される
・いつも行き先を告げさせられたり、報告させられたりする

https://fukuyama-u.repo.nii.ac.jp/record/8635/files/4%E8%B5%A4%E6%BE%A4.pdf

その結果がコレだ。

 暴力行為を一度でも受けた経験がある者とない者の割合に男女で違いがあるか,χ2 検定を行った(Table1)。“精神的暴力:束縛”,“精神的暴力:軽侮”,“身体的暴力・脅迫”では人数の偏りが有意であり,残差分析の結果,暴力行為を受けたことがある者の割合は男性が女性より高かった。“性的暴力”のみ男女で偏りがなかった。いずれの暴力行為も受けたことがない者は女性 82 名(交際経験のある女性の 30.71%),男性 11 名(交際経験のある男性の 16.92%)であった。

https://cir.nii.ac.jp/crid/1050845762662384640

 女性の被害経験率もこの手法で内閣府の被害経験率と比して21→70%と激増しているが、男性のそれは11→84%と凄まじい。男性は女性から殴られても「被害」と思えない事や被害者意識の敏感さに性差があることは最早議論の余地が無い。

 また興味深いのは性的暴力を除いて全てのDV被害率は男性の方が上だが、なかでも身体的暴行被害経験率は女性14%に対し男性33%と大きな差があることだ。この調査でも内閣府調査で見て取れた、若い男性は「配偶者を殴るのは良くない」と意識をアップデートしている1方で、女性はそのような意識のアップデートがされてないことが示唆されている。

 そしてこれらの事実はインターネットでよく言われる「いがみ合ってる男女はネットだから目立つだけ。現実空間の男女の大半は仲良くやっている」的な言説は現実エアプ勢の妄言に過ぎず、「多くの男性は決して少なくない割合で女性に殴られている」が現実なのを意味している。というより被害者意識の性差に基づく暗数を考慮すると、女性にコミットして加害されてない男性の方が少数派であることが推測される。

 しかし逆に言えば、それでも少数ながら外れ値…加害してこない女性にコミットしている男性もいるということだ。というわけで本題に入るが、現代社会において基本的に女性にコミットするのは控え目に言ってもチャレンジングである。そのチャレンジに挑む男性達にとって、この記事が多少なりとも地雷原を避ける地図になれば幸いである。以下に記すことは特定の属性への偏見に繋がりうる&表立って言えばキャンセルされそうな記述を含むので有料にするが、結論から言えば

猿の雌ではなく人間の女性を追え

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