
長い間、お疲れさまでした。
どうも西尾です。
昨日は非常に風が強く雨も降り大荒れの1日で、電車も風の影響で遅れておりました。
今日は未だマシそうで良かったです。
長い間、お疲れさまでした。
以前に勤めていた会社のマブダチが今年の1月で退職した。
そのマブダチには私も本当にお世話になり、可愛がってもらい、色々なことを教えて頂いた。
私の尊敬する人の一人である。
マブダチなんて書くと、すごく仲の良い同年代の友だちと思われるかもしれない。
私のマブダチは、70代のお爺ちゃんである。
その会社では30年以上の長期に渡り働いていた。
60歳くらいまでは社員として、定年を迎えた後も顧問契約であったり、契約社員であったり、パート契約であったりと様々だった。
最近では週に2〜3回だけ、時間も1日5時間くらいのパート契約として出勤していたらしい。
それでも、定年を迎えてもなお、会社から来てくれないかと必要とされることは、本当にすごいことだと思う。
そして、会社からのお願いも嫌な顔せずに受け入れるマブダチ。
必要とされるだけ有り難いことだと言っていたが、「もうそろそろ私は必要ないやろう〜?時給2,000円くれるなら毎日行くけどな〜」とも言っていた。
ちゃっかりしていて面白い人だ。
私が入社した時には、昔ながらのお爺ちゃん社員という感じであったが、そこが癒しとなっていた。
皆がパソコンを使用してメールでやりとりする中、マブダチは電話だった。
メールというのはすごく便利だ。
伝えたいことを書いて送信するだけ。
それも複数の人に対して同時に送ることが出来る。
ファイルや画像も添付できるから尚のこと。
私も急ぎの件であったりすると電話を使うが、そうで無ければ基本メール。
でも、マブダチは基本的に電話だった。
まあ、年齢も年齢でパソコンが使えない、ということもあった。
電話をしている時のマブダチはすごく楽しそうであった。
電話中の笑顔は今でも忘れられない。
時折、びっくりするくらいに大きな声で「うそっ〜!?」なんてことを発するから、私を含めて事務所にいてる人たちは「何事や!?」とびっくりする。
電話の向こうの取引先さんと冗談を言い合ったり、仕事の話をしているのかなと思うと「うちの奥さんもこの前遊びに行ってたわ〜」なんて、自分の家族の話題を喋っている。
メールであれば数行の文章を書いて送るだけで済むところを、10分以上かけて電話で要件を伝える。
それも本当に伝えたい要件は最後の数分で話をする。
そして笑顔で電話を切る。
「これで大丈夫や」電話が終わって一言。
そして、次の仕事に取りかかる。
ある意味、昔の仕事のやり方だと思われるかもしれない。
それでも、メールで依頼するだけより、電話で生の声を通じて仕事の依頼をする方がよっぽど効果があることを学んだし、人間関係を構築するにはそれが一番だと思う。
私もそれほど重要ではない事や急ぎではない事についてはメールで済ませるが、同時に電話でも一言伝えるようにしている。
これはマブダチから教わったことだ。
昔のことも色々と教えてもらった。
小さい頃に第2室戸台風かなにかで家が浸水し自衛隊のボートで救助されたこと。
小学校か中学校の先生は元々陸軍の大佐をしていた人で厳しい指導をする人であったこと。
高校生の頃には難波の喫茶店で友人数人と遊んでいると、他の高校の数人も加わり、その中には当時高校生の和田アキ子もいたこと。
だから、よく「私は和田アキ子の友だちやねん」と言っていた。
本当か嘘かは分からないが。
20代の頃には中華料理屋の厨房でも働いていたこと。
30代くらいの時には当時働いていた仕事を辞めて半年間、貯金と失業給付を貰いながら、ほぼ毎日パチンコに明け暮れていて、隣の席のパチプロのような人と仲良くなったこと。
奥さんとお付き合いをしていた頃には、クリスマスに中之島や御堂筋のイルミネーションを見に行ったこと。
今でこそもう足を洗ったが大の喫煙家であったことや、結婚後も毎月のお小遣いをギャンブルに費やしていたこと。
平日はパチンコ、休日は競艇・競馬に勤しんだ。
それでも家族の仲は世間一般より人一倍に仲良しであること。
子どもが小さい頃には関西の色々な遊園地に連れて行ってあげたり、奈良に蛍を見に行ったこと。
今でもお子さんも一緒に家族全員で旅行に行くという。
先日もツアーか何かで長野の方に行ってきたらしい。
嬉しそうに撮影した写真を見せてくれた。
そう言えば、年齢の割には遊園地の類が大好きで、ジェットコースターなどは喜んで乗るの人だ。
USJもまた行きたい、ディズニーもまた行きたいと言っていた。
私はあまりよく分からないが、ディズニーのパーク内にはホテルがあり、そこのホテルはすごく良かったらしい。
朝になるとパークの入り口で順番待ちしている人を横目に、並ばずにパークに入れるのだという。
その分、値段も高いとか。
京都や奈良のお寺巡りも好きな人だ。
今月に入って京都のお寺巡りも2回はしたそうで、東福寺に行った日には思いの外歩いてしまい、翌日の朝は筋肉痛で起きれなかったそうだ。
マブダチと色々喋った思い出や仕事をしていた時の記憶が蘇ってくる。
一つの会社の仲間でしか無かったが、私たちの絆はマブダチになっていた。
マブダチが出社してくると、太陽が昇ってきたかのように明るい雰囲気に包まれた。
常にユーモアを忘れないマブダチ。
それでいて、仕事もきちんとこなしてくれる。
昼食の弁当の大根味噌汁の大根が苦手、でもお刺身のけん(剣)は食べられるという、少し変わった拘りを持つ。
同じ大根であるけども。
仕事のことも含めて様々なことを教えて貰えた。
マブダチから教わったことは人生について、生きることについてかもしれない。
どうか、これからも元気で過ごして欲しい。
家族仲良く。
長い間、本当にお疲れさまでした。
本当にありがとうございました。
そして、これからも色々なことを教えてください。
また、お茶でも行きましょう。
宜しくお願いします。
50歳近く年齢の離れたマブダチより。
以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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