夢に立ちはだかるバナナの壁
※こちらの記事は「学校のカレープロジェクト」3時間目です。
1時間目の記事はこちら
「学校のカレープロジェクト」とは?
“学校のカレープロジェクト”は児童の考えた夢のレトルトカレーを商品化するプロジェクトです。子どもたちの食育を目的にニシキヤキッチンのスタッフが先生として学校の授業に参加し、レトルト食品について学ぶとともに、小学生と一緒にカレーの味わいやパッケージデザインを考える特別授業です。noteでは全5回に分けて授業の様子などをお届けしたいと思います。3時間目となる本日は「アーモンドミルクバナナカレー」の開発秘話をお届けします。
100案の中から選ばれた「アーモンドミルクバナナカレー」
にしき食品本社に届いた100を超えるイラスト入りのカレーアイデアから選ばれた「アーモンドミルクバナナカレー」。何よりアーモンドミルクとバナナは相性が良さそうだけど、カレーに合わせるの?!これは私たちではきっと思い付かなかったアイデア!カレーの新しい可能性が切り開けそうなのでは…!
企画してくれた児童は、バナナが海外では主食として食べられていることからカレーと合うのではという理由でバナナを選定してくれたそう。さらにお家でアーモンドミルクをよく飲んでいて、カレーのベースに使うとまろやかでおいしくなるのではという発想からアイデアを出してくれました。大人顔負けな知識もそうですが、なんとも発想が豊か!私たちも見習いたいものです。
なんだこの色?!バナナとレトルトは相性が悪い?!
今までにない発想のもと開発がスタートしたアーモンドミルクバナナカレーですが、バナナの発想がこれまで生まれてこなかったのには理由がありました。というのも、主役のバナナはレトルトにすると加熱と加圧による変化で形が残りにくいことに加え、変色してしまうという問題が。つまりバナナはレトルトにはなかなか向いていない食材です。はじめの試作品は商品開発スタッフもはじめてみる驚きの色。とてもおいしそうとは言えない色でした…。
しかし、児童のみなさんの夢をここで諦めるわけにはいかない!!このバナナの壁を乗り越えて、夢を実現させることにこのプロジェクトの意味がある!そんな熱い想いを胸に何度も試作を重ねます。
そして試作を重ねる中で見つけた方法は、バナナチップ(バナナ加工品)を使用すること。これによりおいしそうなカレーの色合いと、さらにはバナナの形を残すことにも成功!諦めずに挑戦した甲斐がありました。これぞニシキヤキッチンの力だ〜!
カレーとアーモンドミルクとバナナって…一体どんな味?
そもそもこのカレーってどんな味なんだ?と、何よりも大事な味わいについても苦戦。バナナの甘さを引き立たせることが良いの?それともアーモンドミルクの口当たりの良さやクリーミーさを引き立たせるのが良いの?カレーのスパイシーさは?一体何が正解なんだ…?新しいものを1からつくるという工程はやはり何度やっても難しいものです。
学校のカレーと同様に、ニシキヤキッチンで試作を重ねたサンプルを児童のみなさんに味見をしてもらい、意見を聞いては改良を重ねます。はじめての味わいに毎回ドキドキの試食会!児童のみなさんも授業を重ねるごとに積極的に!なんとカレーや今回使用するアーモンドミルク、バナナについても調べてくれました!そんな熱い想いとたくさんの意見を受け取ってスタッフもワクワクして開発室に戻ります。
そして最終的にはバナナに加えて、マンゴーピューレー、パインアップル果汁、レモンピールを使用し、果物の甘さを上品に生かした味わいに。また、アーモンドミルクにさらにココナッツミルクを追加することでコク深くまろやかな味わいにし、果物の甘さとの絶妙なバランスを実現したのです!
これはまさにニシキヤキッチンと児童のみなさんが一緒に作ったからこそできた一品!
できあがったのは斬新な新感覚甘口カレー
無事にバナナの壁も、味わいの壁も乗り越えてようやく完成したアーモンドミルクバナナカレー。アーモンドミルクのまろやかな味わいとバナナが組み合わさった斬新な新感覚甘口カレーに仕上がりました。カレーソースは、フルーツの甘味がしっかり生きていながらも、甘すぎずご飯が進むおいしさです!バナナ好きにも、カレー好きにも、新しい物好きにも、ご飯のお供を探している人にも、とにかく一度試してほしいおいしさです!
次回予告
次回は商品化に至るまでの最終工程をお届けします。
・商品の顔!パッケージデザインを考えよう
・レトルトに革命?!パッケージに新技術を!
・このカレー、何円で売りますか?
さあ、夢のカレー完成までゴールが見えてきた!
最後はどんな仕上がりになるのでしょう?ぜひお楽しみに。
過去の授業はこちら
学校のカレープロジェクト 1時間目
学校のカレープロジェクト 2時間目
Makuakeにて先行販売開始中
子どもたちが、レトルトカレーの企画から味決定、パッケージデザイン・価格設定など商品づくりの一連の流れに携わることで、創造力を育み、ものづくりの楽しさや喜びを知ることで、一生ものの体験をしてもらいたいという想いで活動してきました。
さらに自分たちがつくった商品をお客様に買っていただくという社会活動は学校の授業だけでは学べない、貴重な経験になるはずです。
子供たちが5年後、10年後に将来を考えるときに、この経験が何かのきっかけになればうれしく思います。
より多くの皆様にお届けすること、世の中に出すことに意義があると考え、チャレンジの場としてMakuakeを選択しました。
ご共感いただけましたら、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。
サポータのみなさまのおかげで、プロジェクト開始当日に目標金額を達成することができました。多くの応援をありがとうございます!
目標は達成できましたが、この後もみなさまとともによりこのプロジェクトを盛り上げていければと思います。
引き続き多くの方へお届けできるよう、スタッフ一同努めてまいりますので、さらなる応援並びに拡散をよろしくお願い申し上げます。