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Photo by
waraineko
徹夜して朝方に眠りにおちた君は
朝日が差し込む窓際だというのに
微動だにせずスースーと寝息を立てて眠っている
日差しが君の少しだけ長い前髪を透かして
ちょっとっだけツヤっと光沢を帯びている
すこしだけ早く目が覚めたわたしは
なんでもないその日常の景色を
一瞬たりとも見逃したくなくて
寝ているあなたのすぐとなりで
あなたの顔をただじーっと見つめていた
閉じたまぶたのなかで動く瞳は
夢の中で誰かを探しているのだろうか?
そこにわたしはいるのかな?
なんて空想に浸っていると
あまりにバカげた想像に我ながらおかしくなってきて
ちょっとだけクスッとわらってしまった
スースーとひと呼吸するごとに浮き沈むブランケットは
あなたの息遣いそのままで
あさの静けさの中で起こる
そのなだらかな動きが
見えないはずの命という存在を
形として浮きぼりにしたように感じて
なんだか急に愛おしくなった
疲れて眠っているあなたを
起こしちゃいけないなんて一番わかっていたけれど
どうしても我慢できなくて
思わずぎゅっと抱きついた
「ごめん 起こして。。でも だいすき。」
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