私立夜宵★図書館【2024/9】
夜宵★の読書は図書館の本と決まってる。
貧乏だったから、本が読みたかったら図書館で借りなさい、って母に言われて育って、図書館は行きつけだった。
だけどこのところ読書量が激減。
今年は意識的に読もうと決意した。
図書館で借りて、夜宵★の心の図書館に入った本をいざご紹介!!
✦『錠剤F』井上荒野
不協和音のような、ノイズのような、そんな不穏な感性がおもしろい。
読んでて快ではないんだけど、入り込んでしまう。
✦『るん(笑)』酉島伝法
科学に否定的で、迷信やスピリチュアルが常識になっている世界の物語。
「38℃を平熱にする」とか、死病を「るん(笑)と呼ぶことにしよう」とか、核心から人の目を逸らす為政者の目くらましに気分が悪くなる。
ばかばかしい、病んだ世界観を、直視するのがきつかった。
✦『もっと悪い妻』桐生夏生
さらっと読める短編集。
最初の『悪い妻』と最後の『もっと悪い妻』が気になった。
どっちの妻も悪い妻だと思わなかった。
悪い妻って何だろう。
女は世間様にいつも評価されて生きている。
✦『男ともだち』千早茜
男ともだちについて女ともだち達が語っていて、おもしろい。
どれも合っていて、でもどれも最適解といえないような、「男ともだち」とは個々それぞれな関係性。
分類できないのが「男ともだち」かもしれない。
分類できないものを描き出す、著者の筆力である。
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