感想文。 : あずまきよひこ 『よつばと! 15』 と 富野喜幸(富野由悠季)監督の 伝説的名作
書評:あずまきよひこ『よつばと! 15』(電撃コミックス・KADOKAWA)
なかなかよかった。
ただ、ひとつだけ注文がある。
138ページのカットで、よつばが乗ってるイルカは、ぜったいに白くないとダメ。
あずま、大失敗。
でも、やっぱり、風香る、ふーかが最強。
( ̄▽ ̄)
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【補記】(2021.2.28)
昨日は(※ よつばの口調模写風で)「わかる人にはわかる」という暗示的な書き方に止めましたが、少し思いついたことがあるので、補足しておきます。(※部は、2021.11.18の補足)
『138ページのカットで、よつばが乗ってるイルカは、ぜったいに白くないとダメ。』としたのは、このカットでの、よつばの衣装が『海のトリトン』(原作 手塚治虫)のトリトンのものであり、トリトンがいつも乗っているのは「ルカ」という名の、白いイルカだったからです。
つまり、トリトンを踏まえたイラストであれば、イルカも白にすべきだった。あずま、抜かったな、という指摘でした。
でも、そのあとで気づいたのですが、よつばとトリトンには、他にも面白い共通点があります。
まず、本巻でも語られているとおり、よつばは海の生き物が好き。次に、髪の色が「鮮やかな緑色」で表現されている。もちろん、よつばの場合が「四つ葉のクローバー」を踏まえたものですが、それにしても、緑の髪の主人公って、そんなに多くないのでは。
また、本巻では「石拾い」のエピソードが語られていますが、『トリトン』で石と言えば連想されるのが、かの謎の金属「オリハルコン」です。さらに、よつばの出生に含みが持たされているところも、トリトンに似ていると言えるかも知れません。
(アニメ『海のトリトン』オープニングより、
オリハルコンの短剣をさし上げるトリトン)
以上は単なる偶然なのかも知れませんが、でも、1968年生まれで、アニメ好きだった作者であれば、幼い頃にテレビアニメ『海のトリトン』を視ていたのは間違いありませんから、何らかの影響や連想がはたらいたのかも知れません。半分は無意識だとしてもです。
初出: 2021年2月27日「Amazonレビュー」
(同年10月15日、管理者により削除)
再録:2021年3月5日「アレクセイの花園」
(2022年8月1日、閉鎖により閲覧不能)
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