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【 前回までのあらすじ 】
【 前回までのあらすじ 】
謎の挑戦状を受け取った、名探偵・綾辻綸太郎一一。
名前からしてふざけていると、よく言われてしまう彼だが、これは正真正銘の本名なのだから、彼は日頃から、こうボヤくことになる。
「内田と山田の方がペンネームなんだから、なんで俺がパチもんみたいに言われなきゃならないんだ。それに、あっちはフィクションだが、こっちはノンフィクションなんだぞ!」
そんなわけで、名前で損をしているこの名探偵は、実績で名誉挽回しなければというわけで、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」と、どんな挑戦にも応じてきたのだが……。
虚構の名探偵 vs 実在の名探偵!
息つく暇なく繰り出される恐るべき殺人事件
ギネスブック認定、世界記録のどんでん返し回数
ロジックは、常識と正論に勝つことができるのか?
無限多重解決、特殊性癖ミステリの前衛にして革命!
圧巻の解決編 20,000ページ!
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「何これ?」
「いや、別に珍百景というわけでもないでしょう」
「ふざけてますね」
「左様でござる」
「最後の煽り文句なんか、最近見たことがあるのにそっくりだぞ」
「オマージュです。リスペクトだと思っていただきたい」
「そもそも、今回は、何かの続きなのか?」
「『次回に続く。』と書いたからって、これが次回だと思ったら、大間違いだ!」
「じゃあ、ミステリをやる気なんて、初めから無いんだね?」
「いや、今から前回を書いてもいい。それなら、今回は、正真正銘の次回となるでしょう。これこそ、隙のないロジック。あるいは、驚天動地の大トリックではないですか!」
「……」
「Q.E.D.」
「君は、ミステリ作家をこき下ろすだけでは飽きたらず、ミステリそのものまでコケにしようというのか?」
「そんなふうに見えますか、この僕が?」
「それ以外には、見えんだろ」
「心外ですね。じつに心外革命です」
「君はパタリロか?」
「古すぎるんじゃないですか?」
「くっ、古い新しいの問題ではないだろう…」
「しかし、すでに新本格ミステリ自体、古くなってきてるようですよ。限界研が『現代ミステリとは何か 二〇一〇年代の探偵作家たち』という、どこか皮肉なタイトルの評論アンソロジーを出してますが、あなた、知りませんか? まあ、3,300円もするから、私も買いはしませんでしたが。ともあれ、新本格なのに古い(非現代)とは、これいかに?」
「この、つぶれあんまんが…」
「それにしても、いまだに『探偵小説』と表記するところが、さすがは笠井潔の設立したグループですね。笠井さんが死ぬまでは、探偵小説で行くんだろうな」
「そういう、細かいところのツッコミだけは忘れないな」
「そろそろ、本題に入りませんか?」
「本題なんてあるのか?」
「もちろん、ありますよ。この事件の謎を解かなきゃ、名探偵としての僕の務めが果たせません」
「どの事件の話だ?」
「これから考えます」
「それは難題だな」
「いかにも。しかし、難題だからこそ、挑み甲斐もあります」
「まあ、勝手に頑張ってくれ」
「ありがとうございます。ただ…」
「なんだ?」
「紙幅も尽きたので、残念ながら、次回に続く、ということで」
「……」
「名探偵を待ち受ける、驚天動地の大事件! 神か悪魔か『コズミック』超えか! 怒涛のごとく迫り来る次回に、乞うご期待!」
(※ 本稿は、チャットGPTを使って書けたものではない)
次回に続く。
(2023年5月19日)
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