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たばこはやめよう、できるだけすぐに

今回の話は、こんな方々にむけてお届けしたいと思います。
・禁煙したい方
・身近な人に禁煙してほしいと思っている方
・なんらかの病気になることは怖いと思いつつ習慣化して喫煙している方

プレゼンターは、現在”卒煙(※)”してもうすぐ3年目を迎え、甲状腺がんを経験した30代のワタクシ、ねこのとおぼえがお送りいたします。

注※ 禁煙は「喫煙したくても”我慢し続ける”」ことで、卒煙は「喫煙を”きっぱり卒業した”」と個人的に解釈し使い分けています。


喫煙のきっかけ

2024年2月、30代前半にしてまさかのがん発覚。
しかも喉にある小さな臓器、甲状腺というところに。
同年5月に人生初入院と初出術。
人生はじめての手術がクビキリかよ…結構ハードやな…と内心苦く思いつつ、
じゃあどこならイージーなん?と自問するも未だ答えは出ず。
6月頭に退院してから、健康に関する情報を見漁る日々を送っていました。

その結果、どのホームページにもどの書籍にも、なんなら地域のフリーペーパーにすら共通して載っていたことが、コチラ。


「喫煙はやめること」
「あまり息が上がりすぎない程度の有酸素運動を継続すること」(要約)


それらをみて思わず唸りました。
何故かというと、いまでこそ嫌煙家になった私ですが、これまで何年間も喫煙していた上、運動する習慣も塵ひとつありませんでした。
最後に運動というか、汗をかくほどの有酸素運動をガチったのっていつだと記憶を遡ると、なんと大学生以来。
(社会人になってジムに何度か通って滝汗流していましたが習慣化していなかったのでノーカン)

言い訳をすると、社会にでた途端あまりにめまぐるしい日々に直面し、おまけにパワハラされて心身の衰弱が激しく、遅くて15時前後に起きる生活。
約束があったら大体夕方以降に設定して夕飯食べたり飲みに行ったり、クラブいったりして日頃のストレスや虚しさを少しでも紛らわすため、大体が終電で帰る休日を送っていました。
煙草も、それら諸々のストレスから逃避することがきっかけでした。


食事を摂る時間帯もバラバラ
栄養も偏ってるから肌荒れもする
飲酒もそこそこするし、喫煙もする
そして強度のストレスにさらされる日々


そんな荒んだ生活を送っていた私が、喫煙者から現在の嫌煙家になるまでの準・健康志向に転化した話をします。
ちなみにささやな運動も毎日の習慣として行っていますが、その話は次回にして、今回は喫煙に特化した内容でお届けします。

※「準」などという予防線を張ってるのは、まだまだ早寝早起きなどの規則正しい生活ができていないから(笑)


禁煙のきっかけ


きっかけは単純なことに、2022年に結婚が決まったことでした。

夫と付き合い始めたのが2021年の2月。
その頃は夫も喫煙者でした。
しかし同年の春に夫が体調を崩したことをきっかけに、夫のほうが先に煙草から遠ざかったことで、状況がすこし変わりはじめます。

2022年に結婚が決まり、同居を開始しました。 
私はもともと家では吸わないタイプだったのですが、新居に初めて入ったときにこう思ったのを覚えています。
「新居を臭い家にしたくない」と。
それは夫も同意見でした。

自分たちが恋人というステージから踏み出した最初の一歩である家探しと、気に入った物件を運良く見つけられた喜びが、たぶんそう思わせたのだと思います。

かくして意外とあっさりと、本当にあっけなく、私たちは禁煙に成功しました。

そして2025年現在でも私たちは、煙草を吸う世界から、ずっと遠ざかった距離にいることが出来ています。


病気経験者が感じる、喫煙のデメリット


ニコチンの怖いところがどこかというと、
頭ではさんざん喫煙の危険性を理解していても一度足を踏み入れたら、「理解」よりも「嗜好」が優先されることです。 
これが脆く、いとも容易い。

そして禁煙していても、ニコチンを吸ったときの快感を身体は覚えているので、ふとした時に煙を吸いたくなる欲求がでてくることです。
その欲求に負けてまた出戻りするか、勝って健康維持に邁進するのか。

幸いその欲求は、私はほとんどでていません。
というより私の場合は、煙草がモロに悪影響を及ぼすことがわかっているタイプのがんに若くしてかかったため、その恐怖を二度も味わいたくないという気持ちが強いためでもあります。


ひとつ、私の大学時代の同級生の話をします。

当時の彼は超がつくほどの嫌煙家だったので、仲間内の喫煙者に対して「よくそんなもん吸えるな!寿命縮まるわ!(笑)」などとディスるほど、喫煙に対して強い嫌悪感を持っていました。
しかし彼の中で様々な気苦労が重なっていくうちに、あっという間に喫煙者になってしまったのです。
周りも驚いていましたが、おそらく一番驚いたのは彼自身だったのではないかなぁ。
これも、「一歩踏み入れること」の容易さが表面化されたと感じる出来事でした。


私の祖父が生前は愛煙家だったそうですが、晩年は肺がんも発覚していたと聞いていたので、自身もそうならないように若いうちに禁煙しようとは頭の片隅でずっと思っていました。
でもいまなら断言できます。 

「やめよっかな」「やめたほうがいいかな」
と思う瞬間が一瞬でもよぎることがあるのなら、一日でも早くするに越したことはない。


喫煙が長期習慣化されることでもたらす弊害はみなさんご存知かと思いますが、
もし私みたいに全身麻酔の手術を受けるとなった場合、ましてや予定外の緊急手術なんてなったあかつきには、喫煙者で居続けることは別の意味でもハイリスクであること意味します。

それは入院前の診察で、主治医と麻酔科医の両方から喫煙習慣について訊かれたときのことです。

「最後に喫煙したのは2022年です」と答えると、
「よかったです。煙草吸ってたら手術できませんからね。吸っていたら最低一ヶ月前から禁煙してもらいますし、喫煙が長ければ長いほどリスクが高くなって、副作用がでやすくなります」
こう言われたのでした。

私たちは煙草をやめてもうすぐ3年になりますが、喫煙することでどれほど健康が阻害されるのか、私は自身の病気を機にそのリスクを改めて痛感しました。
それと同時に、あらゆるがんにも同じ事が言えそうですが、特に甲状腺疾患に煙草は非常に有害であることを、主治医の話だけでなく関係医療機関等の文献を見たりして身を持って知ることができました。


喫煙していたことによる反省

喫煙は自身の身体を蝕むだけでなく、他者も決して無関係なわけではありません。
自分たちが嫌煙家になってみて痛感したことは、煙草の臭いってまぁひどい。本当にひどい。
路上喫煙者とすれ違ったり、喫煙所が近くにあると、二人とも息を止めて通行するほどです。

しかし逆をいえば、かつての私たちも誰かにそう思われていたはず。

いまでこそ嫌煙家になった私たちは、よくこう言う合うことがあります。
「なんであんなの吸ってたんだろうね」
「私たちも誰かにとって迷惑をかけていたんだね」
と。
過去数年間に対して、自省の念を持つようになりました。


参考資料・参考サイトなど


甲状腺専門病院 隈病院から頂いた、
喫煙のリスクがわかりやすく書かれている用紙。

↑ちょっと容量大きめですが、こちらも隈病院が過去に発刊した、季刊情報誌。
約5ページにわたり喫煙のリスクについて書かれています。


https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/smoking/tobacco07.html

↑(c) 国立研究開発法人国立がん研究センターにて、禁煙による効果をまとめたページです。
非常にわかりやすいです。


かつてはヘビースモーカーだった夫に、煙草をやめたことによるメリットを聞いてみました。

・服が臭くない
・気管支が苦しくない
・煙草をやめることで食事がおいしくなり、さらに外食などのおいしいものに興味がわいた
・喫煙所を探す手間がなくなるのでその時間を他のことに使える
(※肌ツヤがよくなり体重が増加した)

あと個人的に体感しているメリットといえば、
煙草のために使った時間とお金と無駄な気持ちがなくなったことはもちろん、肌もきれいになり、より自身の体を大切にしよう、労わろうという気持ちが芽生えたことですね。

よかったら参考までに!

https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/smoking/index.html

(c) 国立研究開発法人国立がん研究センター

https://www.kuma-h.or.jp/kumapedia/encyclopedia/detail/?id=236

医療法人 神甲会 隈病院「バセドウ病と喫煙のリスク」

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