休職中に読んだ100冊を振り返る【愛を】
職場にて鬱発症、休職へ突入した6か月前。
1冊も読むことのできなかった、
本を開くだけでも苦しかった11月。
狂ったように読んだ2月。
他ジャンルも読んだ3月。
この半年間で出会った100冊の中から何冊か。
ぜひに。
・私が登場する本 いい子のあくび
歩きスマホをしている人がいるだろう。この話の主人公はそんな不届き者に対してこちらが避けてあげるのではなく、むしろぶつかりに行って分からせるのだ。
この曲げられない曲がった正義。まじで私。
私が書いた本?ってなるぐらいこの言動に激しく共感して首が取れた。他の人の感想には「理解できん」「やりすぎw」とあったがそんな人達は私に会ってみてほしい。実在するよ???
高橋隼子氏の作品に出てくる女はリアルで解像度が高い。
・しんど本 光のとこにいてね
盛りとか冗談抜きで読み終わって体が固まった。
とにかくしんどくなって2日ぐらい引きずった。
見えない糸で引かれ合い離れても何度も再会する2人。いびつな家庭環境、歪んだ愛、辿る曲がりくねった人の道。
それに加えて突如「教員を休職する」という設定の登場。わいやん。体の節々がとにかく痛くなる。
・かわいい本 総選挙ホテル
これは、とにかくかわいい。なんかかわいい。
出会った素敵なフレーズをここに。
・そそられる設定!しかし長本 祝祭の子
人殺しを良しとする宗教施設で幼少期から育った5人の話。設定がゾクゾクする。人を殺す訓練の描写がマゾな気分にさせる。
しかし長い。途中からなんかもう意地で読んだ。
よってプラマイ結局プラスちょいぐらい。面白いが。(これこそ映像化したら良いのに、と内心)
・天童荒太本
もちろん存じ上げてはいたが作品を読むのは初めてだった。
「メッセージ性の強い作品」この言葉は天童氏のために用意されたものだと。作者の心意気が、作品に懸ける思いがこんなにもこちらに伝わる作品があるだろうか。溢れて出てくるのだ天童氏の心が。
数冊読んだが大変沁みた。引き続き読みたい。
・世の道理本 がんばっているのにどうして豊かになれないのか
こんなに嫌味で最悪で世の道理を正確に突く言葉があるだろうか。
結局上位層に操られて我々は生かされているだけ。貧乏人に人権無し。日本の終わり。ひしひしと。
・結局1番おすすめ本 くもをさがす
これを読んだからnoteを始めた。
1人で思うだけじゃ、読書メーターに記すだけじゃ足りなくてnoteに書きたくなった。
西氏の乳がんサバイブ実話本。
壮絶な闘病生活。しかし安易に暗くはさせない。
たしかにここに光がある。そう感じさせてくれる。
私だって生きていていいと、
西さんがそう言ってくれている気がした。
涙が止まらなかった。
🎞️🎞️
ということで拙すぎるが少し触れさせて頂いた。
私は親に感謝していることが2つある。
1つは幼少期からスイミングスクールに通わせてくれていたから泳ぐのが得意なこと(大人になってからも時々泳ぎに行く)。
もう1つは読書好きな体に産んでくれたこと。
ただただ「本おもしろいんですけどー」って思うことのできるこの感覚は尊い。文学的にどうこうとか歴史的とかそんなんじゃなくて、絵本だったり小説だったり時にはレシピ本だったり。なんでもおk、とにかくあの紙のページ達に触れると私は少し救われるのだ。
ちなみに昨日、川上弘美の猫を拾いにを読んだ。
こちらも大変良かったです。