落ち葉たちは見ている。
彼は急いでいた。
それはそれは急いでいた。
ルールなんて無視する程に…
そんな彼を見ていた者たちがいた。
でも、すぐには注意しなかった。
彼自らがルールに気づいて
守ってくれることを祈ったから…
でも残念ながら
そうはならなかった。
「しょうがない…」
その者たちは決めた。
自分たちで何とかしようと。
そして、行動した…
ペタペタペタペタッ!
その者たちは身を挺して
彼に一斉に貼り付いたのだ。
「うわっ!なんだこれ!前が見えない!
しょうがない、危ないから降りるか…」
「降りて通行しましょう」
ただ、そう伝えたかった。
ただそれだけだった。
その者たちはただ、知らせたかった。
このままでは彼も他の人たちも
みんな
傷つくことになるかもしれないと。
落ち葉たちはただ
みんなを守りたかっただけなのだ。
***
お付き合いありがとうございました。
落ち葉を見てふと思った
超ショートストーリーでした。
Marmaladeさんのこちらの企画に参加しております。
ねじりは
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ではまた。
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