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実は危険!?【横向きで寝る健康リスクと解消法】

 ハイサイ!

 いきなりですが、あなたは日頃、長時間横向き姿勢で過ごしていませんか?

 テレビを観る時、本や漫画を読むとき、夜眠っているときなど、ずっと横向きで寝ていると、実は後々自身の健康に影響してくる可能性があるのをご存じでしょうか?

 今回は、横向きで寝て過ごすことのメリット・デメリットともにお伝えしたうえで、健康リスクとその解消法について書いていこうと思いますので、興味のある方はぜひ読んでください!


ずっと横向きで寝る健康リスクと解消法

1.横向きで寝るメリット

 それでは、まず横向きで寝るメリットから先にまとめたいと思います。割と、横向きで寝て過ごすのは特に日中暇なときなど、ついつい取りがちな姿勢だと思います。これには、いくつかのメリットがあるための行動だと考えられています。

・呼吸がしやすい

 横向きで寝ると、舌やその奥にある口蓋垂というものが喉(のど)に落ち込みにくく、気道が確保されやすくなります。そのため、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状のある方は特にこの症状を軽減できる効果があります。
呼吸がしやすいほど、身体もリラックスできるため楽に過ごしやすい姿勢と言えます。

・内臓への負担が少ない

 仰向けに比べ、横向きで寝る方が、身体の内臓の圧迫がされにくくなると言われいます。特に左向きで寝ると、胃酸の逆流を防ぎやすくなり、逆流性食道炎の症状を軽減することができます。

・腰への負担が少ない

 仰向けだと、少し腰が反ってしまう姿勢になりがちなため、ベッドが合わなかったりするとより腰への負担がかかってしまう可能性があります。そのため、横向きで寝たほうが、腰への負担が軽減され、腰痛の緩和にも役立つ姿勢のため、楽な姿勢だと言えます。

・妊娠中の快適さ

 妊娠中の女性に関しても、横向きで寝ることで特にお腹への圧迫を避けることができるため、仰向けに比べ快適に過ごしやすい姿勢と言えます。

・消化の促進

 横向きで寝ることで、胃酸の逆流や内臓の圧迫を防げるということもあり、消化器官への負担も軽減され食べ物の消化がスムーズに進みやすいと言われいます。

 特に、呼吸がしやすいこと、腰や内臓への負担が減ることが一番の理由で横向きの姿勢が楽に感じ、ついつい長時間同じ姿勢で過ごしてしまう要因にもなっていると個人的には考えています。
 元々、消化器疾患や呼吸器疾患、腰痛、心疾患など患っている方や妊娠中の女性にとっては、大きなメリットになる場合もあるため、一概にダメというわけではないと言えます。

2.横向きで寝るデメリット

 それでは、あれだけのメリットがあっても、なぜ健康リスクがある可能性があるのか。それは、以下のデメリットが関係しています。

・肩や腕の痛み

 横向きで寝ると、肩や腕が下になってしまい圧力がかかり続けるため、肩こりや腕のしびれを引き起こすことがあります。特に、元々肩や腕を痛めている場合は、受傷側を下向きにしてしまうとより悪化させる可能性もあるため、注意が必要です。

・体の歪み

 日中や毎晩同じ方向で寝ていると、身体の一方に負担がかかり、身体が歪みやすくなります。特に横向きだと、片側どちらかに一方的に圧がかかり続けるため、より身体の歪みを助長させる可能性があります。また、顔に関しても片側が圧迫されて、顎が歪む可能性もあると言われています。

・血行不良

 身体の片側に圧力が集中するため、血行が悪くなる可能性があり、冷え性や筋肉の凝りなどの原因になることもあります。

・肌トラブル

 これも、片方の顔に枕が押し付けられることで、しわやニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなる可能性があります。

・歯の喪失

 横向きやうつ伏せで寝る人は、仰向けで寝る人に比べても歯の喪失リスクが高いことが報告されているようです。そのため、歯の健康にも悪影響を及ぼす可能性があると言えます。

 特に身体の歪みや血行障害、歯の状態に関しては後々の健康リスクに悪影響を及ぼす可能性が高いため、特別持病などなく仰向けで寝て過ごせるならそれに越したことはないと考えます。

デメリットを軽減する方法

 では、デメリットがあるのは理解したけど、どうしても横向きで寝た方が眠りやすい、過ごしやすいという方もいらっしゃると思います。
 デメリットを軽減・解消する方法としては、以下の方法が挙げられます。

・適切な枕の使用

 なるべく、首と背骨が一直線になるよう、肩幅に合わせた高さの枕を選ぶと、首や肩の負担を軽減できると言われています。最近では、横向きで寝る用の枕もあったりするので、もし試せるなら一度売り場のスタッフの方に相談してみてもいいかもしれません。

・膝の間にクッションを置く

 横向きで寝る際に、膝の間にクッションや小さな枕、折りたたんだタオルなどを挟むように置くことで、骨盤の歪みを防ぎ、腰や背中の負担軽減を図ることができます。

・寝返りを打ちやすい環境を整える

 例えば、寝返りを打っても大丈夫なスペースが確保できるくらい広いマットレスに変更したり、硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選び使用するのも良いと言われています。最近では、枕同様にマットレス専門の店舗もあり、そこで自身に合った高さや硬さの物を選べるようにもなっているため、自身が眠りやすいものに変更・使用することも良いと考えます。

・定期的に姿勢を変える

 さすがに完全に寝てしまった時は厳しいと思いますが、日中本や漫画を読んでいる時、テレビなど観る際に横向きで過ごす方は、定期的に姿勢を変えることで身体への負担を減らすことができます。要は、同じ姿勢で長時間いないことが重要です。

・ストレッチを行う

 これも非常に大切で、特に寝る前に軽いストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし血行も促進できます。朝起床時も、ストレッチを行うことで就寝中気付かないうちに凝ってしまった身体をほぐし、負担を減らすことができます。

 このように、ただ横向きで寝るのではなくある程度工夫することで、身体の負担も減らし、健康リスクを軽減又は防ぐことができる可能性があるため、もし横向きで寝る際は以上の点を意識してみて下さい。

実際の経験談

 横向きで寝るメリット・デメリット、その解消法は上記でまとめた通りですが、とはいえそこまで影響もないんじゃないの?と思っている方もいると思います。実際にですが、僕が仕事上で経験した出来事を、メリット・デメリットに分けて挙げようと思います。

・メリットの事例

1.呼吸器疾患のある方で、仰向けで寝ると呼吸が苦しくなり酸素飽和度も90%以下と正常値を下回る方が、横向きで呼吸が楽な姿勢を取ることで正常値である98%以上で維持できるようになった。

2.腰椎圧迫骨折等で、仰向けだと骨折や痛めている腰や背中の部位がより痛みが増してしまう方で、横向けを取ることで痛みが和らぎ穏やかに就寝できる姿勢を確保できた。

・デメリットの事例

1.脊柱の側弯症のある方で、今までまだ仰向けで眠ることも可能であったが、徐々に左向きでの横向き寝が長時間・長期間続いたことで脊柱の歪みを助長してしまった。

2.右向きで長時間ベッド上でテレビを観ていた際、徐々に腕がしびれてしまい一時的にだが物が持てないくらいまでの状態になってしまった。

などの事例は、よくリハビリで患者様やご利用者様を対応した際、実際に見たり話しで聞いたりしました。
 
 そのため、自身の身体に合った姿勢で過ごしたり、なるべく長時間同じ姿勢でいないことが重要だと考えます。

まとめ

 以上、横向きで寝る事で起こるメリット・デメリットを挙げた上での健康リスクとその解消法をまとめました。
 特に、僕がよく強調して伝えたいこととしては、

・自身に合った姿勢や環境で寝る事
・長時間同じ姿勢でいない事
・適度に動いたりストレッチをすること

を意識してもらえれば幸いです。
 最近は結構若い方でも猫背やスマホ首と言われているストレートネックなどの変形症状が多く見受けられるようになった印象です。
 若いうちに予防や改善はしていかないと、年齢を重ねるごとに健康面に悪影響を及ぼす可能性があるため、ぜひ今回の記事を見たことで少しでも年齢問わず読者の健康維持に役立ててもらえたらと思います!

 以上、ここまで読んでくれた皆さん、にふぇーでーびる(ありがとう)♪



 


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