マルコフ過程を用いた麻雀における和了巡目期待値の構成
Abstract麻雀におけるテンパイ維持判断のための新たな指標として和了巡目期待値を提案した。その際、各順目でのプレイヤーの行動を元にしたツモ和了確率をマルコフ過程を用いて構成し、巡目ごとの初和了確率を定義できるようになった。「構成したツモ和了確率は正確であるのか」という問いの検証は、先行研究との比較や自明な等式が成立するかどうかによって行い、「和了巡目期待値はテンパイ巡目やテンパイ時の残りあたり牌にどのように影響するのか」という問いの検証は、数値計算によって行った。今回の結