教養は言葉に表れる~語彙力こそが教養である~
齋藤孝著「語彙力こそが教養である」を読みました。
日ごろ生きていて「語彙力ないな、、、」と感じる瞬間が多く、語彙力の大切さや身につけ方を知りたいなと思って読みました。
おそらく対象は大学生以上の大人で、ビジネス人向けな印象を受けました。
どんな内容?
「教養は言葉の端々に表れる」とし、日常での会話だけで頭の良しあしは判断できると著者は述べています。語彙力は「教養測定器」とも書かれていました。
では、豊富な語彙を身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、ただひたすら語彙辞典などを読み込んで暗記していくのではなく、本や映画、テレビなど豊富な場所からインプットしたものをつなげていくことです。
よって本書では「インプット」「アウトプット」のやり方に着目して語彙力を伸ばしていこう、という流れをとっています。
具体的な構成は
第二、三章で「インプットのやり方」について、
第四章で「アウトプットのやり方」について、
第五章で「それらのレベルの上げ方」について、
となっています。
インプットのやり方
インプットは先ほども書いたように様々な場所から得られます。
例えば本については様々な「名著」が挙げられていて、それらを読む中で実際の使い方と一緒にインプットしていくとよいです。
名著として挙げられていたのは
ドストエフスキー
三国志
論語
シェイクスピア
等です。テレビドラマや映画についても同様に紹介されていたので、興味があれば見てみてください。
他にもテレビやインターネットの使い方についても言及されていました。
これらから得られる豊富な情報を活かすために、テレビだと録画を倍速にする、インターネットだと連鎖的に調べていく、といった方法をとることを勧めていました。
以上のことは実践しやすいので、やってみようと思いました。
よりよくするために
より良いインプットにするためにおすすめされていたのが「ある領域のことをインプットしたとき、それと関連する領域も続けてインプットしてみる」方法です。
これは結構体力がいりそうです笑
アウトプットのやり方
アウトプットのやり方として本書ではいくつかの方法を挙げています。(8つの方法とは書いてあるんですが、本書では番号が振られていないのでよくわかんないです)
わからない言葉が出てきたらその場で使ってみる「オウム返し」、名著の一部分だけを選んで音読してみる「セレクト音読」、パートナーを見つけてお互いに語彙を高めあうなどがありました。
よりよくするために
より良いアウトプットのために、教養を実践してみる、比喩としてアウトプットしてみるなどがありました。
個人的にアウトプットに関してはパッとするものがありませんでした。
感想
本書の中には、語彙を持つ人の会話の例が載っていました。一つを紹介します。
ここでは「泣いて馬謖を斬る」という語彙を紹介しています。
個人的な意見ですが、これ言ってる奴、きもくないですか?
これによって私が「泣いて馬謖を斬る」という言葉を知らないことがばれるのですが、それを抜きにしても日常生活で使うようなものではないなと思うのです。
本当に頭のいい人なら、平易な言葉を用いて難しいものについて話すのではないかなと考えていました。
なので、私が本書を読んで得たものは「豊富な語彙で会話を作ることの大切さ」ではなく、「語彙をインプットするための方法」だなと考えます。
ただいたずらに語彙を増やしてアウトプットするよりも、どのように語彙を使いこなしていくのかを大切にしたいなと思いました。
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