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個別最適な学びについて考える(94)ー有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」18「社会科教材研究の技術」ーから

お疲れ様です.本日も元気にアウトプットをしていきましょう!
本日、始めて一周年記念のバッジがもらえました。
1年で100記事はいけませんでしたが,ここまで来れてよかったです。
皆さんが読んでいただけることが励みです。
続けて頑張ります。

本日は「有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」18「社会科教材研究の技術」.明治図書,東京」です。では,早速読んでいきましょう!

 このような社会科本来の単元構成の原則を貫くことは、今日の教師をとりまく環境においてはきわめて困難である。
 教師の自由な発想と思考のもとに、新しい単元をつくり出し、実践する自由は幾重にも拘束されているのが現実である。したがって、今日の教育の現場においては、特色ある創造的な単元構成はきわめてつくりにくくなっている。また、管理体制の強化された職場では、教師が自らの手で特色ある単元をつくり出そうとする意欲を喪失させているのである。たとい意欲的に取り組んで単元に特色を出そうとしても、それは小手先の学習形態や方法の変化でしかなく、指導要領や教科書の枠を出ることはない。おおくの教師は、懇切ていねいに授業案までのせている指導書や地域の指導計画の中の、単元構成のモデルに頼ってしまい、画一化されたありきたりの平盤な内容主義の単 元構成に終始してしまっているのが現状である。
 このような教師の主体性や個性を生かしえない現状を打破するためには、ひとりひとりの教師が社会科の本質をもう一度問い直し、その上に立って、眼前の子どもの実態に即して思いきった個性的、創造的な単元を設定することを試みる必要がある。
 一つの単元でいいから自らの頭で徹底的に考えぬき、一から綿密に組み立ててみることは、レールの上にのっている自己の教育実践を根本から問い直す上から重要である。さらに、その単元が指導要領の要求するものとどう違ってくるのか明らかにしながら、あえて思い切って実践する勇気とその責任をもつことが、今日の教育現場でひとりひとりの教師に最も要求されていることである。

有田和正(1989)有田和正著作集「追究の鬼を育てる」18「社会科教材研究の技術」.明治図書,東京

深すぎて難しいとはこのことですね。
当然,学習指導要領には則って考えていきますが,単元を見つめ直す時間は必要という捉え方を自分はしました。

子供の実態も考えなければいけません。
そのままではうまくいかないこともあることを考えると,少しずつ変化はしなければいけないのかなと思います。

今の子どもたちに何が必要か、社会科を通して身につけなければいけないことと身につけていきたいことは何なのかということは常に考えて取り組んでいければと思います。

単元で何を学ぶのかという見通しを持っている方が子どもたちは安心して追求できると思います。
そうした仕組みは教師が作り,子どもたちが学びやすくすることが個別最適な学びにつながるのかもしれませんね。

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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