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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたもりおゆうのライフワーク画集。昭和の思い出を絵と文でお送りしています・・・毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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記事一覧

昭和はスパイ映画大流行の時代「007シリーズ」

「僕の昭和スケッチ」257枚目 昭和はスパイ映画大流行の時代で、それは「007」で始まった 1962(昭和32)年のことだ。 おりしも、米ソ冷戦の真っ只中。そんな世界情勢をバックボーンにイアン・フレミング原作による007は颯爽と登場した。 邦題は。「007は殺しの番号*」。 殺しの許可証を持ち、ハンサムで所作がスマート、加えてウイットな側面も合わせ持つ男、というキャラクター設定は、それまでにない斬新なもので僕を含めたくさんの男どもがこのジェームズ・ボンドに憧れたものだ。

「フラフープって分かる?」昭和大ブーム

「僕の昭和スケッチ」256枚目 フラフープが大流行したのが1958年(昭和33年)。 アメリカで大流行したものが日本に輸入されたもの。 すぐに日本でも爆発的人気商品となり、猫も杓子もフラフープという時代だった。このため、上の絵のようなフラフープ人形なるものも登場したほど*。 語源 オーストラリアで体育の授業で子供たちが腰で回していたフープと呼ばれる竹でできたリング状のものとフラダンスのフラを合わせて「フラフープ」。 アメリカでプラスティック製品として販売された*。

「状差って何?」消えゆく日本語

「僕の昭和スケッチ」255枚目 状差は、届いた手紙や葉書をさしておくものだ。 昨今、この「状差」という言葉も死語になりつつあるという。 昭和の頃には当たり前の言葉だったのだが・・・(笑) 通信手段がメールやLINEに代わった世代の若者には分からないのも無理からぬ事かも知れない。 人から手紙が来ると嬉しかったものだ。 だからそれを状差に入れて大切にとっておく。 緩く時間が過ぎていく時代のことだ。

カセットテープで音楽を聴いた頃

「僕の昭和スケッチ」254枚目 ラジカセとカセットテープで音楽を聴くのが大流行となったのが1980年代、昭和で言えば50年代から昭和末期の頃だった。 「カセットテープはTDK!」🎵 なんてCM、記憶にある方も多いのでは(笑) TDKは、元は「東京電気化学工業株式会社」。 それを、東京(Tokyo)電気(Denki)化学(Kagaku)の頭文字をとって、1983年にTDK株式会社となったもの*。SONY、Maxellと共に人気のカセットテープだった。 カセットテープは取り

「ふる里の城」私の岐阜城

「僕の昭和スケッチ」253枚目 金華山を見上げる岐阜の街は僕の生まれ故郷だ。 その金華山の頂きには織田信長の居城「岐阜城」があり、麓には城下町が広がっている。 岐阜城は、元は稲葉山城といい本格的に整備されたのはマムシの道三こと斎藤道三の時代。その後、信長が山頂にある城や麓にある町などを整備し「岐阜」と改名したことにより「岐阜城」と呼ばれることになった*。 今日は、この一枚の絵を見ていただければ、僕はそれで十分。 東京から名古屋に新幹線に乗り、名古屋からは東海道線で岐

「日本の秋と心」虫の声に情緒を感じる

「僕の昭和スケッチ」252枚目 童謡「虫の声」 虫の声、いいですよね。 鈴虫や松虫、コオロギの声、庭先から聞こえてくると秋を感じて耳を澄ませたものです。 「あれ、松蟲が鳴いている〜🎶」と始まり、 「ああ おもしろい 蟲のこえ〜🎶」と結びます。 この虫の声を「おもしろい=楽しい、心惹かれる」と現す日本人の感性。 世界の人は皆そうか、と言えばそうでもないようです。 自然音 虫の声や川のせせらぎ、雨音などの自然音に情緒を感じるのは日本人だけ*のようです。西洋人の脳では、た

「雨の匂い、土の匂い」

「僕の昭和スケッチ」251枚目 雨の匂い 雨が降り始めると雨の匂いがする。 雨が降り始めると土の匂いがする。 子どもの頃は、特にそうだった。 それは、すぐに消えてしまい、忘れていると又風に乗って来る。 それは、どこか懐かしく、いい匂いで、僕らの暮らしと共にあった。

Best3/僕の昭和スケッチ250回記念 

さて、今日はBEST3からBEST1です。 Best3 「スイカの思い出/昭和の夏」/ 画中文と絵、共に好きな作品。 ご覧くださった皆さんの心にも届いたのか、4年間を通して初めて400♡に届こうとしている記事。(noteから「今日のおすすめ記事」等に選ばれる事によってたくさんの♡を頂いた記事を除く) Best2 「タバコの時代」昭和はタバコの時代だった。昭和41年の喫煙率はなんと83.7%。 大袈裟ではなく、みんなタバコを吸っていた (o^^o)💦 Best1 「昭和

僕の昭和スケッチ250回記念  

Best8からBest4<ご挨拶> 「僕の昭和スケッチ」の絵を先週で丁度250枚アップさせて頂きました。 とりあえず100枚くらいは描こうと思って始めた「僕の昭和スケッチ」ですが、4年かけて250枚になりました。 ちょっと自分でも想像しなかった数字です。 これも、ひとえにnoteで見てくださる皆さんが見て下さったお陰です。 この場がなければ、僕は絶対にこんなに描き進められなかったと思います。有難うございます。 僕の昭和スケッチは、実際の風景や事物をスケッチして描くのではな

「チーコ」三途の川の手前から戻った文鳥

「僕の昭和スケッチ」250枚目 昭和50年代は、文鳥ブーム。 僕も子供の頃に文鳥を飼っていた事がある。 仲が良かった親戚の叔父さんから譲ってもらったのだ。 文鳥は今も人気がある小鳥だ。 チーコ 僕が飼っていたのは、小4の頃だったと思う。 名前は「チーコ」、よくある名前だ(笑) 穏やかな性質の桜文鳥でよく慣れて、いつも一緒に遊んでいた。 学校が終わるとチーコと遊ぶために一直線に家に帰ったものだ。 けれど、ある日異変が起こった。 夜、鳥籠からチーコを出していつものように

「雨の日とアマガエル」

「僕の昭和スケッチ」249枚目 雨蛙 雨蛙は飛び切り美しい生き物だ。 透き通るようなライトグリーンの背と真っ白な腹部、小さな指先は淡いイエローオーカー・・・ 私が初めてその小さな生き物に会ったのは、雨の雑木林の中、家族と墓参りに出かけた日のこと。子どもの頃だ。 暗い空から落ちてくる生憎の雨に家族の顔も曇りがちで、みな足取り重く、、、ようやく藪の向こうに塔婆や墓石が見える辺りまで来た時の事。 一匹の小さな生き物が茂みから私の手に飛びついてきた。 見ると、それはエメラ

駅弁の思い出「小鯛の笹漬け」

「僕の昭和スケッチ」248枚目 駅弁は楽しい旅の友だ。 僕にとってのそんな楽しい駅弁の思い出は何といっても「小鯛の笹漬け」。 若狭名物だ。 僕は岐阜の生まれで、昭和40年に初めて若狭湾に泳ぎに行った。 若狭は岐阜市から北西に位置し、波穏やかで美しい海だ。 泳ぐだけでなく、キスやコチ、カワハギなど沢山の小魚をよく釣った。 驚いたのは手のひら程の小鯛が釣れた時。 なんて綺麗な魚だろうと思ったものだ。 その小鯛は駅弁にもなっていた。 「ものすごく美味しいもの!」という訳では

懐かしの駄菓子屋昆虫採集キット

「僕の昭和スケッチ」247枚目 小学生の頃、夏休みになると、よく昆虫採集キットを買った。 大抵は駄菓子屋に置いてある安物だ。 防腐剤や注射器が入っている。 そして、昆虫をせっせと捕まえて、防腐剤を注射器で打っては採集箱にピンで刺して並べる・・・標本作りだ。 男子なら皆やった経験があり、美しい昆虫標本作りは男子の夢だ。 だが、この採集箱は夏休みの終わり頃になると必ず変な匂いを立て始める。 理由は簡単なことで、こういう駄菓子屋で売られていた採集キットに入っている防腐剤は

夏空と海辺の赤いポスト

「僕の昭和スケッチ」246枚目 ビックリするほど暑い毎日が続いていますね。 あまりの暑さに些か参りますが、それでも僕は夏が好きです。 抜けるような青空に白い雲、海にかき氷、、一年の内で一番好きな季節です。 上の絵は、遠い昔に若狭湾に行った時の記憶を辿って描いた一枚。 円柱形でシャッポを被ったような赤い郵便ポスト。 どこの街角にもあったものですが、いつの間にか見なくなりましたね。 今日も、この絵を見て頂ければ他に語る事はありません。 絵が全てです。 皆さん、どうぞ熱