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昭和はスパイ映画大流行の時代「007シリーズ」

僕の昭和スケッチ」257枚目

<「ショーン・コネリー」 © 2024画/もりおゆう 水彩/ガッシュ 禁無断転載>

昭和はスパイ映画大流行の時代で、それは「007」で始まった

1962(昭和32)年のことだ。
おりしも、米ソ冷戦の真っ只中。そんな世界情勢をバックボーンにイアン・フレミング原作による007は颯爽と登場した。

邦題は。「007は殺しの番号*」。
殺しの許可証を持ち、ハンサムで所作がスマート、加えてウイットな側面も合わせ持つ男、というキャラクター設定は、それまでにない斬新なもので僕を含めたくさんの男どもがこのジェームズ・ボンドに憧れたものだ。何しろ彼は女性にモテる(笑)

主演

初期の主演は、もちろん名優ショーン・コネリー*。
この人無くしては00シリーズはなかったろうと言われるほどのハマり役だった。6作目以降はジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーアなど多くの俳優が主役を演じ、それぞれに良さがあった。シリーズが長く続いた理由の一つだ。主役の好みは人様々かと思うが、僕個人は007シリーズは、この最初のショーン・コネリーと最近のダニエル・クレイグの作品が好きだ。昭和生まれとしてはやはりショーン・コネリーだが、ダニエル・クレイグの作品はなんと言っても脚本・映像ともに映画的には群を抜いていると思う。

SEXYなシーンも魅力の一つで、ボンドガール*は全ての00作品を彩る華になっていた。ちなみに第5作「007は二度死ぬ」では日本の女優「浜美枝」さんが演じ、話題になった。

タイトルバックがやたらカッコよかった!

主題曲も名曲揃い。
なんと言っても「ロシアより愛を込めて」マット・モンロー!
スペクターのスパイを演じたダニエラ・ビアンキの美しさに僕らは気絶しそうだった(笑)

他にも毎回主題曲がヒットチャートを賑わせた。
「ダイヤモンドは永遠に」シャーリー・バッシー
「ゴールドフィンガー」シャーリー・バッシー
「Live And Let Die」ポールマッカートニー
数えればキリがない・・・

この00シリーズはポスターもやたらカッコ良かった!

<007ダイヤモンドは永遠に Wikipediaより>

007はまさにスパイ映画を新しいジャンルとして確立した記念碑的な作品で、「0011ナポレオンソロ」「スパイ大作戦(Mission: Impossible)」など次々に登場する人気スパイ映画シリーズの嚆矢となった。スパイ映画流行の背景には前述の通り冷戦下の世界という当時の世界情勢*がある。

ちなみに、僕は当時中学生で最初は「00」を普通に「ゼロゼロ」と呼んでいたのだけれど、映画でそれを「ダブルオー」と言っているのを見て「かっこいいな〜!」と思い、英語に目覚めたものだ(笑)

*邦題は「007/ドクター・ノオ』 監督/テレンス・ヤング
*ショーン・コネリー 1930〜2020年 スコットランド生まれ
*ボンドガール こう言った呼び方は今どきセクハラ(笑)
*00映画の中で登場する敵はスペクターという架空の国際犯罪組織。共産主義国との対立など、現実の国際情勢に基本的には直接触れない事である種の「生々しさ」を回避しており、成功していた。
<©2024もりおゆう この絵と文章は著作権によって守られています>
(©2024 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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