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TVが生んだ昭和ブーム「エリマキトカゲ」
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ265枚目
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いつの世にもおかしなものが流行ることがある。
エリマキトカゲもその一つ。
「ただ大きな口を開けてバタバタと走るトカゲじゃないか、パンダやコアラのように可愛くもないのに何故???」
と呆れる向きもあった。
だが、そんな声を尻目にエリマキトカゲ君は瞬く間に大ブームを引き起こした。
そもそものキッカケは、1984(昭和59)年にTBS系列で放送されていた「わくわく動物ランド」でエリマキトカゲ取り上げられたことだった。
当時、日本にはエリマキトカゲを飼育する動物園がなく、それも功を奏して写真集がまずやたらと売れた。続いてエリマキトカゲのオモチャやグッズなども大いに売れて玩具メーカーを喜ばせた。
けれど、ブームはその年の夏を待たず、あっという間に収束。
おもちゃメーカーでは「大抵のブームは夏を越せない」という通説があると言うが、全くその通りになったという次第。
「まぁ、言ってみれば襟が付いただけのただのトカゲなのだからね」
とアンチエリマキ諸氏は溜飲を下げたとか(笑)
エリマキトカゲ君は、冬を待たずにエリマキを畳んだ、、、
という玩具メーカーには笑えぬ落語オチなり(笑)
<©2025もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2025Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)