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そのくつわはずっしりと重くて冷たかった。こんなものをもし歯のあいだにはめられたら、たしかにいろんなことを早く覚えるに違いない。それがぎゅっと引っ張られるのを感じたら、それは時が来たということなのだ。そしてこれから何処かに行くのだということを知るのだ。 轡/レイモンド・カーヴァー
人生の意味そのものが曖昧で混沌とするとき、いかに秩序が必要か。イサム・ノグチ 発見の道
まもなく、会期が終わりを迎えるイサム・ノグチ「発見の道」(東京都美術館)を、行こう行こうと思いつつ、ギリギリ滑り込みで鑑賞してきました。
私が20代の頃から、勝手に人生の節目節目にイサム・ノグチに出会うと感じていて、(同年代の方はきっとそう感じられる方、多くいらっしゃるかと思います笑)ちょうど、イサム・ノグチが大地を彫刻したと言われる札幌モエレ沼公園が完成してすぐに札幌へ行く機会があり、その圧巻
世界を補完するアーカイブの新たな可能性「失われたいくつかの物の目録」
本こそが、もっとも完璧なメディアである。今回、読み終えた(いろいろと併読しているので、つぶやきと前後してしまいすいません。。)本書「失われたいくつかの目録」ユーディット・シャランスキー著(細井直子 訳)は、
海に沈んだツアナキ島、絶滅種カスピトラ、不死身の一角獣、年老いたグレタ・ガルボ、サッフォーの恋愛歌、マニ教の7つの聖典、キナウの月面図…。自然、歴史、文学の魅力を詰めこんだ、「喪失」をめぐる
世阿弥の「風姿花伝」を現代の仕事や生き方に通じるエッセンスとして翻訳し、能に楽しく興味をもたせてくれる名著
時の試練を経た古典は、その多くが現代に通じる、
いえ、普遍的な人間の営みに通じるエッセンスを持っているので、
読み手が生きてきた中で得た必須の概念に響くのだと思われます。
もちろん、歴史的に繰り返し起こる事象に対する知恵、
未来予測としても有益なことは言うまでもありません。
今回は、特に新刊ではありませんが、
自分の生きる国の文化にもっと関心を持っていきたい、という
(まだ持っていなかったんか