世界の再構築者は3匹の猫耳少女に殺される!? 4-1 スズの思い出とルコ①
「ルコ、大丈夫か?」
ルコは、以前使っていたクマを隠す妖術を使う気力すら残っていないようで、目の下にそれをひけらかしていた。
「だ、大丈夫ですわ。それに柳原さんには負けるわけにはいかないのですから。」
「そういえばルコはなんでそんなに柳原さんを目の敵にするんだ?」
「それは……確かに、なぜでしょうか?」
「俺が聞いてるんだけどなぁ。」
ルコは学校までの道のりをふらふらになりながら自転車を漕いでいる。
「ルコ、やせ我慢は良くない。どうせ私が勝つに決まっている。