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月ふたつ

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嬉しかったこと、楽しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと。生きてたら、みんなそれなりに何かある。それを全部ひっくるめて私という人間ができあがる。もちろん、あなたも。日常と、想…
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#失恋

きみにもう会えない

きみにもう会えない

あっけない幕切れ。
たったひとつの言葉を放ったその瞬間、きみと僕は永遠の他人に戻る。きみの気持ちの大きさに、軟弱な僕の心は怯んでしまった。

たとえ離れても、なんとなく連絡を取り合うような関係でありたいとどこか甘えた考えをしていた僕の心を見透かしたみたいに、気付けばきみは、いつの間にかすべての連絡先を変えて、正真正銘、本当に僕の前から消えていなくなってしまっていた。

あんなにも僕のことが好きで、

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手放すこと

手放すこと

1度知ってしまったことを、知らなかったことにはできない。

そばにいる安堵感、心地よい温もり、離れ難いあの感触。

それらすべてを、どうしても自ら手放すことができなかった。もうどうにも誤魔化しが効かないことは、明白だったけれど。それでもどうにか、この心のなかのモヤモヤをこのまま見ないふりをして、そうしていればいつかそれも霧散して消え去って、すべてはうまいこと進んでいくんじゃないかなんて思ってみたり

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愛を知った日

一緒に毛布にくるまりながら映画を見た。
君は途中で寝てしまったけど。
そんなきみの寝顔を見ていたら、なぜだか妙に安心したのを覚えている。

なんだか、もうずっと前からこれが日常だったみたいに。そうして2人で過ごすことが当たり前みたいに思えたのだ。

いま思い返すと、あれがすべての始まりだった。

あの時の光景を思い出そうとすると、いつだって、まるで世界が突如として煌めきを放ったように、あの場面がキ

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いまだ再びの愛を知らず。

「そんなに好きじゃなかったから、付き合い続けたいかよくわからない。」

これが、人生で唯一生涯を共にしたいと願った男性に言われた一言。

私が彼の親友と揉めて、迷惑をかけたから別れてもいいよ、と話した直後の一言。

別れてもいいよ、なんて言葉を放った私が悪い。

だって本当は期待していたのだから。「別れない」という言葉を。

寄りかかってはいけないとわかりながらも、生まれて初めて感じた愛情に浮かれ

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