蒼い月夜の死神 外伝 ー風佑と飛朗ー「秋の星々ー長ー」
忍び仲間のおもよは、仕立てた包みを風佑と飛朗に渡した。
「喜んでくれるといいね」
「長襦袢?やるじゃない!」
姉弟子のお三音も、覗き込む。
忍びの鬼一、お壽美夫婦に世話になっている二人。
女性陣に背中を押され、お壽美の許へ向かう。
「嫌だよ、全く…」
お壽美は、照れながら二人を抱き締めた。
ー 完 ー
※応募時の140字書式に改行やルビ等を付け足し、noteで読みやすいよう若干変更を加えたものの投稿となります。
ほしおさなえ様「140字小説コンテスト」応募要項はこちら!
「蒼い月夜の死神」シリーズマガジンはこちら!
無事に3篇、応募完了致しました(笑)。
案外「長」と言う字が、時代モノに合っていたと言うか…。
現代や近未来、ファンタジーだと普通に「長い」と言う意味合いや、「社長、部長、課長」等の肩書き、そして「夜長」や「長月」等の季節を表す単語と、ありきたりになってしまうのが嫌で…。
ピリカグランプリでも、どうしても文者のオリジナル感を出したくて、「懐紙」「人相書き」「紙吹雪」を使用させて頂きました。
マガジン巡回もさせて頂いて、恐らく「これらのアイデアは文者だけ!」と自己満足に浸っておりますが、使用されている冒険者の方がいらっしゃいましたら、この場を借りまして御詫び訂正致します!
今回の「140字小説コンテスト」も、文者にしか書けない「長」を考えまして、「長屋」「忍びの長」「長襦袢」を使用致しましたが…どうでしょう?真似、出来ますまい!(笑)
自分が考えたオリジナルのキャラクター達が、このような企画参加によりちょっとした日常を生きてくれて、それを作者として垣間見る事が出来るのが本当に嬉しく思います。
勿論、自分が全て考えている紙上の創作物でしかない、と言ってしまえばそれまでなのだけれど…。
文者的には、皆様が創られた物語はこの世に生まれた時点で独自の世界として存在し、其処に現れたキャラクター達はその世界で、今も我々と同じように日常を生きているのだと考えております。
魔王の物語を考えた方は、貴方が動画を見ながら御飯を食べている今も、貴方が考えたその世界の中で、同じように生き物を捕らえて食らいついたり、自分を倒す為の勇者一行を今か今かと城の玉座で待っていたりしているのです!
お仕事小説を考えた方は、貴方が仕事で疲れたり悩みを抱えたりしているように、その主人公も今この瞬間に理不尽な上司に反抗したり、友人達と愚痴を言い合ったり、運命的に出会った人と恋に落ちたりしているのです!
案外向こうも、こちらの世界を想像して私達の世界の小説を書いているかもしれません(笑)。
「140字小説コンテスト」は、10月31日締め切りです!
上記、ほしおさなえ様のnoteの頁から、公式HP及び応募フォームを開けますので、皆様も是非140字で新たな世界を創造してみて下さい!