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ABA(応用行動分析)について⑥コミュニケーション
今回はコミュニケーションについてのお話です。
コミュニケーションについては、それが行動の一種であることを理解することが重要です。
コミュニケーションは、話し手と聞き手の間で行われる社会的な相互作用です。
例えば、子どもがおもちゃを自分で取る行動はコミュニケーションではなく、お父さんに頼んで取ってもらう行動はコミュニケーションです。
行動分析では、このような社会的相互作用を言語行動として捉え
ABA(応用行動分析)について⑤プロンプト(指示)
今回は課題分析とプロンプト指導について話します。具体的には、行動分析に基づいた効果的な教え方、以前の「先行刺激」と「弁別刺激」に関する内容について説明します。
トークンシステムに関しても触れますが、より詳しい説明はまた行います。今回の流れは、まず標的となる行動を決め、その強化方法について学びます。
行動改善のためには仮説立て、実践し、その結果をグラフ化して分析します。
目標とする行動変容が見ら
自閉症(発達障害)の理解⑥
今回は、行動への支援についてお話しします。
これまでは、子どもたちにわかりやすく伝える方法やコミュニケーションの育成について考察してきました。
今回は、ご家族が直面する子どもの問題行動への対処方法について、問題解決の視点で掘り下げていきます。
まず、子どもたちの行動を整理し、好ましい行動や改善が必要な行動を明確にすることの重要性を③の記事でお話しました。 ここで大切なのは、子どもたちのポジティブ
自閉症(発達障害)の理解⑤
前回は子どもに分かりやすく伝える方法についてお話しました。
今回は子どもからの発信をどのように育てていくかに焦点を当てます。
特に自閉症スペクトラム症の子どもたちは、「英語の何が難しいのか」といった抽象的な質問に対して答えることが難しい場合があります。
彼らが自己の感情や考えを外に表現するために、どのようなサポートが必要かを考えます。
コミュニケーションはよくキャッチボールに例えられます。
前
自閉症(発達障害)の理解④
今回のテーマは「子どもに伝えること」に焦点を当てます。
この「子どもに伝える」という行為の目標を整理していきます。
まず最初の目標は、メッセージをそのままの意味で伝える方法を考えることです。特に自閉症の子どもたちは、相手の意図を文字通りに受け取ることが得意ですが、言葉に含まれるニュアンスを読み取るのは苦手なことがあります。
例えば、子どもがおもちゃをたくさん広げた時、「あら、いっぱい遊んで」と
自閉症(発達障害)の理解②
前回もお話ししましたが、自閉症は単なる社会面の障害ではなく、脳機能の障害です。
脳機能の障害により、障害のない子どもと同じ環境にいても情報の受け止め方が異なります。
たとえば、指し示す動作をしたとき、定型発達の子どもは指の先の対象物を注視しますが、自閉症の子どもの中には、指の先端そのものをじっと見つめる子どもがいます。
このため、同じ場での保育や教育でも、見ているポイントが異なると、教師の話の受
自閉症(発達障害)の理解①
自閉症、または医学的には自閉スペクトラム症と呼ばれるこの状態は、生まれつきの脳機能の特性です。この言葉には、「スペクトラム(連続体)」という部分が含まれています。これは、自閉症の特性が個人によって非常に多様であることを意味します。一部の人にはコミュニケーションや社会的な交流に困難があり、また別の人は独特の興味や行動のパターンを持っているかもしれません。
自閉症の人々は、世界を感じたり理解したりす