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水の空の物語 第4章 春ヶ原と精霊たちの心

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理想の世界のようだった春ヶ原。 そんな春ヶ原にも影があることを、風花と夏澄たちは知ります。
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#少女

水の空の物語 第4章 第2話

 あの日から今日まで、飛雨は尽力してくれている。  わざわざ、風花の家に通ってくれる。 …

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第3話

「夏澄は時間がある限り、春ヶ原を見護っているよ。今日は二時間くらいだったかな」 「なにか…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第10話

「あー、すっきりした。ありがとうね。香夜乃、ひろあ」  上履きから靴に履き替え、風花は両…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第16話

「水蒸気の粒はすごく小さいから、光っていても見えないの。でも、絶対光ってるはずなの」 「…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第17話

 じっと空を見上げていた夏澄が、ふいにぴくりと身じろぎした。  かすかに眉根を寄せ、東南…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第18話

 夕食を終えた風花は、自分の部屋に駆け込んだ。  滑り込むように、床の上にすわる。 ぎゅ…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第20話

 風花は庭の一番奥の、胡桃の木のところまで、飛雨の背中を押した。 「玄関から来るなんて、なにかあったの?」  ゆり音に圧倒された表情でいた飛雨は、風花の言葉で我に返った顔をする。 「あのな、夏澄が帰ってこないんだよ」  急にそわそわし出して、うめくようにいった。 「ああ、夏澄くんなら、春ヶ原に行ったよ」 「そういってたけど、夕方には帰ってくるっていったのにさ」 「あのね、一回……」  一回帰ってきたけど、優月さんの体調がわるいから、もどったんだよ。  そう告げよ

水の空の物語 第4章 第21話

 わたし、なにやっているんだろ……。  図書館でぼんやり本を眺めながら、風花は鬱々として…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第23話

 風花はそっと、自宅の玄関のドアを開けた。  左にある防音室に、灯りがついている。  覗…

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第26話

 飛雨は、風花の服の襟を掴んで、締めあげた。 「夏澄が怪我でもしたら、どうすんだ?」  …

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第29話

『なんか、嬉しそうだね。どうしたの?』  夏澄が声を弾ませた。 「……なんでもない」  …

近江結衣
1年前
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水の空の物語 第4章 第33話

 護りたいと、夏澄は続ける。 「俺、春ヶ原を護りたい」  夏澄は力が抜けたように体を傾け…

近江結衣
1年前
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