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水の空の物語 第五章 春ヶ原の光と影

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夏澄は春ヶ原を護りたいと願います。 霊力がない風花ですが、なんとか夏澄の役に立ちたいと願います。
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#出逢い

水の空の物語 第5章 第16話

『それは……。ごめんなさい、できなかったわ』 『霊泉に来たとき、優月が弱っていたのはだか…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第20話

 柑実の精霊の優月は、息が止まるような感覚でいた。  さっき風花が自分にくれた、手のひら…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第22話

 本当に、何故なんだろうか。  つい、うつむいてしまい、優月は顔をあげた。  鬱念として…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第24話

「春ヶ原は、だいじょうぶですよ」  まだ晴れない顔をしている夏澄に、優月はゆっくりと話す…

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水の空の物語 第5章 第26話

「春ヶ原ができる前の山頂は、植物の育ちにくい、荒れた土地でした。だから、草花は豊かな土地…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第27話

「草花は動物と話すことができました。意思疎通ができることもあって、山の動物たちに可愛がら…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第28話

「草花は桃葉を、うさぎママと呼んでいました。桃葉は二匹の仔うさぎを連れていて、草花の葉で育てていました。草花と本当の家族のようでした」 「種族を越える家族なんて、素敵ね」  頰杖をついているスーフィアが微笑む。 「でも、草花の葉はすぐ、なくなってしまいます。草花は精霊の力で葉を伸ばしますが、当然足りません」 「……仕方ないわよね」 「桃葉は、仔うさぎの丨子桃《こもも》と丨雛桃《ひなもも》をつれて、他の場所に葉を探しに行くようになりました」  優月は一度、言葉を止め

水の空の物語 第5章 第29話

「私たちはまず、しろつめ草に霊泉水を撒くことから始めました」  ああ、と、夏澄は顔をあげ…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第30話

「私たちは、何度も湖に足を運びました。でも簡単に願いを叶えてもらえるはずはありません。で…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第32話

「立貴は頻繁に通ってくるようになり、やがて禁足地に住むようになりました」  よかったと、…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第34話

 一輪の花は、春ヶ原の花々に比べたら、目立たないかもしれない。  だが、春ヶ原を越える風…

近江結衣
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水の空の物語 第5章 第36話

「楽しかったですよ。人の遊びは興味深いです」 「よかった。子供の遊びだから、心配だったん…

近江結衣
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