三葉かなえ

ママ兼副業ライター。短歌/エッセイ/書道など、表現することが好きです。著書▷https://amzn.to/3ony9iF Website▷https://kanaemitsuba.wixsite.com/indexブログ▷https://mitsuba-kanae.com/

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最近の記事

脾動脈瘤の手術と入院

人間ドックでたまたま見つかった、脾動脈瘤。 その手術と入院を11月にしました。脾動脈瘤が出来てしまった理由は、私の場合は体や遺伝などの異常はなく、おそらく妊娠後期にホルモンの変化により血管がもろくなり、腹圧がかかったことにより出来てしまったのではないかということでした。(妊婦だった時、ものすごい大きなお腹でした) 入院について、職場や保育園へ伝えることも不安でしたが、やはり一番心配だったのは子どものこと。 1歳11ヶ月の子どもが、一週間前後の母親不在を乗り越えられるのか

    • 神保町の共同書店PASSAGE(パサージュ)で棚主に

      題名にある通り、2022年12月から神保町の共同書店PASSAGE by ALL REVIEWS(以下、PASSAGE)で棚主をしています。 共同書店とは、お店の本棚の棚を借りることでそこで自分の好きな本を売ることができる場所で、棚ごとに棚主(オーナー)がいます。PASSAGEは2022年3月にオープンされたそうです。 始めに私は、入口を入ってすぐ右の一番上の棚「スタンダール通り2番地」で本を売り始めて、2023年4月から「マルセル・プルースト6番地」という大人の目線の高

      • 【出産準備リスト】購入したものまとめ

        今回は、出産前に赤ちゃんを迎える準備として購入したものをまとめました。 私は2021年に里帰りで出産をしました。購入する際は雑誌やSNSで情報を探し、お店などで確認して選びました。レンタルはしなかったです。購入品は15万円以内に抑えたいと考えていたのですが、実際は20万円ほどかかりました。 出産準備リストのあとには「出産後に買ったもの・買わなかったもの」と「ママのための準備品」についても紹介しているので、ぜひ読んでみてください。 ミルク関係・哺乳瓶 産院と同じものを購

        • 【エッセイ】祖母の骨ばった指

          【2019年 She is掲載記事 特集・ぞくぞく家族(イラスト:sasakure様)】 祖母にしか見えない 虫がいる 針で潰そうとしたのか テーブルにあいた穴 認知症の深さのよう 私が大学生のときから、祖母は私に対してのおかしな発言が目立つようになりました。近所の方や親戚に、私には全く身の覚えのないことを、さも本当のことのように話すようになったのです。なんで私ばっかりこんな目に、と思うこともありました。 8年前から続く 祖母の妄言 信じた伯父から あやうく頂きそうにな

          ミモザを擬人化したら、憧れの人に似ていた

          黄色い花を咲かせるミモザ。毛糸で編んだ帽子の一番上についている小さいぽんぽんのような花だ。淡すぎず強すぎず、春の温かさに合う鮮やかなその黄色は、見るだけで元気になれる。ふと、このミモザが擬人化したらどんなだろうと思った。 きっと髪の毛はパーマがゆるくかかっていて。 少女のような可憐さと危うさがあって。 誰か一人を一途に想い続けていて。 笑顔にほっとするような優しさがあり、 そっと誰かに寄り添ってくれそうな人。 これはミモザの見た目や花言葉(感謝、秘密の恋、思いやりなど)か

          ミモザを擬人化したら、憧れの人に似ていた

          【結婚式延期③】親族数名で結婚式を挙げるまで

          2020年春から2020年夏に結婚式を延期しましたが、コロナの収束が見えませんでした。春に延期を決める前、妊婦である友人や小さい子どもがいる友人に、参加するかを悩ませてしまったので、もうそんな思いをさせたくないと強く思っていました。キャンセルするにも、何百万とキャンセル料がかかる。延期できるのは、2020年9月までと短い(その後、2021年2月までOKと言われました)。そのため、私としては、遠方のゲストや持病がある方、年配・幼少の親族を除く、数名の親族で挙式&会食をしたいと思

          【結婚式延期③】親族数名で結婚式を挙げるまで

          「起き上がれないっ」首が動かなくなった話

          私はめったに風邪をひかないのですが、仕事やプライベートが忙しくて、限界を越えると体に症状が出てしまいます。恥ずかしながら、昨年は膀胱炎・咳喘息・蕁麻疹を経験してしまいました……。 今回載せるのは、一昨年、首が痛くなり、起き上がれなくなった話です。その際、同じ症状の人がいないかと、ネットで検索したなと思い、noteに載せることにしました。当時書いたものを、少しだけ整えてみたので、よろしかったら読んでみてください。 *** 8月16日に寝違えたような痛みを首に感じた。就活の時

          「起き上がれないっ」首が動かなくなった話

          【結婚式延期②】延期の対応

          1.延期が決まってからしたこと ・ゲストへの連絡 ・延期により、プランナーさんや司会者の方などの変更があるかを式場に確認 ・搬入したものを引き取る日はいつかを確認 ・延期した日の近くになったら打ち合わせをしてくれるか(打ち合わせの回数も)確認 ・再度、送る必要があるもの(撮影指示書等)の確認 ・再度行うもの(リハーサルメイク、ヒキタク再申込み等)の確認 ・招待状を再度送るか、web招待状にするか検討 ・日付変更が必要なもの(ウェルカムボード、席次表等)の調整 ・ブライダル保

          【結婚式延期②】延期の対応

          【結婚式延期①】式までの準備

          2020年の春に予定していた結婚式を延期しました。プレ花嫁さんの参考になるかわかりませんが、それまでの期間「準備してきたこと」、また、「延期が決まってからしたこと」を、簡単にまとめられたらと思います。下記に目次があるので、読みたい箇所だけ読むこともできます。 ※式場名・結婚式費用合計の明記は控えさせていただきます。 ※あくまで、個人的な意見です。式場によっても変わると思います。 1、 料理・ドリンク・それぞれの夫婦でお金をかけるところは違うと思いますが、私たちは来て下さる

          【結婚式延期①】式までの準備

          【短歌】2019年~2020年のまとめ

          ■公募ガイド 知らぬまに雪道に咲くクロッカス大それた夢を語りたくなる ■NHK短歌(東直子さん選) あの人の残していったTシャツを着るとき痛む背中のほくろ ■東京歌壇(東直子さん選) ほっとした瞬間に舌の周りにわらわらと咲く口内炎よ ■東京歌壇(東直子さん選) ゆっくりと雨の重みで落ちていく桜は春のねごとの化身 ■東京歌壇(東直子さん選) 激痛でつり革摑み沈みこむなんで胃腸にワイパーないの ■東直子さんの「短歌日記とエッセイ」の講座にて 5月17日 仕事のランチ時に

          【短歌】2019年~2020年のまとめ

          文章に対する私の想い

          2020年春 「文章のスペシャリストになりたい」。そんな大きすぎる人生の目標を掲げて、noteで少しずつ文章を書いています。ここ1年ほどアシスタントライターの仕事もしています(まだまだなので、落ち込むことも多いですが)。 そんな私は、幼いころから本を読むことが大好きで、小学5年生のときから詩を書いていました。高校生のときに詩をたくさんメモしたノートがあり、その最初のページに詩に対する想いが書かれていたので、引用します。 これを書いたあと、大学生になってからは五行歌に本気

          文章に対する私の想い

          【エッセイ】料理が、できなかった

          「料理」がうまくなりたい。でもどうしても苦手意識が抜けないでいた。 おそらく、料理にあまり馴染んでない、慣れてないことが原因だったと思う。この苦手意識は、なぜか心にこびりついていて、料理の本にある“料理ができなかった私が、こんなにできるようになりました”という文章を読んでも、「もともとセンスが良かったんでしょ」と思ってしまうほど。そんな私から料理への苦手意識が取れるまでを少し書いてみることにした。 ▼料理教室に通う ▼やたらと料理本を買う ▼ネットで料理レシピを調べて作っ

          【エッセイ】料理が、できなかった

          【エッセイ】リモートワークをしてみて

          朝、仕事に向かうときに公園の桜を見たのも、もうずっと昔のことのようだ。空一面を桜が覆い、地面にも花びらが敷き詰められて。春のドームに入ったような感覚。その日を最後に、ここ二週間はリモートワークをしていた。 一日のはじめにまず、起きてからリビングと寝室とキッチンの窓を開ける。そしてリビングに置いてある“しずく型”の加湿器のスイッチをつける。次に顔を洗って寝ぐせを整えて歯磨きをし、コンタクトをつける。それから、気持ちを切り替えるために上だけ仕事用の服に着替える(スカートは寒いの

          【エッセイ】リモートワークをしてみて

          【エッセイ】青空に羽ばたきそうな洗濯物

          家で過ごす休日の、大好きな時間。それは、ベランダのある窓の近くで干してある洗濯物を見るときだ。青空の下、太陽の光に包まれ、やわらかい風で揺れ動くTシャツやパーカー、タオルたち。私はそれをほくほくする気持ちで、うっとりとみつめる。するとだんだん仕事の疲れも、もやもやした感情も消えていくのだ。 *** 「明日からは、仕事が終わったらここに帰ってこれるんだ」 荷物をすべて運んで、ガスの立ち合いも終わった家を見て笑みがこぼれた。一人暮らしの1Kは、家というより広い一人部屋のようだ

          【エッセイ】青空に羽ばたきそうな洗濯物

          【短歌日記とエッセイ】黄泉からのナナフシ

          ナナフシには毒がある。とずっと思っていた。幼い頃に家の玄関などにナナフシがいると、きまって母に「毒があるから触っちゃだめ!」と言われた。ある時調べてみると、それは迷信だとわかった。しかも田舎でよく聞く迷信だと。えーそんなーと笑ってしまった。あの細い体をつまみ上げてみたいと思いつつ、子供のころは我慢していたのに。 毒がないのであれば、なぜ「触ってはいけない」と広まったのだろうか。調べたら由来があったが、ここは私の想像を書いてみる。触ると異世界への扉が開いて引きずり込まれてしま

          【短歌日記とエッセイ】黄泉からのナナフシ

          【詩】星クズ

          「あなたの存在感の確認をいたします」 喫茶店で聞こえたアナウンスに どきりと足を止めた きっと聞き違いなのに 途端に 手がどろっと溶け出していく感覚に 飲み込まれる 大事にされていても 少しのことで拗ねて歪む このままでは いつか破滅するのに 「クズな大人になってきちゃった私」 「クズな大人が大半だよ。みんな星屑」 と妹から返ってくる 下り専用階段から上っていたようなもの 迷惑そうな顔を なんでされなきゃいけないんだろうと 不思議に思って ずっと進んでいたのだ 戒めのよ

          【詩】星クズ